エクセルの神髄
エクセル入門:Excelを基礎から学習

Excelの操作,関数,ショートカットの基礎・使い方を初心者向け入門解説、記事の目次です
最終更新日:2024-01-03

エクセル入門:Excelを基礎から学習


エクセル作業において必須となるショートカットキー、操作、機能、関数の使い方を、入門・初級・初心者向けに解説しています。
スピルとスピル対応関数、最新のLAMBDA以降の関数まで解説します。



エクセルの学習順序としては、以下のページも参考にしてください。
エクセル学習のロードマップ ・・・ ★エクセルの基礎を学習する方法★
エクセルExcelの基礎を学習する方法、マスターする道順について。エクセルは豊富な機能・関数があります。なかなか、一朝一夕で覚えられるものではないかもしれません。ただし、必要最低限の機能・関数に絞れば、そんなに大変な事でもありません。


0からのエクセル入門

パソコンなんてまともに触ったことのない人にエクセルを教えていったら何日かかるかプロジェクトのツイートまとめ
1日目から7日目:これがエクセルの「セル」です
8日目から14日目:右寄せ?左寄せ?セルの書式設定とは
15日目から19日目:令和の時代だからこそ和暦にしたい
20日目から23日目:エクセルは表計算ソフトです
24日目から29日目:「絶対参照」「相対参照」とは
30日目から35日目:ショートカットキーを使おう
36日目から39日目:お遣い帳を作り「入力規則」を設定
40日目から44日目:「関数」とは何だ?関数の使い方
45日目から50日目:「条件付き書式」と関数のネスト
51日目から57日目:ウィンドウ枠の固定、ユニーク化、データの入力規則
58日目から63日目:グラフにするとわかりやすいのか?
64日目から68日目:ピッボットテーブルって便利だよね


ショートカットキー

エクセル操作をマウスではなくキーボードで操作します。
マウス操作では何回もクリックするところをキーボードだけで操作できます。
エクセル作業を効率的かつ素早く行うために大変役に立ちます。

Ctrl+S(上書き保存)
上書き保存をするショートカットになります。キー操作 Ctrl+S Ctrlキーを押した状態でSを押下します。機能 上書き保存 名前を付けて保存していない場合は、名前を付けて保存ダイアログが開きます。解説 エクセル作業中は、こまめにCtrl+Sで保存しましょう。
Ctrl+Z(元に戻す)
直前の操作を元に戻すショートカットです。キー操作 Ctrl+Z Ctrlキーを押した状態でZを押下します。機能 元に戻す 直前に行った操作を取り消して元に戻します。直前に行った操作によっては、元に戻せない場合があります。
Ctrl+C(コピー)
セルやオブジェクト(図形等)をコピーするショートカットです。キー操作 Ctrl+C Ctrlキーを押した状態でCを押下します。機能 選択されているセルやオブジェクト(図形等)をコピーしてクリップボードに保存します。
Ctrl+X(切り取り)
セルやオブジェクト(図形等)を切り取りするショートカットです。キー操作 Ctrl+X Ctrlキーを押した状態でXを押下します。機能 選択されているセルやオブジェクト(図形等)を切り取ってクリップボードに保存します。
Ctrl+V(貼り付け)
コピーまたはカットされたセルを選択セル位置に貼り付けるショートカットです。キー操作 Ctrl+V Ctrlキーを押した状態でVを押下します。機能 コピーまたはカットされたセルやオブジェクトを貼り付けます。
Ctrl+Alt+V(形式を選択して貼り付け)
コピーされたセルを選択セル位置に貼り付ける前に、「形式を選択して貼り付け」のダイアログを表示するショートカットです。キー操作 Ctrl+ALT+V CtrlキーとALTキーを押した状態でVを押下します。機能 コピーされたセルの貼り付け方法を選択できる「形式を選択して貼り付け」のダイアログを表示します。
Esc(入力の取消)
セル、数式バーの入力の取消、ダイアログボックス、メッセージウインドウを閉じるショートカットです。キー操作 Esc ほとんどのキーボードでは、左上にあります。機能 セル、数式バーの入力の取消、ダイアログボックス、メッセージウインドウを閉じます。
Ctrl+方向キー(終端に移動)
現在の連続データ範囲の先頭行、末尾行、左端列、右端列に移動するショートカットです。キー操作 Ctrl+方向キー Ctrlキーを押した状態で方向キー(←↑→)を押下します。機能 方向キー(↑)で現在の連続データ範囲の先頭行に移動 方向キー()で現在の連続データ範囲の末尾行に移動 方向キー(←)で現在の連続データ範囲の…
Ctrl+Shift+方向キー(終端まで選択)
現在の連続データ範囲の先頭行、末尾行、左端列、右端列まで選択するショートカットです。キー操作 Ctrl+Shift+方向キー CtrlキーとShiftキーを押した状態で方向キー(←↑→)を押下 機能 方向キー(↑)で現在の連続データ範囲の先頭行まで選択 方向キー()で現在の連続データ範囲の末尾行まで選択 方向キー(…
Shift+方向キー(選択範囲を拡張)
現在の選択範囲を上、下、左、右に拡張または縮小するショートカットです。キー操作 Shift+方向キー Shiftキーを押した状態で方向キー(←↑→)を押下 機能 方向キー(↑)で現在の選択範囲を上に拡張または上に縮小 方向キー()で現在の選択範囲を下に拡張または下に縮小 方向キー(←)で現在の選択範囲を左に拡張また…
F2(セルを編集)
現在のセルの内容の最後にカーソルを配置するショートカットです。キー操作 F2 パソコンによっては、Fnキーを押した状態でF2を押す必要があります。機能 現在のセルの内容の最後にカーソルを配置し、セルを編集状態にします。
Ctrl+Enter(セルへ一括入力)
選択したセル範囲に一括入力するショートカットになります。キー操作 Ctrl+Enter Ctrlキーを押した状態でEnterを押下 機能 選択したセル範囲にアクティブセル(現在のセル)と同じ値を入力 解説 文字列や数値の場合は、全ての選択セルに同一の値が入力されます。
Alt+Enter(セル内改行)
セル内で改行するショートカットになります。キー操作 Alt+Enter Altキーを押した状態でEnterを押下 機能 セル内で改行します。数式も改行できます。解説 セル内で改行されます。これは、セルの書式設定で、「折り返して全体を表示」の状態で複数行に見えている状態とは違います。
Ctrl+1(セルの書式設定)
「セルの書式設定」ダイアログを表示するショートカットになります。キー操作 Ctrl+1 Ctrlキーを押した状態で1を押下(テンキーは不可) 機能 「セルの書式設定」ダイアログを表示します。解説 選択セルに対する「セルの書式設定」ダイアログが表示されます。
Alt+Shift+=(オートSUM)
ΣオートSUMのアイコンのオートSUMのショートカットになります。キー操作 Alt+Shift+= AltキーとShiftキーを押した状態で=(-)を押下 Shift+=としているのは、=を入力するときにShiftを押すからです。つまり、=はShift押しながら=(-)を押すということです。
Ctrl+Space(列全体を選択)
列全体を選択するショートカットです。キー操作 Ctrl+Space Ctrlキーを押した状態でSpaceキーを押下します。機能 列全体を選択します。数式内では列記号が挿入されます。解説 アクティブセルはそのまで、列全体が選択されます。
Shift+Space(行全体を選択)
行全体を選択するショートカットです。キー操作 Shift+Space Shiftキーを押した状態でSpaceキーを押下します。IME(日本語入力)がONの場合は、このショートカットは無効です。IMEがONの場合は、半角スペース入力のショートカットとなり、それが優先されます。
Shift+F3(関数の挿入)
関数の挿入(アイコン「fx」)のショートカットです。キー操作 Shift+F3 Shiftキーを押した状態でF3キーを押下します。パソコンによっては、Fnキーを押した状態でF2を押す必要があります。機能 「関数の挿入」ダイアログボックス または、「関数の引数」ダイアログボックス(関数パレットとも呼びます)を表示しま…
Ctrl+F(検索)
[検索と置換]ダイアログボックスの[検索]タブを表示するショートカットです。キー操作 Ctrl+F Ctrlキーを押した状態でFを押下します。機能 上書き保存 [検索と置換]ダイアログボックスの[検索]タブを表示します。
Ctrl+H(置換)
[検索と置換]ダイアログボックスの[置換]タブを表示するショートカットです。キー操作 Ctrl+H Ctrlキーを押した状態でHを押下します。機能 上書き保存 [検索と置換]ダイアログボックスの[置換]タブを表示します。
Ctrl+R(右方向へコピー)
選択範囲内で右方向のセルに内容と書式をコピーするショートカットです。キー操作 Ctrl+R Ctrlキーを押した状態でRを押下します。機能 選択範囲内で右方向のセルに内容と書式をコピーします。解説 選択セルの左にあるセルを右方向にコピーします。
Ctrl+D(下方向へコピー)
選択範囲内で下方向のセルに内容と書式をコピーするショートカットです。オブジェクト選択時はオブジェクトを複製します キー操作 Ctrl+D Ctrlキーを押した状態でDを押下します。機能 選択範囲内で下方向のセルに内容と書式をコピーします。
F4(直前操作の繰り返し)
直前のコマンドまたは操作を繰り返すショートカットです。キー操作 F4 パソコンによっては、Fnキーを押した状態でF2を押す必要があります。または、Ctrl+Y これも同じ機能のショートカットになります。

