SQL入門:VBAでデータベースを使う
社会的にパソコンで扱うデータ量は近年急激に増えています。
これに呼応してエクセルも2003までは65536行まででしたが、2007から飛躍的に増えて1048576行となっています。
しかしエクセルで100万行扱えるといっても、データ量としては列数もありますので、
実際には100万行はおろか数十万行でもエクセルが重くなって扱いづらくなってしまいます。
このような場合、ブックを分割する等である程度は対応可能な場合もありますが、
境目のデータ取得等の問題点もあり、なかなかスムーズには扱えなくなります。
ユーザーが直接触れる部分にデータが存在することで、簡単に扱えるメリットはありますが、それに伴うデメリットも多くあります。
また、Power Queryでは外部データベースからデータを取得できますが、取得するだけになります。
データ件数の制限もなくなりますし(DBといえども無制限ではないですが)、エクセルファイルも小さくなり動作も軽くなります。
エクセルのマクロVBAから外部データベースを扱う方法について解説していきます。
使用するDBはSQLiteを使いますが、SQLiteの説明は環境作成にとどめ、SQLの説明を中心に進めます。
SQLiteについては必要な部分のみの説明となりますので、詳細を知りたい場合は別途お調べください。
とはいえ、全てのDBに共通するSQLにはできませんので、気が付く範囲内で補足できるものは補足していきたいと思います。
DBとはSQLとは
データベースとは、複数のデータが集まっている、まさにデータの基地です。
そこに行けば、必要なデータが全て揃うように、関係するデータを一か所に集めたものになります。
データベース管理システム(DataBase Management System、略してDBMS) と呼びます。
現在主流となっているリレーショナルデータベース管理システム(Relational DataBase Management System、略してRDBMS)の中から、SQLiteを使います。
そしてインストールも簡単ですし、非常にコンパクトなため扱いやすいDBです。
いろいろな説明がなされますが、単純にエクセルのテーブルを思い浮かべてもらえれば良いでしょう。
横に項目が並んでいて、縦に1行1件のデータとなっているものです。
そして複数のテーブルがありテーブルとテーブルの関係性は、
IDや主キーとなる項目によって、データ同士を関連付けることができるようになっているテーブルの集まりです。
日本語としては、「構造化問い合わせ言語」になります。
データ定義言語:DDL(data description language)
データ操作言語:DML(data manipulation language)
データ制御言語:DCL(Data Control Language)
これらに分けられます。
さらに、トランザクション制御言語:TCL(Transaction Control Language)を区別する場合もあるようですが、コンシリーズでは特に区別せずに進めます。
DMLはデータベースに対してデータの操作を行うためのSQLで、データの抽出や更新、追加、削除を行います。
DMLが本シリーズの主なテーマとなります。
DCLについては扱う予定はありません。
SUMIF関数、COUNTIF関数、VLOOKUP関数・・・
このような関数を使っているはずですが、
SQLを使う事で、DBからデータ取得する時に、エクセルでこれらの関数を使う時と同様の考え方でデータを取得することができます。
したがって、もし上記関数について自信が無い場合は、これらの関数を先に習得してお区ことをお勧めします。
SQL入門の目次
データの挿入:バルクインサート
データの取得:集約集計、並べ替え(DISTINCT,GROUP,HAVING,ORDER)
テーブルを結合して取得(INNER JOIN,OUTER JOIN)
サブクエリ(副問合せ)
SQLを使った既存サンプル
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記述には細心の注意をしたつもりですが、
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