エクセル関数応用
最後の空白(や指定文字)以降の文字を取り出す

Excel関数の解説、関数サンプルと高等テクニック
最終更新日:2017-04-04

最後の空白(や指定文字)以降の文字を取り出す

いくつかのスペースやハイフンで区切られた文字列から、


最後のスペースやハイフン以降の文字列を取り出します。

A1セルに、
abc def ghi

abc-def-ghi
これらの文字列から、ghiを取り出します。

以下では、見やすいように区切り文字は"-"で説明します。
スペースの場合は、"-"を" "と変更してください。


方法1
=RIGHT(A1,LEN(A1)-FIND("★",SUBSTITUTE(A1,"-","★",LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,"-","")))))

または
=MID(A1,FIND("★", SUBSTITUTE(A1, "-", "★", LEN(A1) - LEN(SUBSTITUTE(A1, "-", ""))))+1,256)

考え方は、
最後の区切り文字を、使用していない特殊な文字に置換して、その文字位置より後ろを取り出しています。

LEN(A1) - LEN(SUBSTITUTE(A1, "-", ""))
これは、"-"が文字列に含まれる数をになり、この例なら2になります。

SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,[置換対象])
この置換対象は、何番目を置換するかの指定をします。
SUBSTITUTE(A1, "-", "★", LEN(A1) - LEN(SUBSTITUTE(A1, "-", "")))
つまり、この例なら
SUBSTITUTE(A1, "-", "★", 2)
ということで、2番目の "-"を "★"に置換します。
結果として、
abc-def★ghi
となります。

最後に、RIGHT関数またはMID関数で置換した文字以降を取り出します。
RIGHT(A1,LEN(A1)-FIND("★", "abc-def★ghi"))
MID(A1,FIND("★", "abc-def★ghi")+1,256)
MID関数の場合は、第三引数は大きめの数値を指定しておけば良いでしょう。


方法2


=SUBSTITUTE(RIGHT(SUBSTITUTE(A1,"-",REPT("-",256)),256),"-","")

考え方は、
区切り文字の1文字を大量(ここでは256個)の文字に置換して、
後ろの文字を取り出すと、最後の区切り文字以降になるので、区切り文字を消せば良いという考えです。

SUBSTITUTE(A1,"-",REPT("-",256))
この結果は、
abc-def---(256個の-)---ghi
となります。

この右側の256文字を取り出します。
RIGHT(SUBSTITUTE(A1,"-",REPT("-",256)),256)
この結果は、
---・・・---ghi
となります。

最後に、"-"を""で置換して消します。
SUBSTITUTE("---・・・---ghi","-","")
この結果、
ghi
が取り出せています。

ここでの256という数値は、適宜変更して構いません。
対象の最大文字数以上なら、50とか100で問題ありません。


実現する方法はいろいろと考えられるのではないかと思います。
このような数式を作るときは、パズルのつもりで楽しんで作ってみると良いかもしれません。




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