以下はエクセルのショートカットキーの一覧です。
ここまでに紹介していない便利なショートカットキーも沢山あります。
人によって良く行う操作は違いますので、自身が良くやる操作にショートカットキーがあるか探してみると良いでしょう。
ショートカットキー一覧
エクセル作業を効率化するショートカットキーの一覧と、重要な必須ショートカットの詳細解説へのリンクです、ショートカットキーは画面の選択状態により変化しますので注意して下さい。機能別一覧とキー順一覧の2通りで一覧表にしています。Excelショートカットキー機能別一覧 Excelショートカットキーキー順一覧 キー表記につ…


基本操作

エクセル操作の基本中の基本、これだけは覚えておかなければならない操作になります。

データの入力
データを入れるべきセルを選択してから、文字・数値・日付を入力します。入力するデータ(文字・数値・日付)、それぞれの入力方法と特徴を覚えましょう。セルの選択 一つのセルの選択なら、マウスでクリック または、方向キー(カーソルキー、矢印キー) で選択します。
複数セルの選択
複数セルの選択方法は複数あり、その操作方法により所要時間が大きく異なります。適切な操作ができると、エクセル操作が速くなります。必須ショートカット Ctrl+Shift+方向キー…方向キーの方向へ選択範囲を拡張 Shift+方向キー…方向キーの方向へ連続データ範囲を拡張・キー操作・機能・解説 Ctrl+Space…列…
名前定義
セル範囲や数式に名前を付けることができます。この名前定義は、エクセルで複雑な設定をしたい場合には必須の技術になります。名前ボックス このA1等のセル番地が表示されている部分を「名前ボックス」と呼びます。

検索
セル内の文字列やコメントの文字から、特定の文字が使われているセルを検索します。エクセル機能の[検索と置換]ダイアログボックスの[検索]タブを使用します。以下で掲載している画像は、2020年4月時点のOffice365です。
置換
セル内の文字列やコメントの文字から、特定の文字を別の文字に置換します。エクセル機能の[検索と置換]ダイアログボックスの[置換]タブを使用します。以下で掲載している画像は、2020年4月時点のOffice365です。
並べ替え
データを順番に並べることは、データを見るうえでの基本です。エクセルには、使いやすい並べ替え機能が備わっています。ワンクリックで並べ替え リボン「データ」にある、並べ替えとフィルター 「AZ」「ZA↑」のアイコンを使用します。
フイルター
以前はオートフィルターと呼ばれていましたが、現在は単にフィルターと記載されています。フィルターは、条件に合致したデータだけを表示し、条件に合致しないデータは非表示にする機能です。つまり、データを絞り込んで表示するものです。
ジャンプのセル選択
ジャンプ機能は、指定のセルにジャンプする機能です。このジャンプ先の指定方法が豊富に用意されています。ジャンプ ショートカットキーは、Ctrl+G F5 「参照先」には、セル番地…A1 セル範囲…A1:B5 シート指定のセル番地…Sheet2!A1 テーブル名…テーブル1 等々が指定できます。


表示形式

ベテランでも結構盲点になっているのが、この表示形式です。
基本と理屈さえ知っておけば、かなりいろいろなことができるようになります。

組み込みの表示形式
エクセルでは、セルに入っている値とは別に、目に見える表示形式を設定できます。Excelに事前に組み込まれている表示形式の使い方を説明します。表示形式の設定方法 設定するセルを選択 右クリックから「セルの書式設定」ショートカットは、Ctrl+1 表示形式(一番左のタブ) 分類から目的の表示形式を選択 分類ごとに、
ユーザー定義の基礎
「セルの書式設定」の「表示形式」のなかの「ユーザー定義」について、使い方および書式文字列について解説します。ユーザー定義の設定方法 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」表示形式(一番左のタブ) 分類から「ユーザー定義」を選択 「種類」のすぐ下のボックス この種類に入力する文字列が…
0を表示しない
数値が0の場合に、0と表示せずに空白にする方法です。0を表示しない「セルの書式設定」設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」表示形式(一番左のタブ) 分類から「ユーザー定義」を選択 「種類」のすぐ下のボックスに #,### または、# と入力し、「OK」カンマ区切りを使用する場合は、
先頭の0を桁数分表示
Excelの標準では数値は先頭の0は表示されません、つまり001は1と表示されます、これを001と表示する方法です。数値のユーザー定義書式 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」表示形式(一番左のタブ) 分類から「ユーザー定義」を選択 「種類」のすぐ下のボックスに 000…表示した…
千単位、百万単位
数値(特に金額)の場合、千円単位にしたい場合、つまり、123,456は123と表示する方法です。千単位、百万単位の設定方法 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」表示形式(一番左のタブ) 分類から「ユーザー定義」を選択 「種類」のすぐ下のボックスに 千単位なら #,
固定文字を表示する
セルに数値・文字を入れた時に固定の文字を前後に自動で表示する方法です。固定文字を設定する手順 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」表示形式(一番左のタブ) 分類から「ユーザー定義」を選択 「種類」のすぐ下のボックス 上図で「G/標準」と入っているボックスに、以下で説明する文字列を…
日付の表示形式
エクセルに入力するデータを大別すると、数値、文字、そして日付です。日付をデータを自在に扱う事は、エクセルでは必須になります。日付は多くの指定書式があり、いろいろな表示形式を指定できます。セルへの入力で自動的に日付書式が設定される セルの表示形式を設定していない(標準のままの)場合、セルへの入力時に自動的に日付書式に…
24時間以上の時間表示
エクセルでは、時刻を足し算等で計算した結果を表示する場合、時は23まで、分と秒は59までしか表示されません。24以上の時や60以上の分や秒を表示する表示形式です。24時間以上の時間の表示形式 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」表示形式(一番左のタブ) 分類から「ユーザー定義」を…
言語設定 ・・・ 高度な内容なので飛ばして構いません
日付の表示形式をユーザー定義で作成しようとした時、ちょっと不思議な設定を見かけることがあります。ja-JPといった、言語設定を見かけたことはあるでしょうか。「セルの書式設定」→「表示形式」「表示形式」の「日付」右側の「カレンダー」で、「和暦」を選択します。


