VBA100本ノック 66本目:全サブフォルダからファイルを探す
ブック自身のあるフォルダ以下の全サブフォルダを検索する問題です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。
出題
出題ツイートへのリンク
#VBA100本ノック 66本目
ブック自身のあるフォルダ以下の全サブフォルダを検索し、自身と同一名称(拡張子含めて)のファイルを探してください。
同一名称のファイルが見つかったら、シートに出力してください。
・A列:フルパス
・B列:更新日時
・C列:ファイルサイズ
※シートは任意
フォルダ配下の全サブフォルダが対象です。
サブフォルダの中にあるサブフォルダの中も検索してください。
ブック自身のあるフォルダ以下の全サブフォルダを検索し、自身と同一名称(拡張子含めて)のファイルを探してください。
同一名称のファイルが見つかったら、シートに出力してください。
・A列:フルパス
・B列:更新日時
・C列:ファイルサイズ
※シートは任意
サブフォルダの中にあるサブフォルダの中も検索してください。
VBA作成タイム
この下に頂いた回答へのリンクと解説を掲載しています。
途中まででも良いので、できるだけ自分でVBAを書いてみましょう。
他の人の回答および解説を見て、書いたVBAを見直してみましょう。
頂いた回答
解説
全サブフォルダを探すので通常のループでは対応できません。
再帰的(自身を呼び出す)にフォルダを処理することで、フォルダの全階層を探すようにします。
このような処理を行うためには、現在処理している情報が保持されている必要があります。
FileSystemObjectを使って再帰しています。
ただしFSOは処理が遅いですね。
Shell.ApplicationやDOSコマンドを使う方法もあります。
またDir関数でも現在処理中のフォルダを別途保存しておくことで全サブフォルダを処理するようにすることもできます。
これについては、記事補足にて。
再帰的(自身を呼び出す)にフォルダを処理することで、フォルダの全階層を探すようにします。
このような処理を行うためには、現在処理している情報が保持されている必要があります。
FileSystemObjectを使って再帰しています。
Sub VBA100_66_01()
Dim wb As Workbook: Set wb = ThisWorkbook
Dim ws As Worksheet: Set ws = wb.ActiveSheet
Dim cFiles As New Collection
Dim objFSO As New FileSystemObject
Call getDirFile(cFiles, wb, objFSO.GetFolder(wb.Path))
Call putToSheet(cFiles, ws)
Set objFSO = Nothing
End Sub
Sub getDirFile(ByVal cFiles As Collection, ByVal wb As Workbook, ByVal aFolder As Folder)
Dim oFile As File
For Each oFile In aFolder.Files
If oFile.Name = wb.Name And oFile.Path <> wb.FullName Then
cFiles.Add Array(oFile.Path, oFile.DateLastModified, oFile.Size)
End If
Next
Dim oFolder As Folder
For Each oFolder In aFolder.SubFolders
Call getDirFile(cFiles, wb, oFolder)
Next
End Sub
Sub putToSheet(ByVal cFiles As Collection, ByVal ws As Worksheet)
Dim v As Variant, i As Long
ws.Cells.ClearContents
ws.Range("A1:C1").Value = Array("フルパス", "更新日時", "ファイルサイズ")
i = 2
For Each v In cFiles
ws.Cells(i, 1).Resize(, 3).Value = v
i = i + 1
Next
End Sub
Shell.ApplicationやDOSコマンドを使う方法もあります。
またDir関数でも現在処理中のフォルダを別途保存しておくことで全サブフォルダを処理するようにすることもできます。
これについては、記事補足にて。
補足
FileSystemObject以外では以下のような方法があります。
・Shell.Application
・DOSコマンド
・Windows API
・Dir関数
順に頂いた回答へのリンクと、用意した解答コードを掲載しておきます。
・DOSコマンド
・Windows API
・Dir関数
Shell.Applicationを使った方法は以下に回答いただきました。
DOSコマンドを使った方法は以下に回答いただきました。
Windows APIを使った方法は以下に回答いただきました。
Dir関数を使ったVBAを作成しました。ただし、特にお勧めはしません。
Sub VBA100_66_02()
Dim wb As Workbook: Set wb = ThisWorkbook
Dim ws As Worksheet: Set ws = wb.ActiveSheet
Dim cFolders As New Collection
Dim sPath As String, i As Long
ws.Cells.ClearContents
ws.Range("A1:C1").Value = Array("フルパス", "更新日時", "ファイルサイズ")
i = 2
cFolders.Add wb.Path & "\"
Do While cFolders.Count > 0
sPath = cFolders(1) & wb.Name
If Dir(sPath) <> "" And sPath <> wb.FullName Then
ws.Cells(i, 1).Resize(, 3).Value = Array(cFolders(1) & wb.Name, _
FileDateTime(sPath), _
FileLen(sPath))
i = i + 1
End If
sPath = Dir(cFolders(1), vbDirectory)
Do While sPath <> ""
If GetAttr(cFolders(1) & sPath) And vbDirectory Then
If sPath <> "." And sPath <> ".." Then
cFolders.Add cFolders(1) & sPath & "\"
End If
End If
sPath = Dir()
Loop
cFolders.Remove 1
Loop
End Sub
取得したフォルダは順次Collectionに追加していきます。
Collectionを上から処理しつつ、処理したら削除します。
Collectionが無くなった時点で全フォルダが処理されたことになります。
そして、もちろんDir関数である必要はなく、FileSystemObjectで再帰させずに処理する場合にも使えます。
またCollectionである必要もなく、配列でも何でも良くて、処理するフォルダをキューに入れて順次なくなるまで処理して行けば同じことができます。
サイト内関連ページ
第79回.ファイル操作Ⅰ(Dir)
・Dir関数 ・Dir関数の使用例 ・Dir関数の実践例 ・Dir関数の制限について ・Dir関数の関連記事
第119回.ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject)・FileSystemObjectオブジェクトの使用方法 ・FileSystemObjectオブジェクトのプロパティとメソッド ・FileSystemObjectオブジェクトのメソッドの戻り値 ・FileSystemObjectオブジェクトの使用例 ・FileSystemObjectオブジェクトの関連記事と実践例
エクセルでファイル一覧を作成VBAでサブフォルダ以下も含めて全てのファイル一覧を取得します。最初はサブフォルダは無視して、VBAにある関数とステートメントだけで作成します、その後に、FileSystemObjectで再帰処理をすることで、全てのサブフォルダも取得するようにしていきます。
DIR関数で全サブフォルダの全ファイルを取得・Dir関数でサブフォルダも含むファイル一覧を取得するVBA ・ファイル一覧を取得するVBAの使用例と解説 ・Dir関数の関連記事
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