COUNTBLANK(空白セルの個数)
指定された範囲に含まれる空白セルの個数を返します。
COUNTBLANK関数の書式
範囲
空白文字列 ("") を返す数式が入力されているセルも計算の対象となります。
ただし、数値の 0 を含むセルは計算の対象となりません。
COUNTA関数で数えたセルの個数から、空白文字列 ("") を返す数式が入力されているセルの個数を除きたい場合になります。
CAUNTA関数では、空白文字列 ("") を返す数式が入力されているセルの個数が含まれてしまうからです。
=COUNTIF(範囲,"")
このように指定した結果と同値になります。
COUNTBLANK関数の使用例
B列には、
=IF(OR(A1="リンゴ",A1="バナナ"),A1,"")
この数式が入っています。
また、行数は不定なので、何行あるか分からないとして話を進めます。
A列 | B列 |
ABC | |
123 | |
リンゴ | リンゴ |
234 | |
キャベツ | |
バナナ | バナナ |
345 | |
ニンジン |
上に掲載した範囲なら、2個が答えになります。
この2をどのように取得するかという問題です・・・
そこで、COUNT系の関数を試してみると、
=COUNTA(B:B) ・・・ 8
=COUNTBLANK(B:B) ・・・ 1048574
=ROWS(A:A)-COUNTBLANK(B:B) ・・・ 2
簡単に求めるなら、これが一番簡単かもしれません。
ROWS(範囲)
=COUNTA(B:B)-COUNTBLANK(OFFSET(B1,0,0,COUNTA(B:B),1))
データの入っている範囲をOFFSET関数で作成して・・・
ほとんどの場合は、これで取得できますが、
データが歯抜けになっている場合は、これでは正しく取得できません。
苦労した割には結局使えない・・・という事になります。
=COUNTIF(B:B,"?*")
または、
=COUNTIF(B:B,">= ") ・・・ =の後ろに半角スペースが入っています。
これで結果が2になります。
=IF(B1="",0,1)
このように追加して、
A列 | B列 | C列 |
ABC | 0 | |
123 | 0 | |
リンゴ | リンゴ | 1 |
234 | 0 | |
キャベツ | 0 | |
バナナ | バナナ | 1 |
345 | 0 | |
ニンジン | 0 |
これであれば、C列をSUM関数だけで求められますし、わかり易いのでないでしょうか。
上記のように、難しい関数を使うまでもなく、別セルで判定を入れる事で簡単に求められるものです。
これが数値の入っているセルの個数なら、単純にCOUNT関数ですんでしまいます。
COUNTBLANK関数は、使う上で非常に注意が必要な関数です。
COUNTBLANK関数を使おうと思ったら、その前に代替え手段を検討することをお勧めします。
ほとんどの場合、単純な判定で解決するはずです。
以下も参考にしてください。
ワークシート関数の一覧(2010以降)
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