エクセル入門
基本操作.名前定義

Excelの初心者向け入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2020-08-30

基本操作.名前定義


セル範囲や数式に名前を付けることができます。
この名前定義は、エクセルで複雑な設定をしたい場合には必須の技術になります。


名前ボックス

Excel エクセル 名前定義

このA1等のセル番地が表示されている部分を「名前ボックス」と呼びます。

名前を付けたいセル範囲を選択し、この名前ボックスに名前を入れEnterすることで名前定義することができます。
名前を入力した後に、必ずEnterしてください、Enterしないと設定されません。

選択するセル範囲に特に制限はありません。
・1つのセル
・矩形セル範囲
・行全体
・列全体
・上記の複数の組み合わせ(飛び飛びのセルでも良い)

作成した名前定義は、名前ボックスにドロップダウンで表示されるようになります。

Excel エクセル 名前定義

この名前を選択することで、その名前が定義したセル範囲が選択状態になります。

Excel エクセル 名前定義

名前の管理

リボンの「数式」タブに名前の定義についての機能が集められています。

Excel エクセル 名前定義

「名前の管理」から新規作成・編集・削除が行えます。
名前の管理を出すショートカットは、
Ctrl + F3
になります。

Excel エクセル 名前定義

セル範囲を指定

Excel エクセル 名前定義

名前
セル番地と重なる名前は付けられません。
A1
BB123
等々のセル番地と同じになってしまう名前を指定した場合はエラーになります。

また、名前に使える文字は、全角半角、英数かなカナを問わず使えますが、記号はアンダスコア(_)意外の記号は使えません。

範囲
ブックとシートの指定があります。
ブックは、この名前がブック全体で使えるものです。
シートは、そのシートでのみ使える名前になります。
ただしシートの場合でも、シート名で修飾すれば他のシートで使えます。

Sheet1に、ブック範囲の名前「test1」と、シート範囲の名前「test2」を作成したとします。
他のシートでこの名前を使う時、
=test1
=Sheet1!test2
このようにシート範囲の名前定義は、他のシートで使う時はシート修飾が必要になります。

ブック範囲の名前定義はブック全体でユニークな(重複しない)名前でなければなりません。
シート範囲の名前定義は、シート内でユニークであれば良く、他のシートと同じ名前が存在しても構いません。

参照範囲
シートでセル範囲を選択して指定できます。
初期値として、現在選択されているセル範囲が表示されています。

Ctrlキーを押しながらクリック選択していくことで、飛び飛びのセル範囲も指定することができます。

選択範囲から作静

Excel エクセル 名前定義

現在選択されているセル範囲から名前定義を作成する場合で、
選択範囲のセル値を名前として使う場合に便利です。
・上端行
・左端列
・最下行
・右端列
これらを選択することで、その位置のセル値が名前として定義されます。

通常は、表の先頭行には見出しとしての名称が入れてあります。
この見出し名称を名前定義に使う場合に便利です。
ただしこの時、アンダースコア以外の記号はアンダースコア(_)に変換された名前になります。

数式を指定

任意の数式を指定した名前定義を作成できます。
正しい数式になってさえいれば特に制限はありません。
単なる定数値(文字・数値)でも構いません。
以下に実際に使用しているページを記載しておきますので参考にしてください。

ピポットテーブルの参照範囲を、追加・削除に自動対応で作成
ピボットテーブルの参照範囲を可変に設定し、データの追加・削除に自動で対応させます。以下の表で説明します。名前を定義します。シート「リスト」を選択します。Ctrl+F3で名前定義を起動する。メニュー等からの起動はバージョン毎に違います。
グラフのデータ範囲を可変にする
データの範囲に合わせて、自動的にグラフのデータ範囲が変更されるようにします。グラフのデータ個数が増えるたびに、「データの選択」(2003は元データ)を変更するのは、いかにも面倒です。できれば、マクロでやりたいところですが、マクロはちょっという人用に解説します。

入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成1
一覧リストを使用して、「入力規則」の「リスト」を作成し、「リスト」の選択結果により、となりの「リスト」の内容を自動で変化させます、さらに、一覧リストへの追加・削除に自動対応させるものです。入力規則のリストを、追加・削除に自動対応で作成 を理解した上でお読みください。
入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成2
一覧リストを使用して、「入力規則」の「リスト」を作成し、「リスト」の選択結果により、となりの「リスト」の内容を自動で変化させます、「入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成1」こちらのリストの縦横を入れ替えたパターンになります。入力規則のリストを、追加・削除に自動対応で作成一覧リストを使用して、「入力規則」の「リ…

定義済の名前定義の呼び出し

名前の貼り付けを出すショートカットは、
F3
になります。

Excel エクセル 名前定義

ただし、名前定義がまったくない場合は画面は表示されません。

セルでいきなりF3でも良いですし、
=の後の数式入力中でもよいですし、
条件付き書式の数式を入れるボックス等々、
数式を入れる場面でショートカットF3で呼び出すことができます。



同じテーマ「エクセル入門」の記事

ショートカット.F4(直前操作の繰り返し)

・キー操作 ・機能 ・解説 ・セルの編集中
基本操作.データの入力
・セルの選択 ・データの入力方法 ・データ入力済のセルの変更 ・日付や数値を文字列として入力
基本操作.複数セルの選択
複数セルの選択方法は複数あり、その操作方法により所要時間が大きく異なります。適切な操作ができると、エクセル操作が速くなります。必須ショートカット Ctrl+Shift+方向キー…方向キーの方向へ選択範囲を拡張 Shift+方向キー…方向キーの方向へ連続データ範囲を拡張・キー操作・機能・解説 Ctrl+Space…列…
基本操作.名前定義
基本操作.検索
・[検索と置換]ダイアログボックスの表示方法 ・[検索と置換]ダイアログボックスの使い方 ・ワイルドカード
基本操作.置換
・[検索と置換]ダイアログボックスの表示方法 ・[検索と置換]ダイアログボックスの使い方 ・ワイルドカード
COUNTIF関数(検索条件に一致するセルの個数)
・COUNTIF関数の書式 ・COUNTIF関数の使用例 ・COUNTIF関数でワイルドカードを使用 ・COUNTIF関数の応用例
表示形式.先頭の0を桁数分表示
・数値のユーザー定義書式 ・分類で「文字列」を選択する ・先頭に'アポストロフィを付ける
ショートカット.Ctrl+F(検索)
・キー操作 ・機能 ・解説
表示形式.ユーザー定義の基礎
・ユーザー定義の設定方法 ・ユーザー定義の基本 ・数値 ・・・ 書式文字列 ・日付 ・・・ 書式文字列 ・時刻 ・・・ 書式文字列 ・特殊文字(書式文字等の記号)を固定文字表示
表示形式.組み込みの表示形式
・表示形式の設定方法 ・表示形式の「標準」とは ・表示形式の設定例


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.条件分岐(Select Case)|VBA入門
10.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。


このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