VBAサンプル集
数独(ナンプレ)を解くVBAに挑戦№2

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2017-11-26

数独(ナンプレ)を解くVBAに挑戦№2


数独をExcelマクロVBAで解いてみます№2、
解法の具体的なアルゴリズムをもう少し掘り下げます。


解法

1.シートの問題を、9×9の2次元配列(Integer)に入れる。
  配列は1 To 9として、シート位置に合わせる事で理解しやすくします。
  全ての配列が0以外になった時点で回答が出来たと判定
2.配列内から、値が0(回答が見つかっていない)の位置をみつける
3.値が0の配列に1~9を順に入れられるか判定
  数独のルールに従い判定
4.数値を入れられる場合は、配列に数値をセットし、次へ
  9まで確認し、いずれも入れられない場合は、前に戻る
5.2~4を全ての配列が0以外になるまで繰り返す。
6.配列をシートに書き出す。
  回答の数値には、区別できるように色を付ける

大体こんな感じになります。

用意するFunctionプロシージャー

数独ルール判定

Function chkSu(ByRef SuAry() As Integer, ByVal i1 As Integer, ByVal i2 As Integer, ByVal su As Integer) As Boolean
SuAry:9×9の2次元配列(Integer)
i1:配列の1次元のインデックス
i2:配列の2次元のインデックス
su:確認する数値

指定の数値が、指定の配列位置に入れられるかの判定
つまり、数独のルール判定プロシージャーになります。
入れられる場合は、True
入れられない場合は、False
空き配列を探す

Function getBlank(ByRef SuAry() As Integer, ByRef i1 As Integer, ByRef i2 As Integer) As Boolean
SuAry:9×9の2次元配列(Integer)
i1:配列の1次元のインデックス
i2:配列の2次元のインデックス

未回答(値が0)の配列を探し、見つかったら、i1,i2に入れる。
未回答があったら、True
すべて埋まっていたら、False
数値の仮り置きを繰り返す・・・再帰処理

Function trySu(ByRef SuAry() As Integer) As Boolean
getBlankで空き配列(値が0)をみつけ、1から順に、
chkSuを使い、数値が入れられるかの判定をします。
入れられる場合は、配列にその数値を設定。
入れられない場合は、2、3、・・・と9までカウントアップする。
数値が入れられる場合は、
 ・配列に数値を入れ、
 ・自信をCall(再帰処理
 ・Trueを設定し、Exit
9まで行って、いずれも入れられない場合は、
 ・配列に0を入れる
 ・Falseを設定

メイン処理のSub

シートのA1~I9を配列(1 To 9, 1 To 9)に入れる。
trySuを呼ぶ・・・再帰プロシージャー
配列(1 To 9, 1 To 9)をシートのA1~I9に入れる。

次回は、上記をもとに、具体的なVBAコードを書きます。


№3へ続きます。

数独(ナンプレ)を解くVBAに挑戦 №1 №2 №3 №4 №5



数独(ナンプレ)を解くアルゴリズムの要点とパフォーマンスの検証
数独(ナンプレ)を解くアルゴリズムを例に、アルゴリズムの要点と、それによるパフォーマンスを検証します、数独(ナンプレ)を解くVBAに挑戦 ここでは、とにかく全ての数字を当てはめていくという、いわば全数チェックでの解法を使いました。考察するまでもなく、かなりの無駄がある事は明白です。
こちらの最終完成版のダウンロード



同じテーマ「マクロVBAサンプル集」の記事

アメブロの記事本文をVBAでバックアップする№1

後日追記 アメブロの仕様変更が度々あり、ここで紹介しているコードで取得できないものもあります、いつ仕様変更されるかわかりませんので、都度変更するのは結構大変です。あくまで、WEBページの取得技術方法として参考にしてください。アメブロにはバックアップ機能がありません。
数独(ナンプレ)を解くVBAに挑戦№1
数独(ナンプレ)を解くアルゴリズムの要点とパフォーマンスの検証№1
数独(ナンプレ)を解くアルゴリズムを例に、アルゴリズムの要点と、それによるパフォーマンスを検証します、数独(ナンプレ)を解くVBAに挑戦 ここでは、とにかく全ての数字を当てはめていくという、いわば全数チェックでの解法を使いました。考察するまでもなく、かなりの無駄がある事は明白です。
ナンバーリンク(パズル)を解くVBAに挑戦№1
ナンバーリンクというパズルがあります、これをエクセルVBAで解いてみようと思います、数独(ナンプレ)に続くパズルVBA解法の第二弾です。ナンバーリンクをご存じない方は、、ウィキペディア ナンバーリンクのおためし問題 このあたりをお読みください。
ナンバーリンクを解くVBAのパフォーマンス改善№1
「ナンバーリンク(パズル)を解くVBAに挑戦」で作成したVBAでナンバーリンクを解く事には成功しました、しかし、10×10なら数分で解けるものの、10×18でやったところ、4時間半もかかってしまいました。12×12では、待ちきれずに途中で止めてしまいました。
オセロを作りながらマクロVBAを学ぼう
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながら、マクロVBAを学んで行きましょう。目的は、マクロVBAの学習であり、思考を整理しVBAでプログラミングする学習です。従って、強いソフトを作ることが目的ではありませんので、最近流行のAIなんちゃら…なんていうのは考えるつもりはありません。
他ブックへのリンクエラーを探し解除
リンクエラーが見つけられない… 「リンクの編集」で、「リンクの解除」を選択してもリンクが削除できない… こんな経験をした人は多いのではないでしょうか。エクセルをいろいろと操作していると、意図せずに参照先が別ブックになってしまい、かつ、その参照先のブックが無くなってしまっている… こんな場合に、リンクエラーとなります。
Excelシートの複雑な計算式を解析するVBA
・複雑な計算式を解析するVBAの概要 ・複雑な計算式を解析する全VBAコード ・複雑な計算式を解析した結果の表示 ・最後に
Excel将棋:マクロVBAの学習用(№1)
・Excel将棋の要件定義 ・Excel将棋のシート作成 ・Excel将棋の目次
Excel囲碁:万波奈穂先生に捧ぐ
・Excel囲碁の動作 ・全体の処理流れ ・Excel囲碁の全VBAコード ・Excel囲碁のダウンロード
Excel囲碁:再起動後も続けて打てるように改造
・Excel囲碁の今回の改造のきっかけ ・Excel囲碁の今回の改造点 ・Excel囲碁の全VBAコード ・Excel囲碁のダウンロード


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
累計を求める数式あれこれ|エクセル関数応用(2024-01-22)
複数の文字列を検索して置換するSUBSTITUTE|エクセル入門(2024-01-03)
いくつかの数式の計算中にリソース不足になりました。|エクセル雑感(2023-12-28)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.RangeとCellsの使い方|VBA入門
4.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
5.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
6.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.並べ替え(Sort)|VBA入門
9.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
10.Findメソッド(Find,FindNext,FindPrevious)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。


このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