エクセル入門
IFS関数(複数条件)

Excelの初心者向け入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2021-06-25

IFS関数(複数条件)


IFS関数は、1つ以上の条件が満たされているかどうかをチェックして、最初のTRUE条件に対応する値を返します。
複数のネストしたIFステートメントを置き換えることができるため、複数の条件指定ではより簡単に記述できます。


IFS関数の書式

=IFS(論理式1,真の場合1,[論理式2, 真の場合2]…)

論理式1

必須です。
TRUE または FALSE に評価される論理式です。

真の場合1

必須です。
論理式1がTRUEに評価された場合に返される結果です。
空にすることができます。

[論理式2, 真の場合2]…

省略可能です。
論理式と、対応する値をペアで指定します。
各論理式N は、真の場合N に対応します。
空にすることができます。


IFS関数では、最大127個の条件を指定することができます。
ただし、IFまたはIFS関数であまりにも多くの条件をネストすることはお勧めしません。
複数の条件は正確な順序で入力する必要があり、かつ、構築、テスト、更新を行うのが大変難しい場合があるためです。
このような場合は、VLOOKUP関数等での代替方法を検討してください。

IFS関数の使用例

A1セルから以下のように入っている場合、

A列 結果
86 =IFS(A1>=95,"S",A1>=80,"A",A1>=60,"B",A1>=40,"C",TRUE,"D") A
53 =IFS(A2>=95,"S",A2>=80,"A",A2>=60,"B",A2>=40,"C",TRUE,"D") C
97 =IFS(A3>=95,"S",A3>=80,"A",A3>=60,"B",A3>=40,"C",TRUE,"D") S
69 =IFS(A4>=95,"S",A4>=80,"A",A4>=60,"B",A4>=40,"C",TRUE,"D") B
35 =IFS(A5>=95,"S",A5>=80,"A",A5>=60,"B",A5>=40,"C",TRUE,"D") D

条件にTRUEを指定した場合は、常に真となるため対応する値が常に選択されます。
つまり、最後の条件にTRUEを指定することで、ELSEとして残りの全ての条件とすることができます。
上記数式の場合、,TRUEは<40を指定したことと同じになります。


Officeサポート IFS関数


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