ExcelマクロVBA入門 | 第108回.変数の適用範囲(スコープ,Private,Public) | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2013-05-15

第108回.変数の適用範囲(スコープ,Private,Public)


変数には適用範囲スコープと言います)があります。


宣言した変数を使う事のできる範囲です。



まず、VBAの最も大きな区分けといいますか、書く場所ですが、


・シートモジュール・・・シート毎に存在します

・ブックモジュール・・・ブックで1つだけ

・フォームモジュール・・・作ったフォームの数だけ

・標準モジュール・・・好きなだけ作れます

・クラス


ここでは、クラスの説明は省略します、まだ難しいでしょうから。


そして、それぞれの中に、


・Subプロシージャー

・Functionプロシージャー


が、複数入る事になります。


まずは、標準モジュールを例に


Sub sample1()
  Dim i
  ・・・
End Sub
Sub sample2()
  Dim i
  ・・・
End Sub

この場合、変数iは、それぞれのプロシージャーの中でのみ有効です。


これが最も良く使われます。


1つのプロシージャーの中では、変数名は重複できません。


Dim i

Sub sample1()
  Dim j
  ・・・
End Sub
Sub sample2()
  Dim j
  ・・・
End Sub


このように、モジュールの先頭(最初のSubまたはFunctionより前)に書くと、


モジュール全体で使用できる変数になります。


この先頭の変数宣言する部分は、「宣言セクション」と呼びます。


宣言セクションで宣言した変数は、そのモジュール内のすべてのプロシージャで使用できます。


このような変数を「モジュールレベル変数」と呼びます。


上記の場合、変数iは、sample1でもsample2でも使用できます。


この、Dim は、Private と書いても同じです。


しかし、他のモジュールでは使用できません。


他のモジュールで使用できるようにするためには、


Public i

Sub sample1()
  Dim j
  ・・・
End Sub
Sub sample2()
  Dim j
  ・・・
End Sub


上記のように、Publicで宣言します。


こうする事で、変数iは、他のモジュールでも使用できます。


Dim ・・・そのモジュールのみ

Private ・・・そのモジュールのみ

Public ・・・全てのモジュール


ここで、多少問題があります。


もし、宣言が重複してしまった場合です。


Dim i
Sub sample1()
  Dim i
  i = 1
  Module1.i = 2
  MsgBox i
  MsgBox Module1.i
End Sub
Sub sample2()
  Dim i
  ・・・
End Sub

上記の、sample1を実行すると、

1

2

の順にメッセージ表示されます。

つまり、何も指定しなければ、自身の中で定義した変数が使われます。


Module1.i


のように、モジュール名で修飾することで、「モジュールレベル変数」を使う事が出来ます。


上記は、ちょっと極端な例です、説明の為に無理やりかいたものです。


同一モジュール内で、変数が重複するような使い方は、絶対にダメです。


ただ、指定方法はこれが全てです。


複数のモジュールにある「モジュールレベル変数」が重複している場合は、


上記のように、モジュール名で修飾して使います。


ただし、これとて、決して良いことでは無く、


「モジュールレベル変数」は、全てのモジュールで一意にしておく事が望ましいです。


いや、望ましい事を言えば、


「モジュールレベル変数」は、使わないことに越したことはありません。


どうしても、「可読性」も悪く、「堅牢性」も落ちます。


出来る限り、プロシージャーをCallする場合は、引数で渡すようにします。






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