SQL入門
テーブル名変更と列追加(ALTER TABLE)とテーブル自動作成

SQLの初心者向け入門解説、VBAからデータベースを扱うためのSQLを解説
公開日:2019-11-25 最終更新日:2021-04-28

テーブル名変更と列追加(ALTER TABLE)とテーブル自動作成


エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。
前回までにテーブルを作成したり、削除したりできるようになりました。
今回は作成したテーブルの名称変更とカラム(列)を追加するSQLを解説します。
そして、エクセルのシートにテーブル情報を記入して、そこからテーブルを自動作成するVBAも紹介します。


テーブル名変更:ALTER TABLE RENAME TO

ALTER TABLE table_name RENAME TO new_table_name

table_name を new_table_name に変更します。
SQLでテーブル名を変更できないDBもあります。

Sub AlterTableRename()
  Dim clsDB As New clsSQLite
  clsDB.DataBase = "C:\SQLite3\sample.db"
  
  Dim sSql As String
  sSql = "ALTER TABLE m_customer RENAME TO m_cust"
  If Not clsDB.ExecuteNonQuery(sSql) Then
    MsgBox clsDB.ErrMsg
    Exit Sub
  End If
  
  Set clsDB = Nothing
End Sub
前回までに作成したクラスを使ったVBAサンプルになります。
・データベースで使う用語や記号について ・カラムのデータ型 ・テーブル作成:CREATE TABLE ・テーブル削除:DROP TABLE ・ADODB.ConnectionのExecuteメソッド ・クラスを拡張修正 ・VBAでADOを使う為のクラスの全VBA ・テーブルの作成/削除の最後に

new_table_nameがすでに存在している場合はエラーになります。

SQL VBA ALTER TABLE

カラム(列)追加:ALTER TABLE ADD COLUMN

ALTER TABLE table_name ADD [ COLUMN ] column_definition

[ COLUMN ] は省略可能です。
column_definition
列定義の基本は、列名とデータ型になりますが、型以外の各種制約をキーワードで指定できます。
詳細は前回の、テーブルの作成/削除(CREATE TABLE,DROP TABLE)を参照してください。
・データベースで使う用語や記号について ・カラムのデータ型 ・テーブル作成:CREATE TABLE ・テーブル削除:DROP TABLE ・ADODB.ConnectionのExecuteメソッド ・クラスを拡張修正 ・VBAでADOを使う為のクラスの全VBA ・テーブルの作成/削除の最後に

Sub AlterTableAdd()
  Dim clsDB As New clsSQLite
  clsDB.DataBase = "C:\SQLite3\sample.db"
  
  Dim sSql As String
  sSql = "ALTER TABLE m_cust ADD COLUMN address TEXT"
  If Not clsDB.ExecuteNonQuery(sSql) Then
    MsgBox clsDB.ErrMsg
    Exit Sub
  End If
  
  Set clsDB = Nothing
End Sub
※COLUMNは省略可能です。

一つのALTER TABLEで複数のカラム(列)を追加することはできません。
追加するカラム(列)ごとにALTER TABLEが必要になります。

Sub AlterTableAdd2()
  Dim clsDB As New clsSQLite
  clsDB.DataBase = "C:\SQLite3\sample.db"
  
  Dim sSql As String
  sSql = sSql & "ALTER TABLE m_cust ADD address2 TEXT;"
  sSql = sSql & "ALTER TABLE m_cust ADD address3 TEXT;"
  If Not clsDB.ExecuteNonQuery(sSql) Then
    MsgBox clsDB.ErrMsg
    Exit Sub
  End If
  
  Set clsDB = Nothing
End Sub

SQLでは、複数の文(コマンド)の場合は、文(コマンド)の終りとして;(セミコロン)が必要になります。

SQLの半角空白と改行とセミコロン

半角空白
キーワードの区切りとして半角空白は必ず必要です。
CREATE□TABLE□table_name□・・・
半角空白を□と表記しています。
この半角空白は複数連続していても構いません、実行に影響はありません。
CREATE□□TABLE□□table_name□・・・

また、()括弧や,カンマ、記号演算子(=や<>)の前後の半角空白はあってもなくても構いません。
CREATE TABLE m_customer(id,name)
CREATE TABLE m_customer□(□id□,□name□)
どちらの記述でも同じですので、見やすさを考えて記述してください。

改行/TAB
SQL文字列に含まれる改行(CrLf)やタブ(Tab)は半角空白と同じ効果があります。
ただし、これらは半角空白の代わりに使うというより、SQL文字列を見やすく整形する目的で適宜使用してください。

;(セミコロン)
SQLは、CREATE TABLEやALTER TABLEで一つの文(コマンド)を構成しています。
1つのコマンドは、それだけで処理が完結するように作られています。
この点が、手続き型のプログラミング言語とは大きく異なります。

文(コマンド)の最後は(セミコロン)で終わります。
すべての文の終りの(セミコロン)は省略できますので、1文だけの場合はセミコロンは無くても構いません。
複数の文を区切るためには必須となります。
したがって、
可能な限り文の終りとしてセミコロンを書いたほうが良いのですが、そもそも複数の文をまとめて実行すること自体そんなに多くないはずです。
したがって、あまり気にする必要性も無いと思います。

