ExcelマクロVBA技術解説 | Offset、Resizeを使いこなそう | Excelマクロの問題点と解決策、エクセルVBAの技術的解説



最終更新日:2013-02-18

Offset、Resizeを使いこなそう


OffsetとResizeは、エクセルVBAで非常に便利で、ぜひ使いこなしてもらいたい機能です。


OffsetもResizeも、Rangeオブジェクトのプロパティで、Rangeオブジェクトを返します。


以下、ヘルプより


Offsetプロパティ

指定された範囲からのオフセットの範囲を表すRangeオブジェクトを返します。

構文

Offset(RowOffset, ColumnOffset)

RowOffset

オプション バリアント型 (Variant) オフセットする範囲の行数 (正、負、または 0) を指定します。正の値は下方向、負の値は上方向のオフセットを表します。既定値は 0 です。
ColumnOffset

オプション バリアント型 (Variant) オフセットする範囲の列数 (正、負、または 0) を指定します。正の値は右方向、負の値は左方向のオフセットを表します。既定値は 0 です。


Resizeプロパティ

指定された範囲のサイズを変更します。サイズが変更されたセル範囲(Rangeオブジェクト) を返します。

構文

Resize(RowSize, ColumnSize)

RowSize

オプション バリアント型 (Variant) 新しい範囲の行数を指定します。この引数を省略すると、新しい行数は変更する前と同じ行数になります。
ColumnSize

オプション バリアント型 (Variant) 新しい範囲の列数を指定します。この引数を省略すると、新しい列数は変更する前と同じ列数になります。



非常によく似ています。


ヘルプの説明だけでは、わかりずらいので、実際の表で説明します。

以下の表で説明します。



まずは、Offset


Range("A1").Offset(1, 1).Select

A1セルから、1行下、1列列右にオフセット(移動)したセルになりますので、
B2セルが選択されます。


Offset(0, 0)は、移動していない元のセルになります。

また、マイナス値を指定すれば、上のセルや左のセルに移動できます。


次に、Resize


Range("A1").Resize(2, 2).Select


A1セルを起点に、2行、2列の範囲になりますので、
A1〜B2セルが選択されます。


Resize(1, 1)は、元のセルのままになります。



では、この表で、データ部(A2〜B11)を全て選択する場合です。


Sub sample1()
  Dim RowMax As Long
  RowMax = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
  Range(Range("A2"), Range("A1").Offset(RowMax - 1, 1)).Select
End Sub

RowMax = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
これは、A列の最終行を取得しています。

RowMax = Range("A1").CurrentRegion.Rows.Count

のような指定でも同じです。


Range("A1").Offset(RowMax - 1, 1)

A1から行数分下、1列右に移動したセルです。

つまり、B列の最終行のセルを参照しています。


そして、Rangeで、A2〜B列の最終行のセルの範囲を選択しています。


Sub sample2()
  Dim RowMax As Long
  RowMax = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
  Range("A2").Resize(RowMax - 1, 2).Select
End Sub

A2セルを起点に、行数と2列に範囲のサイズを変更しています。



OffsetとResizeは、これを使用しないと出来ない、というような事はありません。


常に別の方法が存在していますし、その方が分かり易い場合も多いです。


上記例なら、


Sub sample3()
  Dim RowMax As Long
  RowMax = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
  Range(Range("A2"), Cells(RowMax, 2)).Select
End Sub

これで出来ますね。


この例の場合なら、OffsetもResizeも不要かもしれません。


しかし、ある程度複雑なマクロを作成している場合で、


起点のセルが、オブジェクト変数に入っていたりすると、


上記のような記述が困難な場合が多く出てきます。


そのような場合に、OffsetとResizeがとても便利な場合が出てきます。


例えば以下のような場合です。


Sub sample11(ByRef myRange As Range)
  Cells(myRange.Row, myRange.Column + 1).Select
End Sub


これは、引数のRangeの右横を選択するプロシージャーです。


Offsetを使えば、


Sub sample12(ByRef myRange As Range)
  myRange.Offset(0,1).Select
End Sub


となり、はるかに分かり易くなります。


Resizeについても同様の事が言えます。



OffsetとResize、ぜひ、覚えて、使いこなしてください。





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