VBA技術解説
PropertyのSetはLetでも良い

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2021-03-31

PropertyのSetはLetでも良い


クラス等にプロパティを作成する場合、
Let
Set
Get
この3種類があります。


クラス モジュール、フォーム、標準モジュール、これらにプロパティを作成するには、
Property {Get|Let|Set} ステートメントを使用します。
Propertyの文法詳細については以下を参照してください。
第140回.Property {Get|Let|Set} ステートメント|VBA入門
VBAでは、カスタムプロパティの作成と操作ができます。クラスモジュール、フォーム、標準モジュール、これらにカスタムプロパティを作成することができます。プロパティを作成するには、Property{Get|Let|Set}ステートメントを使用します。


VBAでプロパティを作成するステートメント

VBAでは、以下の3種類のステートメントが用意されています。

Property Get

プロパティの値を取得するプロシージャです。
取得とは、クラスを使う側(例えばオブジェクトを使う標準モジュールのプロシージャ)から見て取得ということです。

Property Let

プロパティの値を設定するプロシージャです。
設定とは、クラスを使う側(例えばオブジェクトを使う標準モジュールのプロシージャ)から見て設定ということです。

Property Set

プロパティのオブジェクトを設定するプロシージャです。
オブジェクトの場合は、Letではなく、Setになります。
LetとSetは、対象が基本データ型(プリミティブ型)かオブジェクトかの違いになります。
基本データ型(プリミティブ型)の場合はLet、オブジェクトの場合はSetを使用します。
ただし、
オブジェクトを扱う場合にLetを使用しても問題なく動作します。
これが今回の主題です。


オブジェクトならLetとSetのどちらでも良い

クラスモジュール:Class1

Class1に以下のプロパティを作成します。

Property Let ws1(ws As Worksheet)
  Set pWs = ws
  Debug.Print pWs.Name
End Property

Property Set ws2(ws As Worksheet)
  Set pWs = ws
  Debug.Print pWs.Name
End Property

Worksheetを受け取るプロパティを、LetとSetの2つで作成しています。

標準モジュール

Sub test()
  Dim cls As New Class1
  Let cls.ws1 = Worksheets(1)
  Set cls.ws2 = Worksheets(2)
End Sub

これは、どちらも正しく動作します。
プロパティを使用する場合には、プロパティのLetとSetに合わせて記述すれば良いものであり、オブジェクトの場合はプロパティ自体はLetでもSetでも構いません。
もちろん、標準モジュールでの代入においてはLetは省略可能です。

プロパティのLetとSetに合わせて記述すれば良いだけという事です。

実行結果

マクロ VBA クラス プロパティ Let Set

問題なく動作しているのが分かります。


オブジェクト以外のプリミティブ型にはSetは使えません

クラスモジュール:Class1

Property Let val1(val As Variant)
  Debug.Print val
End Property

Property Set val2(val As Variant)
  Debug.Print val
End Property

型は指定せずにVariantとしました。

標準モジュール

Sub test()
  Dim cls As New Class1
  Let cls.val1 = 123
  Set cls.val2 = 234
End Sub

実行結果

マクロ VBA クラス プロパティ Let Set

オブジェクト以外のプリミティブ型にSetを記述した場合はエラーとなります。
上記では、val2はVariantなので、オブジェクトであれば普通にSetで代入できます。


Getは適宜SetとSetを使い分ける必要があります

Getで取得する変数がオブジェクトならSetを使う事になります。
ただし、そのオブジェクトがデフォルトプロパティを持っている場合は、Letでデフォルトプロパティの値を受け取る事が出来ます。

クラスモジュール:Class1

Property Get rng() As Variant
  Set rng = Range("A1")
End Property

標準モジュール

Sub test()
  Dim cls As New Class1, v1, v2
  Let v1 = cls.rng
  Set v2 = cls.rng
End Sub

実行結果

マクロ VBA クラス プロパティ Let Set

Letで代入したv1には、セル値(Valueである123)が値が入り、
Setで代入したv2には、Rangeブジェクトが入ります。


PropertyのSetはLetでも良いの最後に

今回は、オブジェクトを扱うプロパフィのLetとSetの違いについて解説しました。
プロパフィ側の記述だけの問題であり、それを使う側ではプロパティに合わせれば良いという事です。
ただし、可読性を考えた場合やはりオブジェクトの場合はSetを使うことをお勧めします。




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