エクセル顧客管理 | 第28回.納品書データをデータベース化(1) | Excelマクロを駆使したカスタマイズ可能なエクセル顧客管理、エクセルVBAの学習教材



最終更新日:2014-11-11

第28回.納品書データをデータベース化(1)


エクセルで顧客管理を作ろう、


さーて、プログラム作成を進めます、


シート「納品書」で入力した内容を、データベース化します。


今回は、その前段作業を行います。



シート「納品書」に名前定義を追加します。

もう既に、多くの名前定義をしましたので、何が何やらわからなくなってしまっています。


名前定義の画面(Ctrl+F3)で、1つづつ確認していたのでは、日が暮れる、いや夜が明ける。


そこで、名前定義の一覧をマクロで取得してみます。


どこの標準モジュールでも良いのですが、新規に「Modツール」を作成しました。

Sub 名前定義取得_全て()
  Dim nm As Name
  Worksheets.Add
  For Each nm In ActiveWorkbook.Names
    Cells(nm.Index, 1) = nm.Name
    Cells(nm.Index, 2) = Mid(nm.Value, 2)
  Next
End Sub


このマクロを実行すると、新規シートが作られ、

A列に名前定義の名前、B列に参照範囲が出力されます。


Worksheets.Addは、シートを新規に追加します、場所はどこでもよいので省略しています。

追加場所を指定する場合は、Before:=やAfter:=に続けて、シートを指定します。


For Each nm In ActiveWorkbook.Names

は、ブックに定義されている、名前定義を1つづつ取り出します。

nm.Indexは、定義のインデックスです、まあ、順番です。
nm.Nameは、名前です。
nm.Valueは、参照範囲です。

Mid(nm.Valueは、参照範囲の先頭の「=」を取り除いています。

このように、Midは、第3引数を省略すると、最後までになります。

このマクロ、何回も実行すると、シートが次々にできてしまいますので、念の為!

作成された一覧より、「納品書」の部分だけを抽出したものが、下の表です。


名前 参照範囲
納品書_金額 納品書!$K$20:$K$30
納品書_顧客番号 納品書!$B$11
納品書_顧客名 納品書!$B$7
納品書_行番号 納品書!$B$20:$B$30
納品書_自社担当 納品書!$L$4
納品書_住所1 納品書!$B$5
納品書_住所2 納品書!$B$6
納品書_商品番号 納品書!$C$20:$C$30
納品書_商品名 納品書!$D$20:$G$30
納品書_数量 納品書!$H$20:$H$30
納品書_単位 納品書!$I$20:$I$30
納品書_単価 納品書!$J$20:$J$30
納品書_担当者名 納品書!$B$9
納品書_伝票番号 納品書!$K$4
納品書_納品日 納品書!$L$2
納品書_備考 納品書!$L$20:$M$30
納品書_郵便番号 納品書!$B$4


太字が今回追加した名前定義です。


前回までに、名前定義していなかった項目を追加しました。


これで、「納品書」の入力項目全てが名前定義されました。



続いて、シート「売上明細」を作成します。


納品書なので、納品書明細かもしれませんが・・・この方が呼びやすいので。(笑)


まあ、名前は何でも、普段使っている名前で良いでしょう。





B3セルから横に、

削除、伝票番号、納品日、自社担当、顧客番号、顧客名、郵便番号、住所1、住所2、担当者名

行番号、商品番号、商品名、数量、単位、単価、金額、備考

と入力します。


B2には、それぞれ該当する、「納品書」の名前定義を入れます。

手入力では大変なので、マクロで入れます。

新規に作成した、「Modツール」に以下を追加し、実行します。

Sub 名前定義取得_納品書()
  Dim nm As Name
  Dim strName As String
  Dim rng As Range
  With Worksheets("売上明細")
    For Each nm In ActiveWorkbook.Names
      If Left(nm.Name, 4) = "納品書_" Then
        strName = Mid(nm.Name, 5)
        Set rng = .Range("B3", Cells(3, .Cells.SpecialCells(xlLastCell).Column)).Find(strName)
        If Not rng Is Nothing Then
          rng.Offset(-1, 0) = nm.Name
        End If
      End If
    Next
  End With
End Sub


