エクセル入門
MAXIFS関数、MINIFS関数(条件付き最大値最小値)

Excelの初心者向け入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2022-10-14

MAXIFS関数、MINIFS関数(条件付き最大値最小値)


MAXIFS関数は、条件を満たす条件範囲に対応する最大範囲の中から最大値を返します。
MINIFS関数は、条件を満たす条件範囲に対応する最小範囲の中から最小値を返します。


Excel2019以降で追加された関数です。
MAX関数MIN関数 に条件を指定できるようになりました。

MAXIFS関数、MINIFS関数の書式

MAXIFS(最大範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], ...)

MINIFS(最小範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], ...)

最大範囲/最小範囲

必須です。
最大値/最小値を求めるセル範囲です。

条件範囲1

必須です。
条件で評価するセルの範囲です。

条件1

必須です。
最大として評価されるセルを定義する、数値、式、またはテキストの形式での条件です。
※ワイルドカードが使えます。

[条件範囲2, 条件2], ...)

省略可能です。
追加の範囲と対応する条件を指定します。
最大126個の範囲/条件ペアを入力できます。
※条件2以降にもワイルドカードが使えます。


最大範囲/最小範囲と条件範囲Nのサイズおよび形状は同じでなければなりません。
最大範囲/最小範囲と条件範囲に違うサイズを指定した場合#VALUE!エラーを返します。

ワイルドカード

半角の疑問符(?)または半角のアスタリスク(*)をワイルドカード文字として使用できます。
疑問符(?)は任意の1文字を表し、
アスタリスク(*)は任意の文字列(0個または1個以上の文字)を表します。
通常の文字として疑問符やアスタリスクを検索する場合は、その文字の前に、"~*" のように半角のチルダ (~) を付けます。
ワイルドカードが使える関数
・ワイルドカードについて ・データベース関数を除くExcel2003までの関数 ・データベース関数を除くExcel2007以降 ・2020年3月現在のOffice365 ・ワイルドカードの使用例

MAXIFS関数とMINIFS関数の使用例

A1セルからB9セルまで以下のように入っている場合、

A列 B列
a 1
b 2
c 3
a 4
b 5
c 6
a 7
b 8
c 9

=MAXIFS(B1:B9,A1:A9,"a") ・・・ 7
=MINIFS(B1:B9,A1:A9,"b") ・・・ 2


Officeサポート MAXIFS関数
Officeサポート MINIFS関数
ワークシート関数一覧

・文字列関数 ・日付と時刻の関数 ・情報関数 ・論理関数 ・検索/行列関数 ・数学/三角関数 ・統計関数 ・財務関数 ・エンジニアリング関数 ・データベース関数 ・アドイン/オートメーション ・キューブ ・Microsoft Office のサポート
ワークシート関数の一覧(2010以降)
・Excel2010で追加されたワークシート関数 ・Excel2013で追加されたワークシート関数 ・Excel2016/Excel2019で追加されたワークシート関数 ・Excel2021で追加されたワークシート関数 ・Excel2021より後の365で追加されたワークシート関数 ・Microsoft 365 Insider ・Microsoft「Office のサポート」



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