エクセル入門
作業セル、計算セル

Excelの初心者向け入門解説
最終更新日:2020-04-27

数式.作業セル、計算セル


関数の引数に、さらに関数を入れ、関数をネスト(入れ子)にしますが、
このネストが多くなると、数式が複雑になりすぎてしまい、
他人が見たときに数式の意味するところが分からなくなってしまいます。
数式を書いた本人であっても、時が経つと解読が困難になる場合もあります。


このような、数式の複雑化を避ける方法として、作業セル、計算セルを使います。

正式な呼び方は無く、作業セル計算セルは同じ意味として使われます。
列全体を、この目的で使う事も多く、その場合は、作業列という言い方もします。

作業列を工夫することで、少ない基本関数だけでも、かなり複雑な集計等が出来るようになります。

数式をネストした場合の例

以下の表で解説します。


A B C D
1 英語 国語 数学 合否判定
2 92 78 59 否 
3 78 95 80
4 83 50 53
5 88 98 65
6 82 78 76

合格判定

3科目全てで75点以上、または、合計が245点以上

合否の結果を、D列に"合"、"否"で出力します。

D2セルの数式は、

=IF(SUM(A2:C2)>=245,"合",IF(B2>=75,IF(C2>=75,IF(D2>=75,"合","否"),"否"),"否"))

このような数式になります。

※例題の数式について
AND関数を使い、もっと簡略化できますが、
本サイトの説明順として、AND関数はまだまだ後になっていることと、
あくまで、作業セルの使い方の説明の便宜上の数式であるとご理解ください。

上記数式は、さすがに分かりづらいです。
そこで、作業列を使って順序良く分かり易くしてみましょう。

作業列、計算セルの使い方

A B C D E F G H
1 英語 国語 数学 合計 英語 国語 数学 合否判定
2 92 78 59 229 1 1 0
3 78 95 80 253 1 1 1
4 83 50 53 186 1 0 0
5 88 98 65 251 1 1 0
6 82 78 76 236 1 1 1


そもそも、合計はあったほうが良いのは言うまでもないのですが、
各科目の合格ラインの75点以上かの判定も追加してみました。

D2=SUM(A2:C2)
E2=IF(A2>=75,1,0)
F2=IF(B2>=75,1,0)
G2=IF(C2>=75,1,0)
H2=IF(D2>=245,"合",IF(SUM(E2:G2)=3,"合","否"))


E2の数式は相対参照になっているので、そのまま右にコピーしてE2とG2は完成します。

H2の数式を、良く読み解いてみて下さい。
E~Gが、75%点以上なら1、75点未満なら0になっているので、
合計が3なら、3科目とも75点以上という事になります。

今回の例では、1,0で合格ラインの切り分けをしましたが、やり方はいろいろとあります。
あくまで、作業セルの説明を、これまでに出てきたIF関数とSUM関数だけの数式にしています。

作業列の工夫次第で、いろんなことが出来るようになるという事を理解してください。
作業列を使えば、少ない基本関数だけでも結構複雑な集計も出来るようになります。


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