HSTACK関数(配列を横方向に順に追加・結合)
HSTACK関数はOffice365のExcelに2022年になってから追加された新しい関数です。
HSTACK関数は各配列引数を列単位で左から順に(つまり右へ右へ)追加して新しい配列を作成します。
縦方向(垂直方向)に結合する場合はVSTACK関数を使用します。
HSTACK関数の構文
配列1 | 配列またはセル範囲を指定します。 必須です。 |
配列2 | 配列またはセル範囲を指定します。 配列2以降は省略可能です。 |
引数の順番に従って左から順に(つまり右へ右へ)追加していきます。
行:各配列引数の行数の最大値。
列:各配列引数の列数の合計。
不足している行は「#N/A」のエラー値で埋められます。
IFERROR関数内でVSTACKを使用することで、「#N/A」を任意の値に置き換えることができます。
HSTACKの基本動作
=HSTACK(A1:C4, E1:F4)
最大行数=4行
3列+2列=5列
結果は、4行×5列の配列となります。
HSTACK関数の使用例と解説
2つのセル範囲をHSTACKで横に結合する
=HSTACK(A1:C4, E1:F5)
最大行数=5行
3列+2列=5列
結果は、5行×5列の配列となります。
そこで、4行×3列の配列は5行目の値がないので、その部分は「#N/A」で埋められます。
2つのセル範囲をHSTACKで横に結合し、IFERRORで不足部分のエラーを解消
=IFERROR(HSTACK(A1:C4, E1:F5),"")
配列とセル範囲をHSTACKで横に結合する
=HSTACK(SEQUENCE(3,2),A1:A3,SEQUENCE(3,3))
SEQUENCE(3,2)
A1:A3
SEQUENCE(3,3)
元表に対して別表から情報を付加してVSTACKで横に結合して出力
=HSTACK(A2:B6,XLOOKUP(A2:A6,D2:D7,E2:E7,""))
XLOOKUPの各引数では、
A2:A6を検索値、D2:D7を検索範囲、E2:E7を戻り範囲
見つからなかった場合は""としています。
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