セルの書式設定

エクセルは人が見るものですので、見た目を整えることは重要です。

折り返して全体を表示
セルの横幅に入りきらない文字を、折り返して全体を表示する方法です。折り返して全体を表示の設定方法 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」配置(左から2番目のタブ) 文字の制御の 「折り返して全体を表示する」にチェックを付ける 「OK」これで、セルの列幅内で、折り返して全体が表示され…
設定.縮小して全体を表示
セルの横幅に入りきらない文字を、縮小して全体を表示する方法です。縮小して全体を表示の設定方法 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」配置(左から2番目のタブ) 文字の制御の 「縮小して全体を表示する」にチェックを付ける 「OK」これで、セルの列幅内で表示可能なフォントサイズ(文字の…
設定.選択範囲内で中央
セルを結合することなく、指定セル範囲のなかで中央に表示する方法です。選択範囲内で中央の設定方法 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」配置(左から2番目のタブ) 横位置の 「選択範囲内で中央」を選択 「OK」これで、選択セルの一番左のセルの文字・数値が、選択セル範囲の中央に表示され…
設定.均等割り付け
セル内において、文字を均等に割り付けて表示する方法です。インデントを指定し、左右に一定の空白を入れることができます。均等割り付けの設定方法 設定するセルを選択 Ctrl+1または、右クリックから「セルの書式設定」配置(左から2番目のタブ) 横位置の 「均等割り付け(インデント)」を選択 ※インデント:セル内の左右に…

条件付き書式
条件付き書式は、指定した条件に基づいてセルの書式(セルの外観)を変更できます。通常の「セルの書式設定」では、書式を設定するセル自身の数値によって変更することは可能ですが、条件付き書式では、他のセル値も含めて複雑な条件によって書式を変更できます。


入力規則

エクセルにはデータを入力していきます。
より使いやすく入力間違いが起きにくいシートにしておきましょう

整数・小数点数
整数、または、小数点数のみ入力出来るようにセルに入力規則を設定します。整数・小数点数の入力規則の設定方法 設定するセルを選択 リボンの「データ」タブ 「データの入力規則」「設定」タブ 「入力値の種類」のドロップダウン 整数、または、小数点数 「データ」のドロップダウン 以下より選択 「最小値」、「最大値」または「値…
リスト
セルにドロップダウンリストが表示されるようにセルに入力規則を設定します。リストの入力規則の設定方法 設定するセルを選択 リボンの「データ」タブ 「データの入力規則」「設定」タブ 「入力値の種類」のドロップダウン 「リスト」を選択 「元の値」次の章で詳しく解説します。
日付・時刻
日付、または、時刻のみ入力出来るようにセルに入力規則を設定します。日付・時刻の入力規則の設定方法 設定するセルを選択 リボンの「データ」タブ 「データの入力規則」「設定」タブ 「入力値の種類」のドロップダウン 「日付」または「時刻」を選択 「データ」のドロップダウン 以下より選択 「開始日」、「終了日」または「日付…
文字列の長さ指定
入力文字列の長さを制限するようにセルに入力規則を設定します。文字列の長さ指定の入力規則の設定方法 設定するセルを選択 リボンの「データ」タブ 「データの入力規則」「設定」タブ 「入力値の種類」のドロップダウン 文字列(長さ指定)を選択 データのドロップダウン 以下より選択 「最小値」、「最大値」または「長さ」を入力…
ユーザー設定(重複、全角チェック等)
ユーザー設定の数式に様々な数式を入れることで様々な規則を設定することができます。以下の3通りを例に説明します。・他のセルとの重複を許可しない ・全角文字しか入力できないようにする ・半角文字しか入力できないようにする ・ある文字を含む場合のみ許可する 入力規則の数式で関数を使って規則を設定します。
日本語入力
セルを選択した時、日本語入力(IME)の状態を自動的に切り替えるようにセルに入力規則を設定します。これを設定することで、入力時のIME切り替えの手間が省けて入力作業が楽になります。日本語入力の入力規則の設定方法 設定するセルを選択 リボンの「データ」タブ 「データの入力規則」「日本語」タブ 「日本語入力」のドロップ…


数式・関数

エクセルは表計算ソフトです。
表形式のデータに対して計算式を入れて、自動で計算される仕組みにします。
計算式の入れ方の基本と、複雑な計算が簡単にできるように用意されている関数を覚えましょう。

基礎編:数式の基礎から必須関数まで

数式とは
ワークシートのセルに入力された数式とは、=の後に書かれた内容に従って導き出された結果を、そのセルに入れるものです。数式の入力方法 必ず=から書きはじめます。=の後ろには、セル参照、関数、定数(文字定数、数値定数)、そして、演算子が指定できます。
絶対参照と相対参照
数式のセル参照では、相対参照と絶対参照を使い分けて入力する必要があります。エクセルでは、セルをコピーして使う事が多くなります。何度も同じ数式を入れるのは面倒で非効率です。そこで、一か所に入れた数式を他のセルにコピーして使います。
SUM関数(引数を合計)
引数に指定された数値を全て合計します。引数には、セル参照(単一セル、セル範囲)、数値定数、関数が指定できます。SUM関数の書式 SUM(数値1[,数値2,…]) ※[]で囲まれている部分は省略可能です。
IF関数(条件を満たしているかどうかを判定)
指定された条件を判定し、・条件が満たされている場合 ・条件が満たされていない場合 それぞれ別の値を返します。条件が満たされている場合とは、その条件が、正しい場合、真の場合、TRUEの場合です。条件が満たされていない場合とは、その条件が、正しくない場合、偽の場合、FALSEの場合です。
関数のネスト
関数の引数に、さらに関数を入れる事をネスト(入れ子)と言います。関数のネストは、Excel2003までは、最大7 Excel2007以降では、最大64 このようになっています。しかし、複雑な関数のネストは数式を難解なものとしてしまい、後々の変更や他人が見た時に解らなくなってしまいます。
作業セル、計算セル
関数の引数に、さらに関数を入れ、関数をネスト(入れ子)にしますが、このネストが多くなると、数式が複雑になりすぎてしまい、他人が見たときに数式の意味するところが分からなくなってしまいます。数式を書いた本人であっても、時が経つと解読が困難になる場合もあります。
SUMIF関数(検索条件に一致するセルの合計)
範囲の中で、指定した条件を満たすセルの値を合計します。または、範囲の中で、指定した条件を満たすセルに対応する合計範囲のセルの値を合計します。SUMIF関数の書式 SUMIF(範囲,検索条件[,合計範囲]) ※[]で囲まれている部分は省略可能です。
COUNT関数(セル値が数値の個数)
セル範囲に含まれる、数値が入っているのセルの個数を数えます。引数には、セル参照、またはセル範囲が指定できます。COUNT関数の書式 COUNT(値1[,値2,…]) ※[]で囲まれている部分は省略可能です。
COUNTA関数(空白以外のセルの個数)
セル範囲に含まれる、空白ではないセルの個数を数えます。引数には、セル参照、またはセル範囲が指定できます。COUNTA関数の書式 COUNTA(値1[,値2,…]) ※[]で囲まれている部分は省略可能です。
COUNTIF関数(検索条件に一致するセルの個数)
範囲の中で、指定した条件を満たすセルの個数を数えます。COUNTIF関数の書式 COUNTIF(範囲,条件) 指定した条件を満たすセルの個数を数えます。1つの条件に基づいてのみカウントできます。複数の条件を使用するには、COUNTIFS関数を使います。
COUNTBLANK(空白セルの個数)
指定された範囲に含まれる空白セルの個数を返します。COUNTBLANK関数の書式 COUNTBLANK(範囲) 範囲に含まれる空白セルの個数を返します。範囲 空白セルの個数を求めるセル範囲を指定します。
AVERAGE(引数の平均値)
引数の算術平均値を返します。AVERAGE関数の書式 AVERAGE(数値1,[数値2],...) 算術平均値を返します。数値1 平均値を求める1つ目の数値、セル参照(セル範囲)または配列を指定します。
AVERAGEIF(検索条件に一致する平均値)
条件に一致するセルの平均値(算術平均)を返します。Excel2007以降に追加された関数です。AVERAGEIF関数の書式 AVERAGEIF(範囲,条件,[平均範囲]) 条件に一致するセルの平均値を返します。
VLOOKUP関数(範囲の左端列で値検索し対応セル値)
検索値でセル範囲の最初の列を検索し、その範囲の同じ行にある任意のセルから値を返します。Vは縦方向(vertical)の意味です。つまり縦方向の表に対して、検索値を縦に探す場合に使用します。VLOOKUP関数の書式 =VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法) 検索値 表または範囲の左端の列で検索する値を指定し…
HLOOKUP関数(範囲の上端行で値検索し対応セル値)
検索値で、セル範囲の最初の行を検索し、その範囲の同じ列にある指定行位置のセルから値を返します。Vは横方向(horizontal)の意味です。つまり横方向の表に対して、検索値を横に探す場合に使用します。
SUMIFS関数、COUNTIFS関数.AVERAGEIFS関数(複数条件)
SUMIFS関数は、SUMIF関数の条件が複数指定できるようになったものです。COUNTIFS関数は、COUNTIF関数の条件が複数指定できるようになったものです。・COUNTIF関数の書式・COUNTIF関数の使用例・COUNTIF関数でワイルドカードを使用・COUNTIF関数の応用例 AVERAGEIFS関数は、
AND関数(すべての引数がTRUEのときにTRUE)
すべての引数がTRUE(真)と評価された場合はTRUE(真)を返します。引数のうち一つでもFALSE(偽)と評価された場合はFALSE(偽)を返します。AND関数の書式 AND(論理式1[,論理式2],...) 論理式1 TRUEまたはFALSEに評価できるテスト対象の1つ目の条件。
OR関数(いずれかの引数がTRUEのときにTRUE)
いずれかの引数がTRUE(真)のとき、TRUE(真)を返します。引数がすべてFALSE(偽)である場合は、FALSE(偽)を返します。OR関数の書式 OR(論理式1[,論理式2],...) 論理式1 TRUEまたはFALSEに評価できるテスト対象の1つ目の条件。
NOT関数(論理否定:TRUEをFALSEに、FALSEをTRUEに)
引数の論理値を逆にして返します。つまり、引数がTRUE(真)の場合はFALSE(偽)を、FALSE(偽)の場合はTRUE(真)を返します。NOT関数の書式 =NOT(論理式) 論理式 TRUEまたはFALSEに評価できる対象の論理式。
IS関数(対象をチェックし、結果に応じてTRUE,FALSE)
ISBLANK関数 ISERR関数 ISERROR関数 ISLOGICAL関数 ISNA関数 ISNONTEXT関数 ISNUMBER関数 ISREF関数 ISTEXT関数 以上の関数は、名前がどれもISで始まるため、総称してしてIS関数と呼ばれます。IS関数は、指定された対象をチェックし、その結果に応じて論理値T…
IFERROR関数(エラーの場合は指定値、以外の場合は数式)
数式がエラーとして評価される場合は指定の値を返し、それ以外の場合は数式の結果を返します。※Excel2007以降に追加された関数です。IFERROR関数の書式 IFERROR(値,エラーの場合の値) 値 エラーかどうかをチェックする引数です。

