ExcelマクロVBA技術解説 | 動的2次元配列の次元を入れ替えてシートへ出力(Transpose) | Excelマクロの問題点と解決策、エクセルVBAの技術的解説



最終更新日:2016-08-12

動的2次元配列の次元を入れ替えてシートへ出力(Transpose)


動的配列を使い様々な処理をした後にシートへ出力しようとしたとき、縦横が違っている為そのまま出力できません、
そもそも、動的配列の要素数をRedimで変更できるのは、最下位の次元のみになります。

2次元配列の場合、
ReDim myArray(2, 10)

ReDim myArray(2, 11)
これはOKですが、
ReDim myArray(2, 10)

ReDim myArray(3, 10)
これはダメです。


Excelの表、つまりシート上では縦(行)方向にデータが増減するものです。
しかし、配列をシートに出力すると、
1次元目が縦(行)、2次元目が横(列)、になります。
つまり、2次元配列の1次元目を項目として、2次元目でデータを増減させるように作成すると、
縦横が逆になってしまいます。

そこで、縦横を入れ替えてシートに出力する必要が出てきます。

まずは自力で縦横を入れ替えます。
ある意味、基本ですし、いつでも書けるようにしておく必要があります。

Dim i As Long
Dim j As Long
Dim myArray()
Dim myArray2()
ReDim myArray(2, 10)
・・・
ReDim Preserve myArray(2, 11)
・・・
ReDim myArray2(UBound(myArray, 2), UBound(myArray, 1))
For i = 0 To UBound(myArray, 1)
  For j = 0 To UBound(myArray, 2)
    myArray2(j, i) = myArray(i, j)
  Next
Next
Range(Cells(1, 1), Cells(UBound(myArray2, 1) + 1, UBound(myArray2, 2) + 1)) = myArray2


上の例では、動的配列が0から始まっていますので、+1しているところに注意してください。


少し工夫して、ワークシート関数のTRANSPOSE関数を使ってみましょう。

Dim myArray()
Dim myArray2()
ReDim myArray(2, 10)
・・・
ReDim Preserve myArray(2, 11)
・・・
myArray2 = WorksheetFunction.Transpose(myArray)
Range(Cells(1, 1), Cells(UBound(myArray2, 1), UBound(myArray2, 2))) = myArray22


Transposeの出力は、配列が1から始まるように作成されますので、先例の+1は不要となっている点に注意してください。
WorksheetFunction.Transpose
これで次元を入れ替えています。
TRANSPOSE関数はシートでは縦横を入れ替える配列関数です。

上では、縦横入れ替えて一旦別の配列に入れていますが、
Transposeの結果を直接シートに出力することもできます。

Dim myArray()
Dim myArray2()
ReDim myArray(2, 10)
・・・
ReDim Preserve myArray(2, 11)
・・・
Range(Cells(1, 1), Cells(UBound(myArray, 2) + 1, UBound(myArray, 1) + 1)) = WorksheetFunction.Transpose(myArray)


どの方法が良いという事もありませんが、
いずれの方法も、一応は押さえておくと良いでしょう。


後日談

Transposeには制限事項があるようです。
MSの古い記事ですが、以下の記載がありました。

配列に 255 文字を超える要素を含めることはできません。
配列に Null 値を含めることはできません。
配列内の要素数が 5461 を超えることはできません。


しかし、実際にやってみましたが、20000*2の配列も処理できました。
上記は、Excel2003の記事なので、2007以降で制限緩和されたのだと思います。
しかし、10万では、結果が正しく出力されませんでした。
実際の処理では、要素数は変化しますので、
数万を超える配列の場合には、使用しない方が良いでしょう。





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