ExcelマクロVBAサンプル集 | 計算式の元となる数値定数を消去する(Precedents) | Excelマクロの実用サンプル、エクセルVBA集と解説



最終更新日:2013-05-14

計算式の元となる数値定数を消去する(Precedents)


指定のセルの計算式が参照しているセルの数値定数をクリアします。

ただし、参照しているセルが、さらに他のセルを参照している場合は、

その先のセルを消去します。

つまり、計算式の入っているセルを起点にして、

その参照先をすべて検索し、

計算式の元となるセル(数値定数が入っているセル)の値をクリアします。

ワークシート分析では、「参照元のトレース」になります。

(参照元?分かりずらいですね、元先の表現がどうもしっくりしませんw)

表を見てもらったほうがわかりやすいと思います。

上表の白いセルの数値が対象となります。

この例では、手作業でも、それほど大変では無いですが、

もっと複雑な表になると、手作業では大変です。

マクロの作成方法として、例えば白いセルのみ消去するようにしても良いです。

しかし、なかなかそのようには決められない場合もあるでしょう。

以下のマクロでは、選択されているセルの、参照先を取得し、

他のセルを参照していないセルのみ、その値を消去しています。

Sub DelFixedNumber()
  Dim myRange As Range
  Dim subRange As Range
  Dim preRange As Range
  Dim preRange2 As Range
  '参照先が無い場合は、Precedentsがエラーとなるので
  On Error Resume Next
  '選択しているセルが複数でも対応
  For Each myRange In Selection
    Set preRange = Nothing
    Set preRange = myRange.Precedents
    '参照先がある場合
    If Not preRange Is Nothing Then
      '参照先のセルを順に処理
      For Each subRange In preRange
        Set preRange2 = Nothing
        Set preRange2 = subRange.Precedents
        '参照先がある場合
        If preRange2 Is Nothing Then
          '数値で、計算式の無いセルのみクリア
          If IsNumeric(subRange) And _
            Not subRange.HasFormula Then
            subRange.ClearContents
          End If
        End If
      Next
    End If
  Next
  On Error GoTo 0
End Sub

このマクロでは、例えば、

E15を選択している状態で、マクロを実行すると、

E2〜E4,E6〜E9,E12〜E13、これらのセルのみクリアされます。



Precedentsについて

参照先の全てをRangeオブジェクトとして取得できます。

ただし、参照先が無いと、エラーとなりますので、エラートラップが必須になります。

また、他のシートの参照は取得できません。

ここが問題です。

他のシートの参照が出てきた時点で、追跡が止まってしまいます。

これらの問題に対処するために、最後のIfで

数値であり、計算式が設定されていない事を、判定しています。

シート内の全てを消去する場合は、別途のマクロを作成した方が良いでしょう。

先にも述べたように、白いセルで、計算式の無い、数値のセル・・・

のような判定で消去すれば良いでしょう。

もちろんレイアウト変更のない表なら、固定のセルの消去でも対応可能でしょう。

しかし、個別に消去する場合は、これらの手法では無理があります。

このマクロを組み込み、ショートカット(例えば、Ctrl+Shift+D)

に登録して使用するのが良いでしょう。

ただし、前述していますが、他シートへの参照は消去されないので注意して下さい。





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