テーブル自動作成

VBAにSQLを直接書くのは、使い回しやメンテナンスの面で不便になります。
DBのGUIツール(SQLiteなら「DB Browser for SQLite」等)で見ることはでき、
そのテーブル定義から、自動でCREATE TABLEのSQLを取得することもできます。
ですが、使い勝手や管理面で、別途テーブル定義があると便利に使えます。
そこで、エクセルのワークシートにテーブル定義を記述しておき、
そのシート情報を基にCREATE TABLEのSQLが作成できると便利です。

SQL VBA ALTER TABLE
※4行目は「折り返して全体を表示」にしています。

このようなシートを用意しておきVBAでSQLを自動作成します。

Sub CreateTableFromSheet()
  Dim clsDB As New clsSQLite
  clsDB.DataBase = "C:\SQLite3\sample.db"
  
  Dim ws As Worksheet
  Dim tblName As String
  Dim sSql As String
  
  Set ws = ActiveSheet
  tblName = ws.Range("B2") 'テーブル名
  
  'テーブル削除
  sSql = "DROP TABLE " & tblName
  Call clsDB.ExecuteNonQuery(sSql)
  
  'テーブル追加
  sSql = CreateSql(ws, tblName)
  If Not clsDB.ExecuteNonQuery(sSql) Then
    MsgBox clsDB.ErrMsg
    Exit Sub
  End If
  
  Set clsDB = Nothing
End Sub

Function CreateSql(ByVal ws As Worksheet, _
          ByVal tblName As String) As String
  Const sRow As Long = 4
  Dim sSql As String
  Dim i As Long, j As Long
  Dim maxRow As Long, maxCol As Long
  Dim pkCol As Long, aiCol As Long, dfCol As Long
  Dim isAutoInc As Boolean, strPk As String
  With ws
    maxRow = .Cells(.Rows.Count, 2).End(xlUp).Row
    maxCol = .Cells(sRow, .Columns.Count).End(xlToLeft).Column
    pkCol = Application.Match("PRIMARY KEY", .Rows(sRow), 0)
    aiCol = Application.Match("AUTOINCREMENT", .Rows(sRow), 0)
    dfCol = Application.Match("DEFAULT", .Rows(sRow), 0)
    sSql = "CREATE TABLE " & tblName & " (" & vbCrLf
    For i = sRow + 1 To maxRow
      sSql = sSql & IIf(i = sRow + 1, " ", ",")
      sSql = sSql & """" & .Cells(i, 2) & """ " & .Cells(i, 3)
      If .Cells(i, aiCol) <> "" Then isAutoInc = True
      For j = 4 To maxCol
        If .Cells(i, j) <> "" Then
          If isAutoInc Or j <> pkCol Then
            sSql = sSql & " " & .Cells(sRow, j)
            If j = dfCol Then
              sSql = sSql & " " & .Cells(i, j)
            End If
          End If
          If Not isAutoInc And j = pkCol Then
            If strPk <> "" Then strPk = strPk & ","
            strPk = strPk & .Cells(i, 2)
          End If
        End If
      Next
      sSql = sSql & vbCrLf
    Next
    If strPk <> "" Then
      sSql = sSql & ",PRIMARY KEY (" & strPk & ")" & vbCrLf
    End If
    sSql = sSql & ");"
  End With
  CreateSql = sSql
End Function

このVBAを実行すると、自動的にテーブルが作成されます。

CREATE TABLE t_sales (
 "id" INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT NOT NULL
,"code" TEXT NOT NULL
,"name" TEXT NOT NULL
,"address" TEXT
,"sales_date" TEXT
,"item_code" TEXT
,"item_name" TEXT
,"item_price" INTEGER
,"item_count" INTEGER
,"item_amount" INTEGER
,"comment" TEXT
);


このようなSQL文字列を作成し、そのSQLを発行しています。
文字列は見やすくなるように改行で整形しています。

列名はダブルクオーテーションで囲んでいます。
SQLiteでは、シングルクオーテーション、バッククオーテーション等も可
MySQLであれば`バッククォート、SQL ServerやAccessは[]角括弧で囲みます。
その他のDBでは概ねダブルクオーテーションで囲みます。

複数列の主キーにも対応しています。
ただし入力チェックは行っていませんのでSQL実行時にエラーとなる場合があります。
例.AUTOINCREMENTを複数行に設定しているような場合

このシートやVBAは、あくまで最低限の項目および機能に限定したサンプルになります。
表の上部にテーブルに関する情報(見積データ件数等)を入れたり、日本語での説明文を記載しておいたりするとより良いでしょう。
全体の見栄えや、必要な管理項目については適宜工夫してお使いください。

また、SQLiteにはありませんが、他のDBではデータ長の指定が必要になります。
INT(11)
VAECHAR(100)
これらの指定をするための列も必要になってきます。

テーブル名変更と列追加とテーブル自動作成の最後に

今回までで、テーブルが自由に作成できるようになりました。
次回からいよいよSQLの本題に入っていきます。
上で紹介したシートからテーブル自動作成を用意しておくと、今後もテストが行いやすくなります。



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