応用編:他の関数と組み合わせて良く使われている関数

MATCH関数(範囲から値を検索し一致する位置)
セルの範囲内で指定された項目を検索し、その項目の相対的な位置を返します。セル範囲は、縦方向・横方向のどちらでも指定可能です。MATCH関数の書式 MATCH(検査値,検査範囲,照合の型) 検査値 値(数値、文字列、または論理値)、またはこれらの値に対するセル参照を指定できます。
INDEX関数(範囲から指定されたセル)
セル範囲から、指定された行と列が交差する位置にあるセルの参照を返します。INDEX関数の書式 INDEX(範囲,行番号[,列番号]) 範囲 セル範囲を指定します。セル範囲が1行または1列である場合、行番号または列番号はそれぞれ省略することができます。
OFFSET関数(行数と列数シフトした位置のセル範囲)
基準のセルまたはセル範囲から指定された行数と列数だけシフトした位置にある、指定の高さと幅のセル範囲の参照を返します。つまり、基準セルから、指定数だけ移動したセルを起点として、指定の大きさのセル範囲を取得出来ます。OFFSET関数の書式 OFFSET(基準,行数,列数,[高さ],[幅]) 基準 基準となるセル範囲の参…
INDIRECT関数(参照文字列で間接的にセルを指定)
INDIRECT関数は、指定される文字列への参照を返します。参照文字列によって指定されるセルに入力されている文字列を介して、間接的なセルの指定を行います。参照文字列で指定されるセル参照を返しますが、セル参照はすぐに計算され、結果としてセルの内容が表示されます。
COLUMN関数(セル参照の列番号)
引数として指定されたセル参照の列番号を返します。COLUMN関数の書式 COLUMN([範囲]) 範囲 省略可能です。列番号を調べるセルまたはセル範囲の参照を指定します。範囲を省略すると、COLUMN関数が入力されているセルの列番号が返されます。
ROW関数(セル参照の行番号)
引数として指定されたセル参照の行番号を返します。ROW関数の書式 ROW([範囲]) 範囲 省略可能です。行番号を調べるセルまたはセル範囲の参照を指定します。範囲を省略すると、ROW関数が入力されているセルの行番号が返されます。

