COUNTIF関数(検索条件に一致するセルの個数)
範囲の中で、指定した条件を満たすセルの個数を数えます。
COUNTIF関数の書式
COUNTIF(範囲, 条件)
指定した条件を満たすセルの個数を数えます。
1つの条件に基づいてのみカウントできます。
複数の条件を使用するには、COUNTIFS関数を使います。
1つの条件に基づいてのみカウントできます。
複数の条件を使用するには、COUNTIFS関数を使います。
範囲
条件によって評価するセル範囲を指定します。
条件
計算の対象となるセルを定義する条件を、数値、式、セル範囲、文字列、または関数で指定します。
数値や文字のみ指定した場合は、=条件(等しい)となります。
文字列条件、または論理記号や数学記号を含む条件は、二重引用符 (") で囲む必要があります。
条件が数値の場合、二重引用符は不要です。
※ワイルドカードが使用できます。
条件が数値の場合、二重引用符は不要です。
COUNTIF関数の使用例
A | B | |
1 | りんご | 160 |
2 | みかん | 120 |
3 | なし | 170 |
4 | かき | 110 |
5 | りんご | 180 |
6 | みかん | 130 |
7 | みかん | 150 |
8 | なし | 190 |
9 | かき | 100 |
10 | りんご | 140 |
列指定
=COUNTIF(A:A,"みかん")
A列が"みかん"の個数、3になります。
A列が"みかん"の個数、3になります。
範囲を限定して
=COUNTIF(A1:A10,"みかん")
これでも結果は同じですが、データの増減を考慮して、列で指定した方が良い
これでも結果は同じですが、データの増減を考慮して、列で指定した方が良い
不等号条件
=COUNTIF(B:B,">=160")
B列が160以上である個数、4になります。
二重引用符 (") が必要です。
160の数値の代わりにセル値(C1セル)を使用する場合は、
=COUNIF(B:B,">="&C1)
このようにします。
よくある間違いとして、
=COUNTIF(B:B,">=C1")
このように書いてしまう場合がありますが、
これでは">=C1"という文字列を指定した事になってしまいます。
B列が160以上である個数、4になります。
二重引用符 (") が必要です。
=COUNIF(B:B,">="&C1)
このようにします。
このように書いてしまう場合がありますが、
これでは">=C1"という文字列を指定した事になってしまいます。
COUNTIF関数でワイルドカードを使用
検索条件には、半角の疑問符(?)または半角のアスタリスク(*)をワイルドカード文字として使用できます。
疑問符(?)は任意の1文字を表し、
アスタリスク(*)は任意の文字列(0個または1個以上の文字)を表します。
=COUNTIF(A:A,"*ん*")
A列で、"ん"の文字を含む、A1,A2,A5,A6,A7,A10の、6になります。
"*ん*"と指定した場合、以下の文字列パターン(○は何らかの文字を表すとして)が対象となります。
○ん○
ん○○
○○ん
これらのいずれもが対象となります。
もし最後が"ん"で終わる場合のみを対象とする場合は、
"*ん"
と指定します。
上表の場合は"みかん"のみ対象となります。
疑問符(?)は任意の1文字を表し、
アスタリスク(*)は任意の文字列(0個または1個以上の文字)を表します。
A列で、"ん"の文字を含む、A1,A2,A5,A6,A7,A10の、6になります。
"*ん*"と指定した場合、以下の文字列パターン(○は何らかの文字を表すとして)が対象となります。
○ん○
ん○○
○○ん
これらのいずれもが対象となります。
"*ん"
と指定します。
上表の場合は"みかん"のみ対象となります。
COUNTIF関数の応用例
複数条件の合計・件数
複数条件で検索し、複数データを取得する方法
・サンプルデータ ・複数条件の合計 ・複数条件の件数 ・スピルと新関数
複数条件で検索し、複数データを取得する方法
各種条件でデータを絞る場合は、オートフィルタが一般的に使用されますが、元のデータがあるシートで作業する為、間違ってデータを消してしまったり、使用する上で制約があります。また、VLOOKUPでは、単一条件のみであり、しかも1件しか取得できません。
・文字列関数 ・日付と時刻の関数 ・情報関数 ・論理関数 ・検索/行列関数 ・数学/三角関数 ・統計関数 ・財務関数 ・エンジニアリング関数 ・データベース関数 ・アドイン/オートメーション ・キューブ ・Microsoft Office のサポート
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