DoEvents関数
DoEvents関数は、発生したイベントがOSによって処理されるように、プログラムで占有していた制御をOSに渡します。
DoEvents関数
構文
DoEvents
説明
開かれているフォームの数を返します。
開かれているフォームが無ければ0返します。
DoEvents関数は、オペレーティング システムに制御を渡します。
オペレーティング システムがキュー (処理の待ち行列) に入っているイベントの処理を終了し、SendKeys ステートメントのキューに入っているすべてのキー入力が送られるまで制御は戻りません。
DoEvents関数は、ファイルの検索などで処理が開始された後で、ユーザーがキャンセルできるようにするときに役立ちます。
処理の実行が長い場合、処理プログラムで行う方が、タイマーを使ったり、ActiveX コンポーネントにタスクを渡すよりよい方法です。
後の場合、アプリケーションから独立させてタスクを続行できます。
そしてオペレーティング システムでは、マルチタスクと時間分割を利用します。
開かれているフォームが無ければ0返します。
オペレーティング システムがキュー (処理の待ち行列) に入っているイベントの処理を終了し、SendKeys ステートメントのキューに入っているすべてのキー入力が送られるまで制御は戻りません。
処理の実行が長い場合、処理プログラムで行う方が、タイマーを使ったり、ActiveX コンポーネントにタスクを渡すよりよい方法です。
後の場合、アプリケーションから独立させてタスクを続行できます。
そしてオペレーティング システムでは、マルチタスクと時間分割を利用します。
注意1
イベント プロシージャから一時的な処理が発生するときは、最初に呼び出した処理から制御が戻ってくるまでは、プロシージャがプログラムの別の場所で実行されることがないように注意する必要があります。
別の場所で実行された場合、結果は予測できません。
また、制御をオペレーティング システムに渡している間、他のアプリケーションが、確認できない方法でプロシージャとやり取りを行う可能性があるときは、DoEvents 関数は使わないでください。
また、制御をオペレーティング システムに渡している間、他のアプリケーションが、確認できない方法でプロシージャとやり取りを行う可能性があるときは、DoEvents 関数は使わないでください。
注意2
DoEventsをむやみににCallすると処理がとても遅くなります。
一旦制御をOSに渡すので、当然それなりの時間がかかります。
以下の使用例で確認してください。
一旦制御をOSに渡すので、当然それなりの時間がかかります。
以下の使用例で確認してください。
使用例
使用例1
Dim i As Long
For i = 1 To 10000
Application.StatusBar = i
DoEvents
Next
Application.StatusBar = False
ステータスバーへの表示をする場合は、
このようにDoEventsを入れる事で、表示がスムーズに行われます。
ブックが開かれたら、ステータスバーに1秒ごとに時刻を表示する問題です。ツイッター連動企画です。ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。VBAテスト用のサンプルデータはご自身でご用意ください。
ストップウォッチ(1/100秒)(Timer)ストップウォッチを作ってみましょう。機能は簡単に、・ボタンを押すと、0からスタートし時間表示が進む。・もう一度ボタンを押すとストップする。これだけです。つまり、1つのボタンで、マクロをスタートさせたり、ストップさせたりする方法の紹介になります。
使用例2
VBAで正しいはずなのに上手く処理されない、正しく表示されない・・・
そんな時にDoEventsは必須になります。
ただし、むやみにDoEventsを実行すると非常に時間がかかってしまいます。
この処理は10秒程度で終わります。
しかし、
この処理は40秒くらいかかってしまいます。
OS側で処理すべきイベントが無い場合にはDoEventsを実行する必要がありません。
これを判定するAPIがあります。
GetInputState
このAPIを使うことで無用なDoEventsを減らすことができます。
これなら手元で11~12秒くらいでしょうか。
実際にはAPIを使うことを考える前に、そもそも無用なDoEventsは減らすようにした方が良いでしょう。
10000のカウントを1ずつ見ても仕方ないですし、実際に目視で1カウントは見ることができませんので、本来なら10回や100回に1回のDoEventsで良いはずです。
そんな時にDoEventsは必須になります。
ただし、むやみにDoEventsを実行すると非常に時間がかかってしまいます。
For i = 1 To 10000
Application.StatusBar = i
DoEvents
Next
この処理は10秒程度で終わります。
しかし、
For i = 1 To 10000
Application.StatusBar = i
For j = 1 To 100
DoEvents
Next
Next
この処理は40秒くらいかかってしまいます。
これを判定するAPIがあります。
GetInputState
このAPIを使うことで無用なDoEventsを減らすことができます。
Public Declare PtrSafe Function GetInputState Lib "USER32" () As Long