文字列関係:詳細は実際に使う時で良いが、どんな関数があるかは押さえて

CONCATENATE関数(複数の文字列を結合)
複数の文字列を1つの文字列に結合します。引数には、文字列、数値、セル参照が指定できます。CONCATENATE関数の書式 CONCATENATE(文字列1[,文字列2,...]) ※[]は省略可能です。
FIND関数(指定文字列を他の文字列の中で検索)
指定された文字列を他の文字列の中で検索し、その文字列が最初に現れる位置を左端から数え、その位置番号を返します、大文字と小文字は区別されます。FIND関数の書式 FIND(検索文字列,対象[,開始位置]) ※[]は省略可能です。検索文字列 検索する文字列を指定します。
SEARCH関数(指定文字列を他の文字列の中で検索)
指定された文字列を他の文字列の中で検索し、その文字列が最初に現れる位置を左端から数え、その位置番号を返します、大文字と小文字は区別されません。SEARCH関数の書式 SEARCH(検索文字列,対象[,開始位置]) ※[]は省略可能です。, 検索文字列 検索する文字列を指定します。
LEFT関数(文字列の先頭から指定文字数の文字)
文字列の先頭から指定された数の文字を返します。LEFT関数の書式 LEFT(文字列[,文字数]) 文字列 取り出す文字を含む文字列を指定します。文字数 取り出す文字数(文字列の先頭からの文字数)を指定します。
RIGHT関数(文字列の末尾から指定文字数の文字)
文字列の末尾(右端)から指定された数の文字を返します。RIGHT関数の書式 RIGHT(文字列[,文字数]) 文字列 取り出す文字を含む文字列を指定します。文字数 取り出す文字数(文字列の末尾(右端)からの文字数)を指定します。
MID関数(文字列の指定位置から指定文字数の文字)
文字列の任意の位置から指定された文字数の文字を返します。MID関数の書式 MID(文字列,開始位置,文字数) 文字列 取り出す文字を含む文字列を指定します。開始位置 文字列から取り出す先頭文字の位置(文字番号)を数値で指定します。
LEN関数、LENB関数(文字数を返します)
LEN関数は文字列の文字数を返します。LENB関数は文字列のバイト数を返します。LEN関数の書式 LEN(文字列) 文字列 文字数を調べる文字列を指定します。LENB関数の書式 LENB(文字列) 文字列 バイト数を調べる文字列を指定します。
SUBSTITUTE関数(文字列中の指定文字を置換)
文字列中の指定された文字をほかの文字に置き換えます。大文字と小文字は区別されます。SUBSTITUTE関数の書式 SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列[,置換対象]) 文字列 置き換える文字を含む文字列を指定します。
REPLACE関数(文字列中の指定数の文字を置換)
文字列中の指定された文字数の文字を別の文字に置き換えます。REPLACE関数の書式 REPLACE(文字列,開始位置,文字数,置換文字列) 文字列 置き換えを行う文字列を指定します。開始位置 置換文字列と置き換える先頭文字の位置(文字番号)を数値で指定します。
TEXT関数(数値を書式設定した文字列に変換)
数値(日付・時刻を含む)を、特別な書式文字列を使用して表示書式を指文字列し、文字列に変換します。この関数は、数値を読みやすい書式で表示したり、数値を文字列や記号と結合する場合に便利です。TEXT関数を使用すると、数値が文字列に変換されるため、結果を数値として計算できなくなります。
VALUE関数(文字列を数値に変換する)
数値を表す文字列を数値に変換します。VALUE関数の書式 VALUE(文字列) 文字列 セル参照、関数が指定できます。数値、日付、時刻の文字列を指定してください。上記以外の文字列を指定すると、#VALUE!となります。
TRIM関数(文字列から余分なスペースを削除)
文字列から不要なスペース(半角、全角)をすべて削除します。単語間に複数のスペースが連続して含まれている場合は一つのスペースのみにします。文字列の前後のスペースはすべて削除します。TRIM関数の書式 TRIM(文字列) 文字列 余分なスペースを削除する文字列またはセル参照を指定します。
UPPER関数(文字列の英字をすべて大文字に変換)
文字列に含まれる英字をすべて大文字に変換します。UPPER関数の書式 UPPER(文字列) 大文字に変換するのは英字のみです。それ以外の文字は変換されません。文字列 大文字に変換する文字列またはセル参照を指定します。
LOWER関数(文字列の英字をすべて小文字に変換)
文字列に含まれる英字をすべて小文字に変換します。LOWER関数の書式 LOWER(文字列) 小文字に変換するのは英字のみです。それ以外の文字は変換されません。文字列 小文字に変換する文字列またはセル参照を指定します。
ASC関数(全角の英数カナ文字を半角に変換)
全角(2バイト)の文字を半角(1バイト)の文字に変換します。ASC関数の書式 ASC(文字列) 文字列 文字列またはセル参照を指定します。文字列に全角文字が含まれない場合は、文字列は変換されません。ASC関数の使用例 セルA1に"ビバEXCEL365"と入っている場合 ビバは全角カナ、
JIS関数(半角の英数カナ文字を全角に変換)
文字列内の半角(1バイト)の文字を全角(2バイト)の文字に変換します。JIS関数の書式 JIS(文字列) 文字列 文字列またはセル参照を指定します。文字列に半角の英数カナ文字が含まれない場合は、文字列は変更されません。
PHONETIC関数(文字列からふりがなを抽出)
文字列から「ふりがな」を抽出します。セルに「ふりがな」が無い場合(他のソフトから文字列をコピペ等)は、セルの値がそのまま表示されます。PHONETIC関数の書式 PHONETIC(範囲) 範囲 ふりがなの文字列を含む1つまたは複数のセル参照を指定します。
REPT関数(文字列を指定回数繰り返す)
文字列を指定された回数だけ繰り返した文字列を返します。REPT関数の書式 =REPT(文字列,繰り返し回数) 文字列 繰り返す文字列を指定します。繰り返し回数 文字列を繰り返す回数を、正の数値で指定します。
CHAR関数、CODE関数、UNICHAR関数、UNICODE関数(文字コード)
コード番号から文字を取得したり、文字からコード番号を取得する関数です。CHAR関数:コード番号で指定された文字を返します。CODE関数:指定した文字列の先頭文字の数値コードを返します。UNICHAR関数:指定された数値により参照されるUnicode文字を返します。

日付列関係:詳細は実際に使う時で良いが、どんな関数があるかは押さえて

日付時刻のシリアル値
エクセルの日付時刻は、シリアル値と呼ばれる数値で管理されています。日付時刻のシリアル値は、1900/1/1を基準にした数値です。1日が1です。1時間は、1/24です。日付のシリアル値 1900/1/1が1です。
DATE関数(年,月,日を日付に)
引数の年,月,日を日付を表すシリアル値に変換します。セルにDATE関数を入力すると、セルの表示形式は自動的に日付形式に設定されます。DATE関数の書式 DATE(年,月,日) 年 1~4桁で年を指定します。
DATEVALUE関数(日付を表す文字列を日付に)
文字列として格納された日付を、Excelで日付として認識できるシリアル値に変換します 。DATEVALUE関数の書式 DATEVALUE(日付文字列) 日付文字列 日付を表す文字列を指定します。Excelの組み込みの日付表示形式での日付を表す文字列です。
YEAR関数(日付を年に)
日付に対応する年を返します。引数に指定した日付の西暦年を、1900(年)~9999(年)の範囲の整数で返します。YEAR関数の書式 YEAR(シリアル値) シリアル値 日付の入っているセル参照または、DATE関数等を指定します。
MONTH関数(日付を月に)
日付に対応する月を返します。1(月)~12(月)の範囲の整数です。MONTH関数の書式 MONTH(シリアル値) シリアル値 検索する月の日付を指定します。日付の入っているセル参照または、DATE関数等を指定します。
DAY関数(日付を日に)
日付に対応する日を返します。1~31の範囲の整数です。DAY関数の書式 DAY(シリアル値) シリアル値 検索する日の日付を指定します。日付の入っているセル参照または、DATE関数等を指定します。DAY関数の使用例 セルA1に2013/5/15と入っている場合 =DAY(A1)…15 サイト内の日付時刻関連ページ …
TIME関数(時,分,秒を時刻に)
引数の時,分,秒を時刻を表すシリアル値に変換します。セルにTIME関数を入力すると、セルの表示形式は自動的に時刻形式に設定されます。TIME関数の書式 TIME(時,分,秒) 時 時を表す数値を0~32767の範囲で指定します。
TIMEVALUE関数(時刻を表す文字列を時刻に)
文字列として格納された時刻を、Excelで時刻として認識できるシリアル値に変換します 。TIMEVALUE関数の書式 TIMEVALUE(時刻文字列) 時刻文字列 時刻を表す文字列を指定します。Excelの組み込みの時刻表示形式での時刻を表す文字列です。
HOUR関数(時刻を時に)
時刻に対応する時を返します。0(時)~23(時)の範囲の整数です。HOUR関数の書式 HOUR(シリアル値) シリアル値 時刻を指定します。時刻の入っているセル参照または、TIME関数等を指定します。
MINUTE関数(時刻を分に)
時刻に対応する分を返します。0(分)~59(分)の範囲の整数です。MINUTE関数の書式 MINUTE(シリアル値) シリアル値 時刻を指定します。時刻の入っているセル参照または、TIME関数等を指定します。
SECOND関数(時刻を秒に)
時刻に対応する秒を返します。0(秒)~59(秒)の範囲の整数です。SECOND関数の書式 SECOND(シリアル値) シリアル値 時刻を指定します。時刻の入っているセル参照または、TIME関数等を指定します。
TODAY関数(現在の日付)
現在の日付に対応する値を返します。セルにTODAY関数を入力すると、セルの表示形式は自動的に日付形式に設定されます。TODAY関数の書式 TODAY() ※引数はありません。TODAY関数は、エクセルで再計算が行われない限り、関数を入力した日付のままになります。
NOW関数(現在の日付と時刻)
現在の日付と時刻に対応するシリアル値を返します。セルにNOW関数を入力すると、セルの表示形式は自動的に時刻形式に設定されます。NOW関数の書式 NOW() ※引数はありません。NOW関数は、エクセルで再計算が行われない限り、関数を入力した日付時刻のままになります。
WORKDAY関数、WORKDAY.INTL関数(稼動日数だけ前後の日付)
開始日から起算して、指定された稼動日数だけ前または後の日付に対応する値を返します。稼動日とは、土曜、日曜、および指定された祭日を除く日のことです。WORKDAY.INTL関数は、2010で追加された関数で、週末の曜日を指定できるようにWORKDAY関数を拡張したものです。
NETWORKDAYS関数、NETWORKDAYS.INTL関数(稼動日の日数)
開始日から終了日までの期間に含まれる稼動日の日数を返します。稼動日とは、土曜、日曜、および指定された祭日を除く日のことです。NETWORKDAYS.INTL関数は、2010で追加された関数で、週末の曜日を指定できるようにNETWORKDAYS関数を拡張したものです。
DATEDIF関数(年齢・勤続年数)
2つの日付の間の日数、月数、または年数を計算します。この関数は、Lotus1-2-3との互換性を提供するために用意されています。この関数は、関数ウイザード(数式パレット)が用意されていませんので、全て手入力する必要があります。
EDATE関数(月数だけ前後の日付)
開始日から指定された月数だけ、前または後の月の応当日を返します EDATE関数の書式 EDATE(開始日,月) 開始日 起算日を表す日付を指定します。月 開始日から起算した月数を指定します。月に正の数を指定すると、起算日より後の日付を返し、月に負の数を指定すると、起算日より前の日付を返します。
EOMONTH関数(月数だけ前後の月の最終日)
開始日から指定された月数だけ前または後の月の最終日を返します。EOMONTH関数の書式 EOMONTH(開始日,月) 開始日 起算日を表す日付を指定します。月 開始日から起算したい月数を指定します。正の数を指定すると、起算日より後の日付を返し、負の数を指定すると、起算日より前の日付を返します。
WEEKDAY関数(曜日に変換)
日付に対応する曜日を返します。既定では、戻り値は1(日曜)から7(土曜)までの範囲の整数となります。引数の「種類」により曜日に対する数値は変わりますが、数値としては常に1~7となります。WEEKDAY関数の書式 WEEKDAY(シリアル値,[種類]) シリアル値 曜日を求める日付を指定します。
WEEKNUM関数(その年の何週目)
日付がその年の第何週目に当たるかを返します。WEEKNUM関数の書式 WEEKNUM(シリアル値,[週の基準]) シリアル値 日付を指定します。日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果を指定します。

