VBAサンプル集
エクセルでファイル一覧を作成.№3(Dir関数2)

ExcelマクロVBAでファイル一覧を作成、サブフォルダ以下を全て取得
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2014-11-11

エクセルでファイル一覧を作成.№3(Dir関数2)


エクセルでファイル一覧を作成します、


サブフォルダ以下も全て取得し、一覧表示します、


先にまず、完成イメージです。


Excel VBA 解説


前回のプログラム


Sub ファイル一覧取得()
  Dim strBuf As String
  Dim i As Long
  i = 5
  strBuf = Dir(Cells(4, 2))
  Do While strBuf <> ""
    Cells(i, 2) = strBuf
    i = i + 1
    strBuf = Dir()
  Loop
End Sub

ファィルの一覧は取得出来ましたが、サブフォルダが取得できていません。

実は、Dir関数には、第2引数があります。



定数 内容
vbNormal 0 標準ファイル
vbReadOnly 1 読み取り専用ファイル
vbHidden 2 隠しファイル
vbSystem 4 システムファイル(Macintoshでは使用できません)
vbVolume 8 ボリュームラベル(Macintoshでは使用できません)
vbDirectory 16 フォルダ
vbAlias 64 エイリアスファイル(Macintoshでのみ使用できます)

省略時は、vbNormalです。


この為フォルダは取得できませんでした。


そこで、

strBuf = Dir(Cells(4, 2))

strBuf = Dir(Cells(4, 2), vbDirectory)

とすれば、フォルダが取得できます。


「あれっ、すると、今度はファィルが取得できないのでは?」


良い質問です。←池上彰風!



定数の値を見て下さい。


数列のクイズみたいになっています。


2の倍々ですが・・・


この数字は、任意の複数を合計しても、他と重複しないようになっています。

(vbAliasは32で良いはずですが、32は将来の予備に空けているのでしょうか)


つまり、複数の指定を「+」で指定できるようにしてあります。


そして、0は足しても足さなくても同じですので、


「vbNormal」は、常に指定されているのと同じ事になります。


ですから、

strBuf = Dir(Cells(4, 2), vbDirectory)

で、標準ファイルとフォルダが取得できます。


今回は、読み取り専用も追加して、

strBuf = Dir(Cells(4, 2), vbNormal + vbReadOnly + vbDirectory)

としましょう。


vbNormalは指定しなくても良いと言いましたが、

他の指定をする場合は、明示するようにしましょう、誤解を招かないようです。


もちろん、合計数値で指定しても動作しますが、後で分からなくなりますので止めましょう。


これで、標準ファイル、読み取り専用ファイル、フォルダ、の一覧が取得できるようになりました。



「あのー、一覧の最初に、...というのがあるのですが」


良い質問です。←池上彰風!


「.」は、自分自身のフォルダ

「..」は、1つ上のフォルダ


を表す、相対フォルダです。


階層構造のパスを指定したりする場合に使用しますが、


ここでは、Windowsが使っている特殊なフォルダとだけ覚えておきましょう。


とにかく、邪魔なので除外しましょう。


Sub ファイル一覧取得()
  Dim strBuf As String
  Dim i As Long
  i = 5
  strBuf = Dir(Cells(4, 2), vbNormal + vbReadOnly + vbDirectory)
  Do While strBuf <> ""
    If strBuf <> "." And strBuf <> ".." Then
      Cells(i, 2) = strBuf
      i = i + 1
    End If
    strBuf = Dir()
  Loop
End Sub

これで良いですね。



定数について


Dir関数の第2引数に指定する定数は、名前付き定数と呼びます。


これは、関数だけでなく、プロパティ値でも使われているので、それこそ沢山あります。


そして、複数指定が可能な場合は、上記のように重複しない工夫がなされています。


当然、関数毎、プロパティ毎に、違いますので、


入力候補表示で確認したり、ヘルプを参照して使用する事になります。


全てを記憶するなど出来ないし、意味がありません。


しかし、どんな指定が可能か、どのようになるのかは、知っておく必要があります。


必ず一度は、ヘルプを参照して下さい。



今回は、ここまで、


次回は、フォルダなのか、ファイルなのかを判定します。





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