エクセル入門
MROUND関数、CEILING関数、FLOOR関数(指定値の倍数)

Excelの初心者向け入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2021-07-19

MROUND関数、CEILING関数、FLOOR関数(指定値の倍数)


MROUND関数:指定された値の倍数になるように,、0から遠い方の値に丸めます。
CEILING関数:指定された値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り上げます。
FLOOR関数:指定された値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り捨てます。


MROUND関数、CEILING関数、FLOOR関数の書式

MROUND(数値, 倍数の基準値)

CEILING(数値, 倍数の基準値)

FLOOR(数値, 倍数の基準値)

※第二引数の用語について
ヘルプでは、MROUNDは倍数、CEILINGとFLOORは基準値と記されています。

数値

丸めの対象となる数値を指定します。

倍数の基準値

倍数の基準となる数値を指定します。


数値と倍数の符号が異なる場合は、計算結果はエラー値になります (#NUM!)

MROUND関数
数値を倍数で割った剰余が倍数の半分以上である場合は、0 から遠い方の値に丸められます。

Officeサポートに以下のように記載されています。
既知の制限事項
倍数の引数に 10 進値を指定すると、中間値の数値の丸めの方向が定義されません。
たとえば、MROUND(6.05,0.1) は 6.0 を返し、MROUND(7.05,0.1) は 7.1 を返します。

CEILING関数
指定された基準値の倍数のうち、最も近い値に数値を切り上げます。

FLOOR関数
数値の符号が正の場合、切り捨てられた値の絶対値は数値より小さくなります。
数値の符号が負の場合、切り捨てられた値の絶対値は、数値より小さくなります。

MROUND関数、CEILING関数、FLOOR関数の使用例

MROUND関数、CEILING関数、FLOOR関数の結果は以下のようになります。

数値 基準値 MROUND CEILING FLOOR
10 3 9 12 9
-10 -4 -12 -12 -8
13.3 2.5 12.5 15 12.5
16:22 0:15 16:15 16:30 16:15
16:28 0:15 16:30 16:30 16:15

負の数値の場合は、注意してください。
金額に関する計算であれば、FLOOR関数が良く使われるのではないでしょうか。
残業時間計算では就業規則により、FLOOR関数かCEILING関数を使い分けることになります。
(残業時間で、CEILING関数を使う会社は稀だとは思いますけど)

MROUND関数、CEILING関数、FLOOR関数の実践例

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Officeサポート MROUND関数
Officeサポート CEILING関数
Officeサポート FLOOR関数


ワークシート関数一覧
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