ExcelマクロVBA入門 | 第52回.オブジェクト変数 | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2013-02-18

第52回.オブジェクト変数


変数のデータ型の説明において、


Object ・・・ オブジェクト型


というのがあった事を覚えているでしょうか。


オブジェクトと言っても、いろいろなものがあります。



ブックもシートもセルも、皆オブジェクトです。


Objectは、これらオブジェクトなら何でも入れられる、データ型になります。


総称オブジェクト型とも言います。


しかし、さらに固有のオブジェクトに対応した、データ型もあります。


Workbook

Worksheet

Range


これらは、それぞれ、


Workbookオブジェクト、Worksheetオブジェクト、Rangeオブジェクトのデータ型です。


これら以外にも、


Font


は、Fontオブジェクトのデータ型になります。


このオブジェクト型は、沢山ありますが、使うものはそんなに多くありません。


とりあえず、Workbook、Worksheet、Range、この3つを覚えれば良いでしょう。


データ型については、


Variant(バリアント型) > Object(総称オブジェクト型) > 固有オブジェクト型


になります、つまり、


Variantなら、何でも入る、


Objectなら、オブジェクトなら何でも入る、


個別のオブジェクト型なら、そのオブジェクトのみ


私としては、個別のオブジェクト型を使用して欲しいと思いますが、


使いこなせなければ、Objectでも、まあ、Variantでも良いとは思います。


ただし、上記の3つ(Workbook、Worksheet、Range)これくらいは、正しく指定して下さい。


注意).

個有のオブジェクト型という言い方は、正式な言い方として存在している訳ではありません。

便宜上の説明です。

難しい事を書けば、オブジェクトのクラス名になるのですが、これはまだ知る必要が無いでしょう。



オブジェクト変数を使うには、Setステートメントが必要になります



・Setステートメント


オブジェクトへの参照を、変数に代入します。


この参照を変数に代入というのが解りづらいのでしょう。


オブジェクトの参照、つまり、アドレスを変数にいれるのですが、


そんな事より、こう書けば、こう動くと、まずは、そのまま覚えてしまいましょう。


Set オブジェクト変数 = オブジェクト


使用例

Dim ws As Worksheet
Set ws = Worksheets("シート名")
ws.Cells(1, 1) = 1



これは、

Worksheets("シート名").Cells(1, 1) = 1



これと同じ事になります。


つまり、


Set ws = Worksheets("シート名")


これ以降は、


Worksheets("シート名")別名として、wsを使えると考えてもらって結構です。

Range("A1").Font.Bold = True
Range("A1").Font.Color = vbRed
Range("A1").Font.Size = 12


これは、

Dim MyRang as Range

Set MyRange = Range("A1")

MyRange.Font.Bold = True
MyRange.Font.Color = vbRed
MyRange.Font.Size = 12


このように書き直す事が出来ます。


使い方としては、Withステートメントと似ています


どちらも、記述の簡略化になります、


そして、なにより、処理速度も速くなるのです。


ワークシートは、プロシージャーの先頭でオブジェクト変数に入れてから使う事をお勧めします。


さらに、Withをと組み合わせることで、可読性・保守性の高いマクロにします。

Dim ws1 As Worksheet, ws2 As Worksheet, ws3 As Worksheet
Set ws1 = Worksheets("Sheet1")
Set ws2 = Worksheets("Sheet2")

Set ws3 = Worksheets("Sheet3")

With ws1
  .Cells(1, 1) = ws2.Cells(1, 1)
  ・・・

  .Cells(1, 2) = ws3.Cells(1, 1)
  ・・・
End With


上記の考え方は、


扱うワークシートは、とりあえず全て変数に入れる


主なワークシートは、Withにする


この辺の使い方は、人により個性が出るところでしょう。



いずれにしても、


Worksheets("シート名")


この記述は、プロシージャー内では、何度も同じ事を書かないようにします。


シート名が変更になった時にも、変更が大変ですから。






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