エクセル入門
DATEDIF関数(年齢・勤続年数)

Excelの初心者向け入門解説
公開日:2013-07-21 最終更新日:2021-06-24

DATEDIF関数(年齢・勤続年数)


2つの日付の間の日数、月数、または年数を計算します。


この関数は、Lotus 1-2-3 との互換性を提供するために用意されています。
この関数は、関数ウイザード(数式パレット)が用意されていませんので、全て手入力する必要があります。

DATEDIF関数の書式

DATEDIF(start_date,end_date,unit)

Start_date

期間の初日 (開始日) を表す日付を指定します。
日付は、引用符で囲んだテキスト文字列、シリアル値、または他の数式や関数の結果を指定できます。

End_date

期間の最終日 (終了日) を表す日付を指定します。

Unit

返される情報の種類を指定します。
値は次のいずれかになります。

Y 開始日と終了日の間の年数を返します。
M 開始日と終了日の間の月数を返します。
D 開始日と終了日の間の日数を返します。
MD 開始日から終了日までの日数です。日付の月数および年数は無視されます。
※重要※
制限事項があるため、"MD"は使用はお勧めしません。
戻り値がマイナスになる場合があるので、余程限定的な場合以外では使用できません。
YM 開始日から終了日までの月数です。日付の日数および年数は無視されます。
YD 開始日から終了日までの日数です。日付の年数は無視されます。

DATEDIF関数の使用例

A1セルに 1980/3/1、B1セルに2020/7/23
と入っている場合

=DATEDIF(A1,B1,"Y") ・・・ 40、年数になります
=DATEDIF(A1,B1,"M") ・・・ 484、月数になります
=DATEDIF(A1,B1,"D") ・・・ 14754、日数になります
=DATEDIF(A1,B1,"MD") ・・・ 22、484月と22日
=DATEDIF(A1,B1,"YM") ・・・ 4、40年と4ヶ月
=DATEDIF(A1,B1,"YD") ・・・ 146、40年と144日

DATEDIF関数の注意点

DATEDIF関数は、いくつかの問題点が報告されています。
うるう年の2/29を挟んだ場合の特殊なケースではありますが、注意は必要です。

良く使われるもので、これはバグと言えるかどうか分かりませんが、
=DATEDIF("2020/2/29","2021/2/28","Y")
この結果は、0となります。
=DATEDIF("2018/2/28","2019/2/28","Y")
この結果は、1となります。
勤続年数を計算する場合に、この結果は不都合になる場合があります。

多少の問題はあるものの、代替えとなる関数がありません。
IF関数等で正しく対応しようとすると、とても長い数式となってしまいます。
特定のケースでは、バグがある事を理解した上で、上手に使うようにしましょう。


Officeサポート DATEDIF関数


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