For i = 1 To 10000
Application.StatusBar = i
For j = 1 To 100
If GetInputState() Then DoEvents
Next
Next
これなら手元で11~12秒くらいでしょうか。
10000のカウントを1ずつ見ても仕方ないですし、実際に目視で1カウントは見ることができませんので、本来なら10回や100回に1回のDoEventsで良いはずです。
マクロVBA関数の一覧と解説です、どんな関数があるかは一度は確認しておくとをお勧めいたします。どんな関数があるだけでも知っておけば、詳細の使い方は実際に使うときに調べても良いでしょう。文字列操作…34 分岐…3 型変換…14 データ判定…10 日付時刻…20 配列…6 ファイル操作…14 数学/財務…28 その他……
同じテーマ「VBA関数」の記事
Oct関数は、引数に指定した値を8進数で表すバリアント型(内部処理形式StringのVariant)の値を返します。Oct関数 Oct(number) number 必ず指定します。任意の数式または文字列式を指定します。
Rnd関数Rnd関数は、単精度浮動小数点数型(Single)の乱数を返します。Rnd関数 Rnd[(number)] number は省略可能です。引数numberには、単精度浮動小数点数型(Single)の数値または任意の有効な数式を指定します。
Round関数Round関数は、指定された小数点位置で丸めた数値を返します。Round関数 Round(expression[,numdecimalplaces]) expression 必ず指定します。丸めを行う数式を指定します。
InputBox関数InputBox関数は、ダイアログボックスにメッセージとテキストボックスを表示し、文字列が入力されるか、またはボタンがクリックされると、テキストボックスの内容を返します。InputBox関数 構文 InputBox(prompt[,title][,default][,xpos][,ypos] [,helpfile,
MsgBox関数MsgBox関数は、ダイアログボックスにメッセージを表示し、ボタンがクリックされるのを待って、ユーザーがどのボタンをクリックされたのかを示す整数を返します。MsgBox関数の構文 MsgBox(prompt[,buttons][,title][,helpfile, context]) 戻り値は、VbMsgBoxRe…
Environ関数オペレーティングシステム(Windows)の環境変数に関連付けられた文字列を返します。Macintoshでは使用できません。デスクトップのパスやログインしているユーザーの名前を取得できます。IsNull関数の構文 Environ({envstring|number}) envstringまたはnumberのどちらか…
RGB関数RGB関数は、引数(red,green,blue)の色のRGB値を表す長整数型(Long)の値を返します。RGB関数 RGB(red,green,blue) red 必ず指定します。この名前付き引数は、バリアント型(内部処理形式IntegerのVariant)のデータ形式で指定します。
DoEvents関数CreateObject関数
CreateObject関数は、ActiveXオブジェクトへの参照を作成して返します。CreateObject関数を使う事で、参照設定することなくActiveXオブジェクトを使用できるようになります。つまり、VBAで外部ライブラリを使用する場合にCreateObject関数を使用します。
GetObject関数ActiveXコンポーネントから提供されたオブジェクトの参照を返します。ファイルパス(フルパスと名前)からオブジェクトの参照を作成したり、既に起動中のオブジェクトを取得する際に使用します。GetObject関数の構文 GetObject([pathname],[class]) pathname 省略可能。
Shell関数Shell関数は、実行可能プログラムを実行し、実行が完了するとプログラムのタスクIDを示すバリアント型の値を返します、プログラムの実行に問題が発生した場合は、0を返します。Shell関数 Shell(pathname[,windowstyle]) 使用例 Shell"notepad.exe"&a…
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
累計を求める数式あれこれ|エクセル関数応用(2024-01-22)
複数の文字列を検索して置換するSUBSTITUTE|エクセル入門(2024-01-03)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
3.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
4.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
5.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
6.RangeとCellsの使い方|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
9.並べ替え(Sort)|VBA入門
10.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。