エクセル関数応用
入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成2

Excel関数の解説、関数サンプルと高等テクニック
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2014-11-11

入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成2


一覧リストを使用して、「入力規則」の「リスト」を作成し、
「リスト」の選択結果により、となりの「リスト」の内容を自動で変化させます、


入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成1
一覧リストを使用して、「入力規則」の「リスト」を作成し、「リスト」の選択結果により、となりの「リスト」の内容を自動で変化させます、さらに、一覧リストへの追加・削除に自動対応させるものです。入力規則のリストを、追加・削除に自動対応で作成 を理解した上でお読みください。
こちらのリストの縦横を入れ替えたパターンになります。

入力規則のリストを、追加・削除に自動対応で作成
一覧リストを使用して、「入力規則」の「リスト」を作成し、さらに、一覧リストへの追加・削除に自動対応させるものです。シート「リスト」の部署を使用して、シート「入力」に入力規則のリストを範囲可変で作成します。名前を定義します。
を理解した上でお読みください。

シート「リスト」の部署を使用して、シート「入力」に部署のリストを作成します。
さらに、氏名のリストを、部署のリストに連動させます、
つまり、選択した部署により、その部署の氏名にリストが自動連動します。

エクセル Excel サンプル画像

部署の名前を定義します。

  1. シート「リスト」を選択します。
  2. Ctrl+F3で名前定義を起動する。メニュー等からの起動はバージョン毎に違います。
  3. 「名前」に「部署」と入力。
  4. 2007以降の場合、範囲は「ブック」、2003にはありません。
  5. 「参照範囲」に「=OFFSET($A$1,0,0,COUNTA($A:$A),1)」
  6. 「OK」

氏名の名前を定義します。

  1. シート「入力」のセルB2を選択します。選択セルが違うと正しく設定できません。
  2. Ctrl+F3で名前定義を起動する。メニュー等からの起動はバージョン毎に違います。
  3. 「名前」に「氏名」と入力。
  4. 2007以降の場合、範囲は「ブック」、2003にはありません。
  5. 「参照範囲」に「=OFFSET(リスト!$B$1,MATCH(!$A2,部署,0)-1,0,1,COUNTA(OFFSET(リスト!$1:$1,MATCH(!$A2,部署,0)-1,0))-1)」
  6. 「OK」

部署の[入力規則]の[リスト]の設定です

  1. シート「入力」のA列を選択
  2. [データ]-[入力規則]
  3. [設定]の[入力値の種類]で[リスト]を選択
  4. [元の値] に「部署」と入力。F3を押すと名前定義の一覧から選択できます。
  5. 「OK」

氏名の[入力規則]の[リスト]の設定です。

  1. シート「入力」のB列を選択
  2. [データ]-[入力規則]
  3. [設定]の[入力値の種類]で[リスト]を選択
  4. [元の値] に「氏名」と入力。F3を押すと名前定義の一覧から選択できます。
  5. 「OK」

以上で完成です。


A2の部署を入力選択すると、B2のリストにはその部署の氏名だけが表示されます。

また、シート「リスト」の部署や氏名を追加・削除してものが、[入力規則]に自動的に反映します。

説明が必要な部分は、
=OFFSET(リスト!$B$1,MATCH(!$A2,部署,0)-1,0,1,COUNTA(OFFSET(リスト!$1:$1,MATCH(!$A2,部署,0)-1,0))-1)
だけだと思います。

まず、OFFSETは、OFFSET(基準, 行数, 列数, 高さ, 幅)です。

基準のセルから指定の行数列数だけシフトした位置にある、高さのセル範囲を返す関数です。

また、MATCHは、MATCH(検査値, 検査範囲, 照合の型)です。

検査値検査範囲の中で何番目にあるかを返す関数です。

結局、A列の値を、部署のリストの何番目かを探し、その列数分ずれた氏名のリストを使用している事になります。

さらに、MATCH(!$A2,の!は間違いではありません、これが無いと正しく出来ません。

あえて指定するなら、入力!となりますが、汎用性を持たせ他のシートでも使えるようにしています。



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