数学・統計:人によって必要度が変ります

ROUND関数(数値を四捨五入して指定桁数に)
数値を四捨五入して指定された桁数にします。ROUND関数の書式 ROUND(数値,桁数) 数値 四捨五入の対象となる数値を指定します。桁数 数値を四捨五入した結果の桁数を指定します。正の数を指定 数値は小数点の右側(小数点以下)で四捨五入され、小数点以下の桁数が桁数に等しくなります。
ROUNDUP関数(数値を切り上げて指定桁数に)
数値を指定された桁数に切り上げます。ROUNDUP関数の書式 ROUNDUP(数値,桁数) 数値 四捨五入の対象となる数値を指定します。桁数 数値を切り上げた結果の桁数を指定します。正の数を指定 数値は小数点の右(小数点以下)の指定した桁に切り上げられます。
ROUNDDOWN関数(数値を切り捨てて指定桁数に)
数値を指定された桁数に切り捨てます。ROUNDDOWN関数の書式 ROUNDUP(数値,桁数) 数値 切り捨ての対象となる数値を指定します。桁数 数値を切り捨てた結果の桁数を指定します。正の数を指定 数値は小数点の右(小数点以下)の指定した桁に切り捨てられます。
MROUND関数、CEILING関数、FLOOR関数(指定値の倍数)
MROUND関数:指定された値の倍数になるように,、0から遠い方の値に丸めます。CEILING関数:指定された値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り上げます。FLOOR関数:指定された値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り捨てます。
INT関数(指定数値を最も近い整数に切り捨て)
指定した数値を超えない最大の整数を返します。INT関数の書式 INT(数値) 数値 切り捨てて整数にする実数を指定します。INT関数の使用例 セルA1に19.5と入っている場合 =INT(A1)…19 セルA1に-19.5と入っている場合 =INT(A1)…-20 指定の数値を超えない最大整数になります。
MAX関数(範囲に含まれる最大の数値)
引数リストに含まれる最大の数値を返します。MAX関数の書式 MAX(数値1[,数値2],...) 数値1,数値2,... 数値1は必ず指定しますが、それ以降の数値は省略可能です。最大の数値を見つけるため、1~255個までの数値を指定することができます。
MIN関数(範囲に含まれる最小の数値)
引数リストに含まれる最小の数値を返します。MIN関数の書式 MIN(数値1[,数値2],...) 数値1,数値2,... 数値1は必ず指定しますが、それ以降の数値は省略可能です。最小の数値を見つけるため、1~255個までの数値を指定することができます。
LARGE関数(範囲の中でk番目に大きなデータ)
1 組のデータの中で順位番目に大きなデータを返します。相対的な順位に基づいて、データの中から特定の値を選択することができます。LARGE関数の書式 LARGE(範囲,順位) 範囲 抽出の対象となるデータが入力されているセル範囲または配列を指定します。
SMALL関数(範囲の中でk番目に小さな値)
1 組のデータの中で順位番目に小さなデータを返します。相対的な順位に基づいて、データの中から特定の値を選択することができます。SMALL関数の書式 SMALL(範囲,順位) 範囲 抽出の対象となるデータが入力されているセル範囲または配列を指定します。
RANK関数(範囲の中で指定数値の序列)
順序に従って範囲内の数値を並べ替えたとき、数値が何番目に位置するかを返します。RANK関数の書式 RANK(数値,範囲,[順序]) 数値 範囲内での順位(位置)を調べる数値を指定します。範囲 数値の範囲の配列またはその範囲への参照を指定します。
MOD関数(除算したときの剰余)
数値を除数で割ったときの剰余を返します。割り算の余りです。MOD関数の書式 MOD(数値,除数) 数値 割り算の分子となる数値を指定します。除数 割り算の分母となる数値を指定します。戻り値は除数と同じ符号になります。
SUMPRODUCT関数(配列の対応する要素の積の合計)
引数として指定した配列の対応する要素間の積をまず計算し、さらにその和を返します。SUMPRODUCT関数の書式 SUMPRODUCT(配列1,[配列2],[配列3],...) 配列1 計算の対象となる要素を含む最初の配列引数を指定します。配列2,配列3,... 省略可能です。
RAND関数、RANDBETWEEN関数(乱数)
RAND関数:0以上で1より小さい実数の乱数を発生させます。RANDBETWEEN関数:指定された範囲内の整数の乱数を返します。いずれも、ワークシートが再計算されるたびに、新しい乱数が返されます。RAND関数、RANDBETWEEN関数の書式 RAND() RANDBETWEEN(最小値,最大値) ※RAND関数に…
CELL関数(セルの書式、位置、内容の情報)
セルの書式、位置、または内容に関する情報を返します。CELL関数の書式 CELL(検査の種類,[対象範囲]) 検査の種類 parentheses 正の値またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合は1。それ以外の場合は0。
FREQUENCY関数(値の頻度を縦方向の配列で返す)
FREQUENCY関数は、範囲内での値の頻度を縦方向の配列で返します。範囲内に含まれる頻度分布を求める場合に使います。FREQUENCY関数では配列が返されるため、配列数式として入力する必要があります。
平均値、中央値、最頻値(AVERAGE,AVERAGE,MEDIAN,MODE)
平均値では実体が分からないことが多いですね。中央値が良いという話も聞きまず、それも場合によるとは思いますけど。エクセルで中央値を求めるのはMEDIAN関数です。ここまでは良く話を聞くのですが、、、じゃあ中央値の計算方法は?って聞いたら即答できないことも多いような気がしなくもない。

Exce2019以降で追加された関数

CONCAT関数(複数の範囲や文字列を結合)
CONCAT関数は、複数の範囲や文字列からのテキストを結合します。ただし、区切り記号は指定できません。CONCAT関数の書式 CONCAT(テキスト1,[テキスト2],…) テキスト1 必須です。結合するテキスト項目。
TEXTJOIN関数(区切り記号を指定できる文字列結合)
TEXTJOIN関数は、複数の範囲や文字列を結合し、各文字列の間に区切り記号を挿入します。区切り記号が空の文字列の場合は、範囲または文字列がそのまま連結されます。TEXTJOIN関数の書式 =TEXTJOIN(区切り文字,空のセルは無視,テキスト1,[テキスト2],...) 区切り文字 必須です。
MAXIFS関数、MINIFS関数(条件付き最大値最小値)
MAXIFS関数は、条件を満たす条件範囲に対応する最大範囲の中から最大値を返します。MINIFS関数は、条件を満たす条件範囲に対応する最小範囲の中から最小値を返します。Excel2019以降で追加された関数です。
IFS関数(複数条件)
IFS関数は、1つ以上の条件が満たされているかどうかをチェックして、最初のTRUE条件に対応する値を返します。複数のネストしたIFステートメントを置き換えることができるため、複数の条件指定ではより簡単に記述できます。IFS関数の書式 =IFS(論理式1,真の場合1,[論理式2,真の場合2]…) 論理式1 必須です。
SWITCH関数(複数値での切替)
SWITCH関数は、1つの値に対して値の一覧を評価し、最初に一致する値に対応する結果を返します。いずれにも一致しない場合は、任意指定の既定値が返されます。SWITCH関数の書式 SWITCH(式,値1,結果1,[既定値または値2,結果2],…[既定値または値126,結果126]) 式 必須です。

