エクセル関数応用
入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成1

Excel関数の解説、関数サンプルと高等テクニック
最終更新日:2014-11-11

入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成1


一覧リストを使用して、「入力規則」の「リスト」を作成し、
「リスト」の選択結果により、となりの「リスト」の内容を自動で変化させます、


さらに、一覧リストへの追加・削除に自動対応させるものです。


入力規則のリストを、追加・削除に自動対応で作成
一覧リストを使用して、「入力規則」の「リスト」を作成し、さらに、一覧リストへの追加・削除に自動対応させるものです。シート「リスト」の部署を使用して、シート「入力」に入力規則のリストを範囲可変で作成します。名前を定義します。
を理解した上でお読みください。

リストの縦横を入れ替えたパターンは、
入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成2
一覧リストを使用して、「入力規則」の「リスト」を作成し、「リスト」の選択結果により、となりの「リスト」の内容を自動で変化させます、「入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成1」こちらのリストの縦横を入れ替えたパターンになります。入力規則のリストを、追加・削除に自動対応で作成一覧リストを使用して、「入力規則」の「リ…

シート「リスト」の部署を使用して、シート「入力」に部署のリストを作成します。


さらに、氏名のリストを、部署のリストに連動させます。
つまり、選択した部署により、その部署の氏名にリストが自動連動します。

エクセル Excel サンプル画像

部署の名前を定義します。

  1. シート「リスト」を選択します。
  2. Ctrl+F3で名前定義を起動する。メニュー等からの起動はバージョン毎に違います。
  3. 「名前」に「部署」と入力。
  4. 2007以降の場合、範囲は「ブック」、2003にはありません。
  5. 「参照範囲」に「=OFFSET($A$1,0,0,1,COUNTA($1:$1))」
  6. 「OK」

氏名の名前を定義します。

  1. シート「入力」のセルB2を選択します。選択セルが違うと正しく設定できません。
  2. Ctrl+F3で名前定義を起動する。メニュー等からの起動はバージョン毎に違います。
  3. 「名前」に「氏名」と入力。
  4. 2007以降の場合、範囲は「ブック」、2003にはありません。
  5. 「参照範囲」に「=OFFSET(リスト!$A$2,0,MATCH(!$A2,部署,0)-1,COUNTA(OFFSET(リスト!$A:$A,0,MATCH(!$A2,部署,0)-1))-1,1)」
  6. 「OK」

部署の[入力規則]の[リスト]の設定です。

  1. シート「入力」のA列を選択
  2. [データ]-[入力規則]
  3. [設定]の[入力値の種類]で[リスト]を選択
  4. [元の値] に「部署」と入力。F3を押すと名前定義の一覧から選択できます。
  5. 「OK」

氏名の[入力規則]の[リスト]の設定です。

  1. シート「入力」のB列を選択
  2. [データ]-[入力規則]
  3. [設定]の[入力値の種類]で[リスト]を選択
  4. [元の値] に「氏名」と入力。F3を押すと名前定義の一覧から選択できます。
  5. 「OK」
  6. 最初はエラーが表示される場合がありますが、「OK」を押して下さい。

以上で完成です。


A2の部署を入力選択すると、B2のリストにはその部署の氏名だけが表示されます。

また、シート「リスト」の部署や氏名を追加・削除してものが、[入力規則]に自動的に反映します。

説明が必要な部分は、
=OFFSET(リスト!$A$2,0,MATCH(!$A2,部署,0)-1,COUNTA(OFFSET(リスト!$A:$A,0,MATCH(!$A2,部署,0)-1))-1,1)
だけだと思います。


まず、OFFSETは、OFFSET(基準, 行数, 列数, 高さ, 幅)です。

基準のセルから指定の行数列数だけシフトした位置にある、高さのセル範囲を返す関数です。

また、MATCHは、MATCH(検査値, 検査範囲, 照合の型)です。

検査値検査範囲の中で何番目にあるかを返す関数です。

結局、A列の値を、部署のリストの何番目かを探し、その列数分ずれた氏名のリストを使用している事になります。

さらに、MATCH(!$A2,の!は間違いではありません、これが無いと正しく出来ません。

あえて指定するなら、入力!となりますが、汎用性を持たせ他のシートでも使えるようにしています。



同じテーマ「エクセル関数応用」の記事

1年後の日付、○か月後の日付
複数条件の合計・件数
入力規則のリストを、追加・削除に自動対応で作成
入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成1
入力規則のリストを、2段階の絞り込みで作成2
ピポットテーブルの参照範囲を、追加・削除に自動対応で作成
関数を使って行列を入れ替える方法
複数条件で検索し、複数データを取得する方法
関数で銀行型丸め(最近接偶数への丸め)を行う方法
関数で他シートへ並べ替える方法(サンプル:ABC分析)
VLOOKUPを他の関数でやる方法


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

イータ縮小ラムダ(eta reduced lambda)|エクセル入門(2023-11-20)
PIVOTBY関数(縦軸と横軸でグループ化して集計)|エクセル入門(2023-11-19)
GROUPBY関数(縦軸でグループ化して集計)|エクセル入門(2023-11-18)
PY関数(Pythonコードをセル内で実行)|エクセル入門(2023-11-17)
画像「セルに配置」のVBAについて(365の新機能)|VBA技術解説(2023-11-13)
スピルのゴーストの範囲を選択するVBA|ツイッター出題回答 (2023-10-31)
エクセル試験3:月間の所定労働時間|エクセル練習問題(2023-10-04)
エクセル試験2:所得税の計算|エクセル練習問題(2023-10-04)
エクセル試験1:曜日別の平均客単価|エクセル練習問題(2023-10-04)
列全体を指定する時のRangeとColumnsの違い|ツイッター出題回答 (2023-09-24)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
6.条件分岐(IF)|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.並べ替え(Sort)|VBA入門
9.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
10.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