エクセル関数応用
先頭の数値、最後の数値を取り出す

Excel関数の解説、関数サンプルと高等テクニック
公開日:2017-03-26 最終更新日:2019-04-23

先頭の数値、最後の数値を取り出す

数値と文字が混在した文字列から、数値だけを取り出します、


先頭の数値や、最後の数値だけを取り出す方法です。

A1セル
1234abcd5678

このA1セルから、12345678を取り出します。

先頭の数値・・・1234

=LOOKUP(10^17,LEFT(A1,COLUMN($1:$1))*1)

COLUMN($1:$1)
{1,2,3,4,5,6,7,8,・・・}
このような配列が返されます。
LEFT(A1,COLUMN($1:$1))
配列となっているCOLUMN関数を引数にしているので、
{1,12,123,1234,1234a,1234ab,1234abc,・・・}
このような配列が返されます。
LEFT(A1,COLUMN($1:$1))*1
*1
この計算をすることで、数値以外はエラー値となります。
{1,12,123,1234,#VALUE,#VALUE,#VALUE,・・・}
このような配列になります。
LOOKUP(10^17,LEFT(A1,COLUMN($1:$1))*1)
10^17は、100000000000000000
LOOKUPは、配列から上の数値以下の最大値が取り出されます。


最初の数値がLEFTで取り出しているので、最後の数値はRIGHTで取り出します。
考え方は、全く同じです。


最後の数値・・・5678

=LOOKUP(10^17,RIGHT(A1,COLUMN($1:$1))*1)

COLUMN($1:$1)
{1,2,3,4,5,6,7,8,・・・}
このような配列が返されます。
RIGHT(A1,COLUMN($1:$1))
配列となっているCOLUMN関数を引数にしているので、
{8,78,678,5678,d5678,cd5678,bcd5678,・・・}
このような配列が返されます。
LEFT(A1,COLUMN($1:$1))*1
*1
この計算をすることで、数値以外はエラー値となります。
{8,78,678,5678,#VALUE,#VALUE,#VALUE,・・・}
このような配列になります。
LOOKUP(10^17,LEFT(A1,COLUMN($1:$1))*1)
10^17は、100000000000000000
LOOKUPは、配列から上の数値以下の最大値が取り出されます。


COLUMN($1:$1)、これは、ROW($A:$A)、でも同じです。
要は、{1,2,3,4,5,6,7,8,・・・}このような配列を作成出来ればよいです。
ただし、COLUMN($1:$1)やROW($A:$A)は、配列が大きくなってしまうので、
計算時間を考えれば、作成する配列の大きさを限定した方が良いでしょう。
COLUMN($A$1:$Z$1)
このように、取り出す文字列長を超える配列であればよいのです。


また、10^17は、結果として取り出される数値より大きければよいので、
999999999999
のような定数で指定しても構いません。
逆の言い方をすれば、この桁数以上の連続数値は取り出すことができません。

最後のLOOKUPは、配列内の最大値を取り出すだけなので、MAXでも良いように思えますが、
MAX自体は配列を扱えますが、このように作られた配列は扱えないようで上手くいきません。



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