VBAサンプル集
ハイパーリンクからファイルのフルパスを取得する

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
公開日:2014-12-04 最終更新日:2014-12-04

ハイパーリンクからファイルのフルパスを取得する

ハイパーリンクのリンク先ファイル情報を取得しようとすると、なかなか難しいことになります、
ハイパーリンクからパスを取得すると相対パスとなり、簡単にはファイル情報を取得出来ません。


以下のサンプルでは、ハイパーリンクの設定されているセルの右隣のセルに更新日時を出力しています。

Sub sample()
  Dim rng As Range
  Dim FileName As String
  Dim fso As New FileSystemObject

  ChDir ThisWorkbook.Path
  For Each rng In ActiveSheet.UsedRange
    If rng.Hyperlinks.Count > 0 Then
      FileName = fso.GetAbsolutePathName(rng.Hyperlinks(1).Address)
      If fso.FileExists(FileName) Then
        rng.Offset(0, 1) = fso.GetFile(FileName).DateLastModified
      End If
    End If
  Next
End Sub


※「ツール」→「参照設定」で、「Microsoft Scripting Runtime」にチェックを付けて下さい。


参照設定しない場合は、
Dim fso As Object
Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

このようにしてください。

ChDir ThisWorkbook.Path
事前にこれを行うことで、
GetAbsolutePathName
これで絶対パスを取得できます。
後は普通に、FSOで各種情報を取得してください。


最初からハイパーリンクを絶対パスで保存する方法もあります。
通常は、ハイパーリンクは相対パスで保存されますが、ファイルを移動したりすると、リンクが切れてしまいます、そこで、ハイパーリンクの起点を変更して絶対パスで保存する方法になります。先日聞かれて、即答できませんでしたので、ここに覚書きの意味を含めて記載しておきます。
設定をこれに変更した後に作成したハイパーリンクのみ絶対参照で保存されます。
設定前に作成したハイパーリンクは相対パスのままになるので注意してください。

一応、ハイパーリンクが絶対パスで保存されている場合の、
上のノマロと同様の機能のVBAコードも掲載しておきます。

Sub sample2()
  Dim rng As Range
  Dim FileName As String

  For Each rng In ActiveSheet.UsedRange
    If rng.Hyperlinks.Count > 0 Then
      FileName = rng.Hyperlinks(1).Address
      If Dir(FileName) <> "" Then
        rng.Offset(0, 1) = FileDateTime(FileName)
      End If
    End If
  Next
End Sub


こちらは、FSOを使うまでもないので、
Dir

FileDateTime
これで済ませています。




同じテーマ「マクロVBAサンプル集」の記事

配色を使用したカラー設定を固定カラーに変更

Excel2007以降なら配色を選択して作成した場合、作成したシートを他のブックに移すと色が変わってしまいます、そこで、配色ではなくRGB値で色を再設定することで、元々の色をそのままにして、他のブックに移すことが出来るようにします。以下は、この目的で色を再設定するマクロVBAになります。
指定セルに名前定義されているか判定する
・指定セル範囲が何らかの名前定義に含まれているか ・指定セル範囲と同一範囲の名前定義があるか ・すでに設定されている名前定義を削除してから再設定 ・マクロVBAでの名前定義について
Excel2003(xls)を2007以降(xlsx,xlsm)に変換する(HasVBProject)
Excel2003形式(xls)のファイルを、一括でExcel2007以降形式(xlsx,xlsm)に変換するマクロVBAサンプルコードです。サンプルコードでは、サブフォルダ「Excelファイル」にあるxlsを、マクロ無しならxlsx、マクロ有りならxlsmにして保存しています。
ハイパーリンクからファイルのフルパスを取得する
ボタンに表示されているテキストを取得(Application.Caller)
メニューのシートを作成して、ボタンを配置、そしてボタンにより指定シートに移動する。よくありますが、ボタン一つずつに別々(移動先のシート毎に)のマクロを作成するのは面倒です、そこで、一つのマクロで済ませる方法の紹介です。Application.Caller Application.Callerは、VBAを呼び出した方…
Excelの表をPowerPointへ図として貼り付け
・Excelの表をPowerPointへ図として貼り付けるVBA ・Excelの表をPowerPointへ図として貼り付けるVBAの解説 ・グラフをPowerPointへ貼り付け ・既にパワーポイントを開いている場合
VBAで表やグラフをPowerPointへ貼り付ける
・表やグラフをPowerPointへ貼り付けるVBA ・PowerPointを使う準備と保存終了 ・表(セル範囲)をPowerPointへ貼り付けるVBAの解説 ・グラフをPowerPointへ貼り付けるVBAの解説 ・貼り付け時のエラー対応 ・既にパワーポイントを開いている場合
フォルダ(サブフォルダも全て)削除する、Optionでファイルのみ削除
VBAでフォルダを削除するにはRmDirステートメントを使いますが、サブフォルダやファイルが入っている場合は、RmDirはエラーとなります。そこで、サブフォルダやファイルがある場合は、FileSystemObjectを使います。以下のサンプル使用時には、「ツール」→「参照設定」で、「MicrosoftScripti…
Shift_JISのテキストファイルをUTF-8に一括変換
本サイトの文字コードは開設当初からShift_JISでしたが、昨今の事情を考えてUTF-8に変更することにしました。そこで既存記事全てを一括で変換することになり、これをVBAでやりましたので、その時のマクロVBAコードを掲載しておきます。以下のVBAコードはサイトのUTF-8変更にあたり急遽作成したものですが、
VBAコードの全プロシージャー・プロパティ一覧を取得
・セキュリティについて ・VBAコードの全プロシージャー・プロパティ一覧を取得するVBAコード ・使用する場合のVBAサンプル
数式バーの高さを数式の行数で自動設定
数式バーの高さは、操作で変更しない限り一定の高さのままになっています。通常は1行表示になっている場合が多いと思いますが、その場合、セル内で改行されていると最初の1行しか見ることができません。値の場合はセルに表示されているのであまり問題ありませんが、数式の場合はセル編集にしないと数式の全部を見ることができません。


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
累計を求める数式あれこれ|エクセル関数応用(2024-01-22)
複数の文字列を検索して置換するSUBSTITUTE|エクセル入門(2024-01-03)
いくつかの数式の計算中にリソース不足になりました。|エクセル雑感(2023-12-28)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.RangeとCellsの使い方|VBA入門
4.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
5.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
6.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.並べ替え(Sort)|VBA入門
9.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
10.Findメソッド(Find,FindNext,FindPrevious)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。


このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