エクセル関数応用
複数条件の合計・件数

Excel関数の解説、関数サンプルと高等テクニック
最終更新日:2021-08-10

複数条件の合計・件数


複数条件の合計、複数条件の件数を求める関数式です。


この記事は最初2010年頃(まだ2003がかなり使われていた頃)に書いたものです。
それをOffice365でスピルが実装されてからスピルと新関数の方法を追記しました。


サンプルデータ

以下の表で説明します。

A B C
1 品名 サイズ 売上
2 りんご L 180
3 みかん S 150
4 りんご L 300
5 りんご M 200
6 みかん M 450
7 りんご S 200
8 みかん L 280
9 みかん M 200
10 みかん L 120


複数条件の合計

「みかん」の「M」の合計売上を求めます。

SUMIFS関数

まず、2007以降ならSUMIFSが使えますので、問題はないと思います。

=SUMIFS(C2:C10,A2:A10,"みかん",B2:B10,"M")

SUMIFS(合計範囲,条件範囲1,条件値1[,条件範囲2,条件値2,...]),

SUMPRODUCT関数

しかし、2003ではSUMIFSは使えません。
では、どうするか、


=SUMPRODUCT(C2:C10*(A2:A10="みかん")*(B2:B10="M"))

SUMPRODUCT(配列1,配列2,・・・)
SUMPRODUCT関数は、配列を乗算しその合計を求めます。

配列数式(CSE)

さらに別の方法で、配列数式を使用します。

{=SUM(C2:C10*(A2:A10="みかん")*(B2:B10="M"))}

=SUM(C2:C10*(A2:A10="みかん")*(B2:B10="M")) これを入力し、Ctrl+Shift+Enterで確定させる。
Ctrl+Shift+Enterは、配列数式の入力です。

SUMIFS以外は、ちょっと理解しづらいと思います。
エクセルでは、論理値は、真(true)は1偽(False)は0です。
つまり、1つでも条件を満たさない行は、*0が入るので、全て真の行のみ合計されるという理屈です。
まあ、そんなものだと理解しておく程度で構いません。



複数条件の件数

「みかん」の「M」の件数を求めます。
考え方は合計とほぼ同様です。

SUMIFS関数

まず、2007以降ならCOUNTIFSが使えますので、問題はないと思います。

=COUNTIFS(A2:A10,"みかん",B2:B10,"M")

COUNTIFS(条件範囲1,条件値1[,条件範囲2,条件値2,...]),

SUMPRODUCT関数

しかし、2003ではCOUNTIFSは使えません。
では、どうするか、

=SUMPRODUCT((A2:A10="みかん")*(B2:B10="M"))

SUMPRODUCT(配列1,配列2,・・・)
SUMPRODUCT関数は、配列を乗算しその合計を求めます。

配列数式(CSE)

さらに別の方法で、配列数式を使用します。

{=COUNT(IF((A2:A10="みかん")*(B2:B10="M"),1))}

=COUNT(IF((A2:A10="みかん")*(B2:B10="M"),1)) これを入力し、Ctrl+Shift+Enterで確定させる。
Ctrl+Shift+Enterは、配列数式の入力です。

売上の場合はそのまま合計しましたが、件数なので代わりに、「1」を指定しています。


スピルと新関数

新関数のFILTER関数で絞り込んでから、合計したり件数をカウントすることができます。
上のSUMが合計、下のCOUNTが件数です。

=SUM(FILTER(C2:C10,(A2:A10="みかん")*(B2:B10="M")))
=COUNT(FILTER(C2:C10,(A2:A10="みかん")*(B2:B10="M")))

しかし、そもそもスピルするのですから配列をそのままSUMやCOUNTすることができます。

=SUM(C2:C10*(A2:A10="みかん")*(B2:B10="M"))
=COUNT(IF((A2:A10="みかん")*(B2:B10="M"),1))

これらは配列数式で入れた数式と全く同じです。
つまり、スピル以前は配列数式(CSE)で入れる必要があった数式が、そのままの数式として入れることが出来るようになったという事です。
スピルについては以下を参照してください。
スピルについて
2019年にOffice365のExcelに実装された革新的な機能としてスピルがあります。数式を入力したセルから結果があふれて隣接したセルにも出力されるのがスピルです。今までは数式を入れたセルにしか結果を出せませんでしたが、スピルでは隣接するセルにまで結果が表示されます。
FILTER関数(範囲をフィルター処理)
FILTER関数は、定義した条件に基づいてデータ範囲をフィルター処理した結果を返します。FILTER関数はスピルで登場した新しい関数です。最後の方では、表示する列を選択する方法も掲載しています。FILTER関数の書式 =FILTER(配列,含む,[空の場合]) 配列 必須です。




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