エクセル入門
VLOOKUP関数(範囲の左端列で値検索し対応セル値)

Excelの初心者向け入門解説
最終更新日:2022-10-14

VLOOKUP関数(範囲の左端列で値検索し対応セル値)


検索値でセル範囲の最初の列を検索し、その範囲の同じ行にある任意のセルから値を返します。
Vは縦方向(vertical)の意味です。
つまり縦方向の表に対して、検索値を縦に探す場合に使用します。


VLOOKUP関数の書式

=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)

検索値

表または範囲の左端の列で検索する値を指定します。
※ワイルドカードが使用できますが、あまり使う事はありません。
ワイルドカード文字
(?)半角の疑問符:任意の 1 文字
(*)半角のアスタリスク:任意の文字列
通常の文字として疑問符やアスタリスクを検索する場合は、その文字の前に、"~*"のように半角のチルダ (~) を付けます。

範囲

データを含むセル範囲です。

列番号

目的のデータが入力されている列を、範囲内の左端から数えた列数で指定します。
範囲内の左から1,2,3,・・・となります。

検索方法

TRUE(1)を指定すると、
検索値と完全に一致する値、またはその近似値(検索値未満の最大値)が返されます。
※範囲の左端の列にある値を昇順に並べ替えておく必要があります。

FALSE(0)を指定すると
検索値と完全に一致する値だけが検索されます。
完全に一致する値が範囲の左端の列に複数ある場合は、最初に見つかった値が使用されます。
完全に一致する値が見つからない場合は、エラー値 #N/A が返されます。
※TRUE(1)の使い方は少し難しくなります、多くの場合はFALSE(0)で良いはずです。

検索方法を省略した場合はTRUE(1)になります。
意図せず省略してしまい、結果が正しくないということは極めて多いです。

VLOOKUP関数:近似一致(検索方法=TRUE)の使用例

以下のページで、所得税の税率表を参考に詳しく解説しています。

数値範囲で表検索するVLOOKUP近似一致
・表をエクセルで扱えるように調整する ・VLOOKUP関数の近似一致 ・VLOOKUP近似一致がどのように値を探しているか ・VLOOKUP近似一致の表を作成する場合の注意点 ・VLOOKUP関数に関する参考ページ

VLOOKUP関数:完全一致(検索方法=FALSE)の使用例

F G H
1 ID 部署 氏名
2 21 営業 鈴木
3 22 総務 佐藤
4 23 人事 佐々木
5 24 製造 小林
6 25 営業 山田
7 26 総務 高橋
8 27 人事 伊藤
9 28 製造 山本
10 29 営業 田中

上記の表において、
A1セルにIDとして、「22」が入っている場合、
該当IDの部署・氏名を取得する場合、
=VLOOKUP(A1,F:H,2,0)
このようにすることで、「総務」と表示されます。

=VLOOKUP(A1,F:H,3,0)
このようにすることで、「佐藤」と表示されます。

書式の
=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
これと、良く見比べて理解して下さい。
特に列番号は、範囲内の左から1,2,3,・・・となります。

VLOOKUP関数の応用例

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