エクセルの全関数について

この下で紹介する新関数を含めると、関数は約500個あります。
もちろん全てを覚える必要などありません。
自身にとって必要な関数だけを覚えれば十分です。
ただし、人によって業務によって必要となる関数が違ってきます。
以下は、エクセルの全関数の一覧です。
一度くらいは全体をざっと見ておくと、そういえばそんな関数があったような…
ということで役に立つこともあるはずです。
ワークシート関数一覧
Excelワークシート関数の一覧と解説です、詳細解説ページへのリンクもあります。Excel2007までの関数です。2010以降追加の関数一覧 ワークシート関数の一覧(2010以降) 引数、関数構文については Excelシートの複雑な計算式を解析するVBAの関数構文 文字列関数…27 日付と時刻の関数…21 情報関数…
ワークシート関数一覧(2010以降)
Excelワークシート関数の一覧と解説です。Excel2010以降に追加された関数一覧になります。2007までのワークシート関数一覧…別ページ Excel2010で追加されたワークシート関数 Excel2013で追加されたワークシート関数 Excel2016/Excel2019で追加されたワークシート関数…サイト内…


スピルと新関数

スピルについて
2019年にOffice365のExcelに実装された革新的な機能としてスピルがあります。数式を入力したセルから結果があふれて隣接したセルにも出力されるのがスピルです。今までは数式を入れたセルにしか結果を出せませんでしたが、スピルでは隣接するセルにまで結果が表示されます。
XLOOKUP関数とスピル入門
2019年Office365に追加された革新的な機能としてスピルがあります。また、少し難しく時々間違った指定をしてしまいがちだったVLOOKUP関数が、より強力で簡単で便利な新関数としてXLOOKUP関数が登場しました。スピルの概要とXLOOKUP関数の基本について説明します。

FILTER関数(範囲をフィルター処理)
FILTER関数は、定義した条件に基づいてデータ範囲をフィルター処理した結果を返します。FILTER関数はスピルで登場した新しい関数です。最後の方では、表示する列を選択する方法も掲載しています。FILTER関数の書式 =FILTER(配列,含む,[空の場合]) 配列 必須です。
SORT関数、SORTBY関数(範囲を並べ替え)
SORT関数は、範囲または配列の内容を並べ替えます。SORTBY関数は、範囲または配列を対応する範囲または配列の値に基づいて並べ替えます。SORT関数とSORTBY関数は範囲を並べ替える関数ですが、同じこともできますが、れぞれの関数でなければできないこともあります。
UNIQUE関数(一意の値)
UNIQUE関数は、範囲または配列から一意(ユニーク)な値を返します。範囲または配列から重複を削除して一意化した配列を返します。UNIQUE関数はスピルで登場した新しい関数です。UNIQUE関数の書式 =UNIQUE(配列,[列の比較],[回数指定]) 配列 必須です。
RANDARRAY関数(ランダム数値)
RANDARRAY関数は、ランダムな数値の配列を返します。行と列の数、最小値と最大値、および整数または10進数の値を返すかどうかを指定できます。RANDARRAY関数はスピルで登場した新しい関数です。
SEQUENCE関数(連続数値)
SEQUENCE関数は、連続した数値の配列を作成します。1,2,3,…など、連続した数値の一覧を生成することができます。SEQUENCE関数はスピルで登場した新しい関数です。SEQUENCE関数の書式 =SEQUENCE(行,[列],[開始],[目盛り]) 行 必須です。
XLOOKUP関数(VLOOKUP関数を拡張した新関数)
XLOOKUP関数は、範囲または配列を検索し、見つかった最初の一致に対応する項目を返します。VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の両方の機能を備え、さらに新しい機能まで追加された新関数です。VLOOKUP関数、HLOOKUP関数の引数は4個でしたが、XLOOKUP関数の引数はなんと6個もあります。
XMATCH関数(MATCH関数を拡張した新関数)
XMATCH関数は、配列またはセル範囲内で指定された項目を検索し、最初に一致した項目の相対的な位置を返します。検索値が見つからない場合は、#N/Aを返します。MATCH関数を機能強化した新関数です。XMATCH関数はスピルで登場した新しい関数です。

スピルとは直接関係ありませんが、同時期に出された関数なのでここに入れました。
LET関数(数式で変数を使う)
LET関数は、関数内で計算結果やセル範囲に名前を定義できます。これにより、数式の中間計算に名前を定義したり、後ろの引数で定義した名前を式に使う事が出来ます。これはプログラミングにおける変数と同じ機能になります。

スピルと新関数の練習

LAMBDA以降に追加された関数 ・・・ Excel2021では使用できません

LAMBDA以降の新関数について
2022年2月頃にLAMBDA関数と関係するいくつかの新関数がMicrosoft365(Office365)で提供されました。これらはLAMBDA関数とLAMBDA関数を引数に指定できるヘルパー関数群になります。2022年3月頃には「OfficeInsiderProgram」でTEXTSPLITやVSTACKをはじ…
LAMBDA関数(カスタム関数の作成)
LAMBDA関数でカスタム関数(ユーザー定義関数)を作成することができます。LAMBDA関数を「名前定義」に登録することで、どのシートのどのセルからもその「名前」で関数を呼び出せます。また、LET関数の中でLAMBDA関数に変数を割り当てることで、LET内で使用可能なカスタム関数として使う事も出来ます。
ISOMITTED関数(LAMBDAの引数省略の判定)
ISOMITTED関数はLAMBDAヘルパー関数(LAMBDAと一緒に使う)の一つです。LAMBDAのパラメーター値が省略されているかどうかを確認し、TRUEまたはFALSEで返します。ISOMITTED関数はLAMBDAヘルパー関数なので、LAMBDAについては別途習得してからお読みください。
MAP関数(配列各値を新しい値にマッピングした配列を返す)
MAP関数はLAMBDAヘルパー関数(LAMBDAと一緒に使う)の一つです。配列にLAMBDAを適用して新しい値を作成することにより、配列内の各値を新しい値にマッピング(元配列に対して異なるデータを割り当て)して形成された配列を返します。MAP関数はLAMBDAヘルパー関数なので、LAMBDAについては別途習得して…
REDUCE関数(配列にLAMBDAを適用し累積値を返す)
REDUCE関数はLAMBDAヘルパー関数(LAMBDAと一緒に使う)の一つです。配列にLAMBDAを適用して、各要素の計算結果を次の要素のLAMBDAアキュムレーターに渡すことで、配列を累積値に減らします。累積値ではなく、中間値を出力する場合はSCAN関数を使います。
SCAN関数(配列にLAMBDAを適用し各中間値を返す)
SCAN関数はLAMBDAヘルパー関数(LAMBDAと一緒に使う)の一つです。配列にLAMBDAを適用して、各要素の計算結果を次の要素のLAMBDAアキュムレーターに渡しつつ出力配列を作成していきます。中間値ではなく、累積値を出力する場合はSCAN関数を使います。
BYROW関数(配列の行単位にLAMBDAを適用し列を集約)
BYROW関数はLAMBDAヘルパー関数(LAMBDAと一緒に使う)の一つです。配列の各行ごとにLAMBDAを適用して、行単位での計算結果を元配列と同じ行数(列数は1)の配列で返します。行単位ではなく列単位で処理して行を集約する場合はBYCOL関数を使います。
BYCOL関数(配列の列単位にLAMBDAを適用し行を集約)
BYCOL関数はLAMBDAヘルパー関数(LAMBDAと一緒に使う)の一つです。配列の各列ごとにLAMBDAを適用して、列単位での計算結果を元配列と同じ列数(行数は1)の配列で返します。列単位ではなく行単位で処理して列を集約する場合はBYROW関数を使います。
MAKEARRAY関数(行数・列数で計算した配列を作成)
MAKEARRAY関数はLAMBDAヘルパー関数(LAMBDAと一緒に使う)の一つです。LAMBDAを適用して、指定された行と列のサイズの計算された配列を返します。つまり、指定された行と列のサイズの配列を作成する関数です。

