複数条件で検索し、複数データを取得する方法
各種条件でデータを絞る場合は、オートフィルタが一般的に使用されますが、
元のデータがあるシートで作業する為、間違ってデータを消してしまったり、使用する上で制約があります。
ISERROR関数
COUNTIF関数
ROW関数
SMALL関数
MATCH関数
INDEX関数
シート「データ」のデータを、シート「検索」2行目の指定条件で取得し、5行目以降に表示します。
シート「データ」に作業列を作成
- セルD2を選択
- =IF(検索!$A$2<>"",IF($A2=検索!$A$2,1,0),1)*IF(検索!$B$2<>"",IF($B2=検索!$B$2,1,0),1)*IF(検索!$C$2<>"",IF(ISERROR(FIND(検索!$C$2,$C9)),0,1))
- D3以降に、D2の数式をコピーする。
また、住所は部分一致で検索する為、FINDまたはCOUNTIFを使用します。
各関数の使用方法は、ヘルプを参照して下さい。
シート「検索」に数式を設定
- セルA5を選択
-
{=IF(COUNTIF(データ!$D$2:$D$10,1)<ROW(データ!$A1),"",INDEX(データ!$A$2:$C$10,SMALL(IF(データ!$D$2:$D$10=1,ROW(データ!$A$2:$A$10)-1),ROW(データ!$A1)),MATCH(A$4,データ!$A$1:$C$1,0)))}
{}を入力し、Ctrl+Shift+Enter。配列数式の - A5の数式をB5,C5にコピーする。
- A5:C5の数式を6行目以降に、必要行数までコピーする。
以上で完成です。
行番号=SMALL(IF(データ!$D$2:$D$10=1,ROW(データ!$A$2:$A$10)-1),ROW(データ!$A1))
列番号=MATCH(A$4,データ!$A$1:$C$1,0)
シート「データ」のデータ範囲です。
SMALL(範囲,順位)で、範囲のなかで指定の順位に小さい値を返します。
また、ROW(データ!$A1)は5行目なら1、6行目はA2になるので2となります。
つまり、シート「データ」のD列が1の中から、1番目、2番目と、順にデータを取得しています。
さらに、IF(データ!$D$2:$D$10=1,・・・の部分が配列を使用していますので、配列数式として入力します。
MATCH(検査値, 検査範囲, 照合の型)で、検査値が検査範囲の中で何番目にあるかを返す関数です。
シート「検索」の4行目の項目名でシート「データ」の項目名の位置を探し、その列のデータを取得するようにしています。
単一条件なら、作業列がなくてもできますが、複数条件の場合は、作業列を使用することで、変更しやすくなります。
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