Google Apps Script入門 | 第7回.同じ計算を行数分繰り返す | Google Apps Script(GAS)の入門解説です



最終更新日:2016-10-10

第7回.同じ計算を行数分繰り返す

1回だけの処理なら、マクロ(スクリプト)を使わなくても手作業で十分です、

同じ処理を繰り返し実行できるところに、マクロ(スクリプト)の最大の良さがあります。


前回に続いて、以下の表で、
金額 = 単価 × 数量
を計算します。




前回は、2行目だけを計算しました。
今回は、2行目〜11行目までを繰り返し処理します。

さすがに、
getRange(2, 4).を3,4,5・・・
と10行分コピーするなんてことはしていられません。


前回のスクリプト

function mySample3() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var tannka,suuryou
  tannka = sheet.getRange(2, 2).getValue()
  suuryou = sheet.getRange(2, 3).getValue()
  sheet.getRange(2, 4).setValue(tannka * suuryou) 
}

上のスクリプトを2行目〜11行目までを繰り返しすように書き換えます。

完成スクリプト
function mySample4() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var tannka,suuryou
  for (var i=2; i<=11; i++) {
    tannka = sheet.getRange(i, 2).getValue()
    suuryou = sheet.getRange(i, 3).getValue()
    sheet.getRange(i, 4).setValue(tannka * suuryou) 
  }
}


解説

for (i=2; i<=11; i++) {
 繰り返す処理
}

は、
変数i2から1ずつ増やしながらi11以下の間、{}内の処理を繰り返します。
※forの詳細は後述

つまり、
iが2,3,4,・・・11と変化し、その間は、{}内の処理を繰り返す
という事です。

最初は、iが2なので、
tannka = sheet.getRange(2, 2).getValue()
suuryou = sheet.getRange(2, 3).getValue()
sheet.getRange(i, 4).setValue(tannka * suuryou)
となり前回のスクリプトと同じ

次に、iが3となり、
tannka = sheet.getRange(3 2).getValue()
suuryou = sheet.getRange(3, 3).getValue()
sheet.getRange(i, 4).setValue(tannka * suuryou)
となります。

順次、iが4,5,6,8,9,10,11と増えていくので、
結果として、
2行目〜11行目までの計算が出来るという事です。


forの詳細

for ([initialExpression]; [condition]; [incrementExpression])
日本語にすれば、
for ([初期式]; [条件]; [増分式])

初期式
var 変数 = 初期値
または、
変数 = 初期値

と書きます。
ここに書く変数は、varで変数宣言しないことが結構あります。
変数宣言しないと、グローバル変数になりますが、
このような、forで使うカウンターは、グローバルで使う事が多いからでしょう。
もちろん、変数宣言したほうが良いです。
条件
いつまで繰り返すかの条件式を書きます。
通常は、
i < ○
i <= ○
のように書きます。
条件を満たしている間、繰り返し処理が行われます。
増分式
初期式に書いた変数を、どのように増加させるかです。
変数++
は、インクリメントといって、変数を1増やします
つまり、
変数 = 変数 + 1
と同じです。
2UPしたい時は、
変数 = 変数 + 2
を使ってください。

減らす場合は、デクリメントといって、
変数--
と書きます。
数 = 変数 - 1
と同じです。

変数++は、++変数
変数--は、--変数
と書いても同じですが、これは余り使われていないと思いますし、ちょっと読みずらく感じます。

forを強制的に抜ける方法
forの終了条件を待たずに、forから抜けるには、
break
を使います。
ifと組み合わせて、ある条件の時、breakでforを抜けることが出来ます。
ifについては、少し後で説明します。


ブロック文

{
 ステートメント1
 ・・・
}

このような構造をブロック文と言います
ブロック文は文のグループ化に使います。
一般に制御フロー文(例えば if、for など)で用いられます。
ブロック文の中は、TABでインデントを1段下げて書いくことで、
ブロックの範囲をわかり易くしておきます。


繰り返し処理は、プログラミングの基本中の基本です。
ここは、無条件で書けるようになってください。




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