TEXTSPLIT関数(列と行の区切り記号で文字列を分割)
TEXTSPLIT関数は、列の区切り記号と行の区切り記号を使用して文字列を分割します。列の区切り(横に分割)を使った場合は「データ」タブの「区切り位置」と同じような処理ができる関数です。さらに、列(横)への分割だけではなく行(縦)に分割することもできます。
TEXTBEFORE関数(テキストの指定文字列より前の部分を返す)
TEXTBEFORE関数は、テキスト文字列から指定した区切り文字列の前に出現するテキストを返します。区切り文字列の前ではなく後ろを取得する場合はTEXTAFTER関数を使用します。TEXTBEFORE関数の構文 =TEXTBEFORE(text,delimiter,[instance_num],[match_mod…
TEXTAFTER関数(テキストの指定文字列より後ろの部分を返す)
TEXTAFTER関数は、テキスト文字列から指定した区切り文字列の後ろに出現するテキストを返します。区切り文字列の後ろではなく前を取得する場合はTEXTBEFORE関数を使用します。TEXTAFTER関数の構文 =TEXTAFTER(text,delimiter,[instance_num],[match_mode…

VSTACK関数(配列を縦方向に順に追加・結合)
配列を縦方向(垂直方向)に順番に追加し、1つの大きな配列を作成して返します。VSTACK関数は各配列引数を行単位で上から順に(つまり下へ下へ)追加して新しい配列を作成します。横方向(水平方向)に結合する場合はHSTACK関数を使用します。
HSTACK関数(配列を横方向に順に追加・結合)
配列を横方向(水平方向)に順番に追加し、1つの大きな配列を作成して返します。HSTACK関数は各配列引数を列単位で左から順に(つまり右へ右へ)追加して新しい配列を作成します。縦方向(垂直方向)に結合する場合はVSTACK関数を使用します。
CHOOSEROWS関数(配列から複数の指定された行を返す)
配列から複数の指定された行を返します。CHOOSEROWS関数は、引数で指定された行番号の順番通りに配列から行を選んで新規配列を作成して返します。行ではなく列を選択抽出する場合はCHOOSECOLS関数を使用します。
CHOOSECOLS関数(配列から複数の指定された列を返す)
配列から複数の指定された列を返します。CHOOSECOLS関数は、引数で指定された列番号の順番通りに配列から列を選んで新規配列を作成して返します。列ではなく行を選択抽出する場合はCHOOSEROWS関数を使用します。
TOROW関数(配列を横1行の配列にして返す)
配列を横1行に変換して新たな配列を返します。TOROW関数は、セル範囲や1次元または2次元の配列を受け取り、オプションで指定された順番で横1行の配列を作成します。横1行ではなく縦1列の配列を作成する場合はTOCOL関数を使用します。
TOCOL関数(配列を縦1列の配列にして返す)
配列を縦1列に変換して新たな配列を返します。TOCOL関数は、セル範囲や1次元または2次元の配列を受け取り、オプションで指定された順番で縦1列の配列を作成します。縦1列ではなく横1行の配列を作成する場合はTOROW関数を使用します。
DROP関数(配列の先頭/末尾から指定行/列数を除外)
DROP関数は、配列(またはセル範囲)の先頭または末尾から、指定した行数または列数を除外した配列(またはセル範囲)を返します。指定部分を除外するのではなく、指定部分を取得する場合はTAKE関数を使用します。DROP関数の構文 =DROP(配列,列,[行]) 引数「行」は必須になりますので、値を指定しなくても,
TAKE関数(配列の先頭/末尾から指定行/列数を取得)
TAKE関数は、配列(またはセル範囲)の先頭または末尾から、連続した指定の行数または列数の配列(またはセル範囲)を返します。指定部分を取得するのではなく、指定部分を除外する場合はDROP関数を使用します。TAKE関数の構文 =TAKE(配列,列,[行]) 引数「行」は必須になりますので、値を指定しなくても,
EXPAND関数(配列を指定された行と列に拡張する)
EXPAND関数は、配列(またはセル範囲)を指定された行と列のサイズに拡張した配列を返します。配列の拡張される部分は埋め込む値を指定できます。EXPAND関数の構文 =Expand(配列,行,[列],[pad_with]) 引数「行」または「列」の値が、引数「配列」の行数または列数より小さい場合は#VALUE!エラ…
WRAPROWS関数(1次元配列を指定数の行で折り返す)
WRAPROWS関数は、1次元配列(1列または1行)を指定された数で各行を折り返して新しい配列を作成します。行で折り返した結果、配列の最終行の要素が不足している場合は指定の文字で埋められます。行での折り返しではなく、列で折り返す場合はWRAPCOLS関数を使用します。
WRAPCOLS関数(1次元配列を指定数の列で折り返す)
WRAPCOLS関数は、1次元配列(1列または1行)を指定された数で各列を折り返して新しい配列を作成します。列で折り返した結果、配列の最終列の要素が不足している場合は指定の文字で埋められます。列での折り返しではなく、行で折り返す場合はWRAPROWS関数を使用します。

LAMBDA以降の新関数の練習

LAMBDA以降の新関数の問題集
2022年にLAMBDA関数とLAMBDAヘルパー関数群、そして、TEXT処理の関数群と、配列操作関数群が追加となりました。LAMBDA関数とヘルパー関数、配列操作関数、テキスト操作関数、これらの基礎から応用までの問題集です。LAMBDA関数とヘルパー関数、そしてその後の新関数についての詳細は以下を参照してください。
LAMBDA以降の新関数の使用例
2022年2月頃以降にLAMBDA関数とそれに関係する多くの関数が365で順次リリースされています。LAMBDA以降の新関数について LAMBDA以降の新関数の問題集…解答は別ページになっています。・目次・LAMBDA踊るぞ編・LAMBDA踊るぞ編2・SCAN編・MAP編・REDUCE編・山手線営業の旅編・BYRO…

Microsoft 365 Insider

PY関数(Pythonコードをセル内で実行)
PY関数は、PythonコードをExcelのセル内で実行できる関数です。「PythoninExcel」と呼ばれたりしています。実際の計算はMicrosoftクラウドで実行され結果がワークシートに返されます。
GROUPBY関数(縦軸でグループ化して集計)
GROUPBY関数は、行(縦)でグループ化し指定された関数によって値を集計します。行(縦)の軸に沿ったグループ化と、関連する値の集計がサポートされます。複数の行グループレベルに対応しています。総計・小計、並べ替え、フィルター処理もサポートされています。
PIVOTBY関数(縦軸と横軸でグループ化して集計)
PIVOTBY関数は、行(縦)と列(横)でグループ化し指定された関数によって値を集計します。行(縦)と列(横)の2軸に沿ったグループ化と、関連する値の集計がサポートされます。複数の行グループレベル、複数の列グループレベルに対応しています。
イータ縮小ラムダ(eta reduced lambda)
LAMBDAヘルパー関数のLAMBDA関数の記述部分を縮小記述するものです。明示的にLAMBDA関数を記述する場合に比べてイータ縮小ラムダは記述が短く扱いやすくなっています。もちろん明示的にLAMBDA関数を記述しても構いませんが、イータ縮小ラムダの記述が可能な場合は極力使うようにすることで数式も短く見やすくなりま…




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