VBAサンプル集
ADOでマスタ更新(SQL)

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
最終更新日:2016-09-08

ADOでマスタ更新(SQL)


VBAでADOを使用し、マスターデータを更新します。


ADOではSQL文が必要になりますが、

ここではSQL文の詳細については説明を料略します。

自身のブックの、他シートを更新します。

シート「顧客マスタ」の、A列が顧客番号、B列が顧客名で、1行目が見出しになっているものとします。



Sub sample1()
  Dim objCn As New ADODB.Connection
  Dim strSQL As String

  With objCn
    .Provider = "Microsoft.Jet.OLEDB.4.0"
    .Properties("Extended Properties") = "Excel 8.0"
    .Open ThisWorkbook.Path & "\" & ThisWorkbook.Name
  End With
  
  strSQL = ""
  strSQL = strSQL & " UPDATE [顧客マスタ2$]"
  strSQL = strSQL & " SET"
  strSQL = strSQL & " 顧客名 = 'お名前'"
  strSQL = strSQL & " WHERE"
  strSQL = strSQL & " 顧客番号 = 12345"
  
  objCn.Execute (strSQL)
  
  objCn.Close
  Set objCn = Nothing
End Sub

※「参照設定」で「Microsoft ActiveX Data Objects 2.X Library」を追加して下さい。

※Excel2007以降
.Provider = "Microsoft.ACE.OLEDB.12.0"
.Properties("Extended Properties") = "Excel 12.0"

こちらを使用してください。



SQL文は、UPDATEになります。

SET 顧客名 = 'お名前'

顧客名のフィールドを、"お名前'"で更新します。


文字定数は、「'」シングルクォーテーションで囲みます。

WHERE 顧客番号 = 12345

これで対象のレコードを指定しています。

しかし、単に同一ブックなら、以下の方が、はるかに簡単で、処理速度も速いです。

Sub sample2()
  Dim i As Long
  On Error Resume Next
  i = Application.WorksheetFunction.Match(12345, Range("A:A"), 0)
  If i > 0 Then
    Cells(i, 2) = "お名前"
  End If
  On Error GoTo 0
End Sub


または、Findメソッドを使うかでしょう。


エラー処理等は、適時対応して下さい。

普通は、これで良いですね。


ただ、これが他の開いていないブックだと、話が変わってくるでしょう。

その場合には、ADOでの更新も選択肢にはいってくると思います。

.Open ThisWorkbook.Path & "\" & ThisWorkbook.Name

この部分に、他の更新対象のブックのフルパスを指定すれば、それで更新できてしまいます。



同じテーマ「マクロVBAサンプル集」の記事

VBAでのCSVの扱い方まとめ
CSVの読み込み方法
CSVの読み込み方法(改)
CSVの読み込み方法(改の改)
CSVの読み込み方法(ジャグ配列)
CSVの読み込み方法(ジャグ配列)(改)
CSVの出力(書き出し)方法
UTF-8でCSVの読み書き(ADODB.Stream)
ADOでマスタ付加と集計(SQL)
ADOでマスタ更新(SQL)
ADOでCSVの読み込み(SQL)


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

シート関数のCOUNTIFS,SUMIFS,MAXIFSと同じ処理|Power Query(M言語)入門(2023-02-28)
新旧マスタの差異比較|Power Query(M言語)入門(2023-02-28)
有効な最新単価の取得|Power Query(M言語)入門(2023-02-26)
有効な最新単価の取得|Power Query(M言語)入門(2023-02-21)
グルーブ内の最小・最大|Power Query(M言語)入門(2023-02-17)
2つのテーブルのマージ|Power Query(M言語)入門(2023-02-15)
「売上」が数値の行のみ取り込む|Power Query(M言語)入門(2023-02-13)
A列のヘッダー名を変更する|Power Query(M言語)入門(2023-02-11)
CSVのA列が日付の行だけを取り込む|Power Query(M言語)入門(2023-02-10)
列数不定のCSVの取り込み|Power Query(M言語)入門(2023-02-09)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
6.マクロって何?VBAって何?|VBA入門
7.並べ替え(Sort)|VBA入門
8.エクセルVBAでのシート指定方法|VBA技術解説
9.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
10.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