ExcelマクロVBA技術解説 | 論理積(And)論理和(Or)と真(True)偽(False)の判定 | Excelマクロの問題点と解決策、エクセルVBAの技術的解説



最終更新日:2013-09-16

論理積(And)論理和(Or)と真(True)偽(False)の判定


And演算子、Or演算子は、2つの数式内のビット単位の比較を行います、

そして、IfステートメントのThenは、Trueの時と言うより、False以外の時に実行されます。

何を言っているのか分かりずらいと思いますので、順に解説します。



Trueとは何か、Falseとは何か

True、Falseを数値で表すと、

CInt(True) ・・・ -1
CInt(False) ・・・ 0

つまり、

Trueとは-1
False
とは0

これを16進数で表すと、

Hex(True) ・・・ FFFF
Hex(False) ・・・ 0

従って、2進数で表すと、

Hex(True) ・・・ 1111 1111 1111 1111
Hex(False) ・・・ 0なので、Trueと同じ桁数で表すと、0000 0000 0000 0000


論理積(And)

値1 And 値2
値1 値2 結果
TRUE TRUE TRUE
TRUE FALSE FALSE
FALSE TRUE FALSE
FALSE FALSE FALSE

通常はこのように表現されますが、

Trueとは-1 ・・・ 1111 1111 1111 1111
Falseとは0 ・・・ 0000 0000 0000 0000

And演算子は、ビット単位の比較を行い

値1 値2 結果
1 1 1
1 0 0
0 1 0
0 0 0

全てのビットにおいて、この比較を行い結果を返します。

従って、

True(1111 1111 1111 1111) And True(1111 1111 1111 1111) ・・・ True(1111 1111 1111 1111)
True(1111 1111 1111 1111) And False(0000 0000 0000 0000) ・・・ False(0000 0000 0000 0000)
False(0000 0000 0000 0000) And True(1111 1111 1111 1111) ・・・ False(0000 0000 0000 0000)
False(0000 0000 0000 0000) And False(0000 0000 0000 0000) ・・・ False(0000 0000 0000 0000)

となります。

では、

5 And 2

これは、

101(5)
010(2)

なので、結果は000、つまり、0となります。

7 And 2

なら、

111(7)
010(2)

なので、結果は010、つまり、2となります。

論理和(Or)

値1 Or 値2
値1 値2 結果
TRUE TRUE TRUE
TRUE FALSE TRUE
FALSE TRUE TRUE
FALSE FALSE FALSE

通常はこのように表現されますが、

Trueとは-1 ・・・ 1111 1111 1111 1111
Falseとは0 ・・・ 0000 0000 0000 0000

Or演算子は、ビット単位の比較を行い

値1 値2 結果
1 1 1
1 0 1
0 1 1
0 0 0

全てのビットにおいて、この比較を行い結果を返します。

従って、

True(1111 1111 1111 1111) And True(1111 1111 1111 1111) ・・・ True(1111 1111 1111 1111)
True(1111 1111 1111 1111) And False(0000 0000 0000 0000) ・・・ True(1111 1111 1111 1111))
False(0000 0000 0000 0000) And True(1111 1111 1111 1111) ・・・ True(1111 1111 1111 1111)
False(0000 0000 0000 0000) And False(0000 0000 0000 0000) ・・・ False(0000 0000 0000 0000)

となります。

では、

5 Or 2

これは、

101(5)
010(2)

なので、結果は111、つまり、7となります。

7 Or 2

なら、

111(7)
010(2)

なので、結果は111、つまり、7となります。

Ifステートメントにおける真偽の判定

If 条件式 Then
  真(True)の場合
Else
  偽(False)の場合
End If

このように表現されることが多いですが、

では、どのような状態が真(True)で、どのような状態が偽(False)なのでしょうか。

先に述べたように、

Trueとは-1
False
とは0

なのですが、では、条件式が真(True)とは、条件式が-1の状態の事なのかが問題です。

これは、明らかに違います。

If 2 Then

これは、常にThenが実行されます。

型変換の関数に、CBoolがあります。

CBool(2) ・・・ True

となります。

CBoolでは、0がFalse0以外(の数値)はTrueとなります。

そして、

IfステートメントのThenが実行されるのは、

CBool(条件式)がTrueの時になります。


言い換えれば、

条件式の結果が0以外の時、Thenが実行されるのです。


例.指定のフルパスがフォルダかの判定

Dir関数でサブフォルダを取得する時に、

strDir = Dir(パス, vbDirectory)
Do While strDir <> ""
  If strDir <> "." And strDir <> ".." Then
    If GetAttr(フルパス) And vbDirectory Then
      'strDirはフォルダです
    End If
  End If
  strDir = Dir()
Loop

概ね、このような記述をしますが、

ここでの、

If GetAttr(フルパス) And vbDirectory Then

このIfは、あまり見かけない記述になります。

If GetAttr(フルパス) = vbDirectory Then

と書きたくなります。

ほとんどの場合、後者の書き方でも問題はありません。

vbDirectoryは16です、そして、GetAttr(フォルダ)の結果は16です。

従って、GetAttr(フルパス) = vbDirectoryこれは、真(True)となります。

しかし、GetAttr(フォルダ)の結果が16にならない場合があります。

フォルダが、隠しファイル(vbHidden:2)の場合です。

この時、GetAttr(フルパス)は、18を返します。

つまり、

vbDirectory(16) + vbHidden(2) = 18

となるのです。

しかし、あくまでフォルダなので、

先のIfステートメントでも真(True)判定をしてほしいのです。

そこで、

If GetAttr(フルパス) And vbDirectory Then

と記述すると、隠し属性のフォルダでも真(True)となるのです。

GetAttr(フルパス) ・・・ 18
vbDirectory ・・・ 16


つまり、

18 And 16
2進数なら、
10010 And 10000

結果は、10000(16)となり、

そして、CBool(16)はTrueとなるのです。


ほとんどの場合、And、Orでのビット単位の比較まで意識する必要はないでしょう。

Ifステートメントにおいても、

条件式がTrueならThenと考えて問題はありません。

しかし、VBAでは、いろいろな記述がありますので、

あれっ、このIfステートメントは・・・

と思ったら、以上の事を思い出してみて下さい。




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