エクセル関数超技 | 数値範囲で表検索するVLOOKUP近似一致 | Excel関数の解説、関数サンプルと高等テクニック



最終更新日:2018-10-05

数値範囲で表検索するVLOOKUP近似一致

数値範囲で指定されている表を検索する場合は、VLOOKUPの近似一致を使います。

○以上〜△未満、
○超〜△以下、
このような数値の範囲で示されている表を検索する場合は、
VLOOKUPの近似一致を使う事で検索できます。


具体的に良くあるものとして、所得税の税率があります。

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超え 4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円


所得税の累進課税の税率と控除額です。
見たことのある人も多いと思います。

所得金額が500万円なら、
「330万円を超え 695万円以下」なので、税率20%、控除額427,500円となります。

エクセルのシートで、所得金額を入力したら税率と控除額が自動的に表示されるようにVLOOKUP関数を入れたい場合を考えます。

しかし、上の表ではエクセルの関数が使えません。
エクセルの関数で使うには、「万円」といった表記は正しい数値として明式されません。
「超え 以下」は、別々の数値なので、別々のセルにする必要があります。


このように、数値として正しく入れ直し、「超え 以下」を2列に分けています。
B列はVLOOKUP関数では使用しませんが、このようにした方が見た感じでわかり易いだろうという事で入れています。
金額なので整数という事で、「超え」の部分は+1することで対応しています。

これが出来れば、後はVLOOKUP関数で自動的に税率と控除額を取得することが出来ます。



F1セルに所得金額を入れたら、
G1セルに税率、H1セルに控除額が表示されるようにしています。

G1セルの数式

=VLOOKUP(F2,A2:D8,3,TRUE)


H1の数式

=VLOOKUP(F2,A2:D8,4,TRUE)


VLOOKUPの書式

=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)

第4引数の検索方法でTRUE(1でも良い)にするのが近似一致になります。




近似一致を使う場合は、検索する一番左の列は、昇順に並べられている必要があります。
昇順に並んでいないと、正しく検索されません。


VLOOKUP関数がどのように値を探しているか

検索値と完全に一致する値、または、その近似値が返されます。
完全に一致する値が見つからない場合は、検索値未満の最大値が使用されます。

少し詳しく説明すると、
範囲の先頭列(一番左の列)を上から下に向かって順に検索していきます。
・検索値と一致している
・検索値を超える値が出現
・表の最下端に達した時
いずれかの状態になった時点の行が採用されます。

検索値を3,000,000円としてみた時、
4行目の3,000,001の値が、「検索値を超える値」となるので、この行になります。
また、40,000,001以上の値を指定した時は、最終行の8行目が採用されることになります。


表を作成する場合の注意点

VLOOKUP関数の性質をしっかりと把握して作成します。
・検索値と一致している
・検索値を超える値が出現
・表の最下端に達した時

特に注意点としては、一致している数値があると、その行になってしまうので、

○以上〜△未満
この場合は、
以上なので○と同値を、範囲の先頭列(一番左の列)に設定します。
0以上〜100未満
100以上〜200未満
200以上〜300未満
300以上
この場合は、

以上の数値をそのまま指定すれば良いです。

○超〜△以下
この場合は、
超なので○よりわずかに大きい数値(整数なら+1、少数なら+0.001等)を、範囲の先頭列(一番左の列)に設定します。
前述の所得税の表がこれに該当します。



VLOOKUP関数の基本的な使い方については、
VLOOKUP関数(範囲の左端列で値検索し対応セル値)
こちらを参考にしてください。


VLOOKUPに関する参考ページ





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