2行目に、該当する名前定義が入力されます。

内容は、先のモジュールとほぼ同様です。


名前定義の「納品書_○△□」より、 ○△□を取り出し、

3行目に入力した項目と一致する列に、名前定義を入れています。


このシート「売上明細」の作成は、ソフトの要にもなりますので、

項目名を便りに、データを作成したのでは、ちょっと危険な気がします。

しかし、列の入替・追加・削除に対応する為、名前定義を指定するようにしました。


方法はいろいろありますが、今回のソフトでは、名前定義をキーとして処理している部分が多いので、

ここでも、名前定義をキーに、データ保存列を決定するようにしてみました。


プログラムが複雑にならず、しかし、融通が利く事を考えた、妥協の産物です。(笑)


ソフト作成では、ほんのちょっとした仕様の違いで、プログラムの難易度が格段に違ってくるものです。

譲れない仕様もあるでしょうが、ちょっと柔軟に考えただけで、開発工数を半減できます。


頑なに当初の仕様にこだわるのは、TCOの増大を招きます。


なんか、もっともらしい事を書きましたが、これなら、プログラムが書きやすそうだったので



今まで付けた名前定義も、命名方法がバラバラなので、この際統一します。


変更前 変更後
設定シート名 シート名_設定
顧客登録シート名 シート名_顧客登録
顧客一覧シート名 シート名_顧客一覧
項目名シート名 シート名_項目名
納品書シート名 シート名_納品書
商品マスタシート名 シート名_商品マスタ
分類マスタシート名 シート名_分類マスタ
売上明細シート名 シート名_売上明細
顧客一覧開始 顧客一覧_開始
顧客番号 顧客一覧_顧客番号
顧客登録開始 顧客登録_開始
商品マスタ開始 商品マスタ_開始
商品番号 商品マスタ_商品番号
大分類 分類マスタ_大分類
中分類 分類マスタ_中分類
顧客区分 項目名_顧客区分
単位 項目名_単位


命名規則としては、先頭に、「シート名_」を付けるようにします。


名前定義を変更する方法


手動で変更する場合は、直接修正せずに、名前定義を削除()Ctrl+F3)、または当該セルを削除し、

新規に名前定義をするようにします。

直接修正すると、元の名前定義が残ってしまいます。


なるべくマクロで行って下さい。

Sub 名前定義変更()
  Dim nm As Name
  For Each nm In ActiveWorkbook.Names
    Select Case nm.Name
      Case "変更前1"
        nm.Name = "変更後1"

    Select Case nm.Name
      Case "変更前2"
        nm.Name = "変更後2"

    ・・・
End Select
  Next
End Sub


上は、サンプルです。

変更前、変更後に、正しい名前を指定して下さい。


作成途中でも、このような変更は重要です。

今後の開発をスムーズに進める為には、改められる事は、積極的に改めて行きます。


名前定義の変更に伴い、VBA中のリテラル("名前定義")の名前定義は、全て修正します。


これで準備は整いました。


シート「納品書」の入力データを、シート「売上明細」へ入れ、データベース化します。


この記事を書いている時点では、まだ、先のプログラムは出来ていません。


さてさて、無事にプログラミングできるのでしょうか。


この「売上明細」の作成、そして、これを集計するあたりが、このソフトの最大の山場になります。


いわば、私の腕の見せ所・・・大丈夫でしょうかガーン


まあ、大丈夫です、この程度なら、かわいいもんです。


ただ、ブログで紹介するので、あまりにの力技では、説明が困難になります。


ここが最大の問題です。


いかに、スマートで可読性の良いプログラムにするか・・・ここが最大の課題です。



今回は、名前定義を大幅に変更しましたので、


ここまでの、エクセルのサンブル をアップしました。



では、次号をお楽しみに。


これから、頑張って、プログラムを作りまーす。






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