VBA技術解説
オートフィルター退避回復クラスを複数シート対応させるVBAクラス

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2021-02-03

オートフィルター退避回復クラスを複数シート対応させるVBAクラス


マクロ VBA オートフィルタ クラス

ワークシートにオートフィルタが適用されていて、かつ絞り込みされている場合はマクロVBAは何かと面倒になります。
そこで、これに対応するために作成したものが、

オートフィルタを退避回復するVBAクラス
シートにオートフィルターが適用されていて、かつ絞り込みされている場合は、マクロVBAでは、何かと注意が必要になります。このような場合、オートフィルターを解除するか、フィルター絞り込みをクリアして対応している事が多くなります。しかし、オートフィルターを解除したり、フィルターをクリアしてしまうと、それまでの絞り込み条件が…


ただし、これはシートが一つしか扱えません。
複数シートで使う場合は、シートごとにクラスのインスタンスを作成する必要があります。
2~3シートくらいなら問題ないかもしれませんが、ブックの全シートを対象とするような場合はさすがに面倒になります。
そこで、複数シートでの実装を簡単にするために今回のVBAクラスを作成しました。


VBAクラスの扱いに慣れている人であれば、むしろ簡単なことではないでしょうか。
VBAクラスの扱いに慣れていない人にとっては、クラスを扱う上で良い学習材料になるのと思います。

VBAクラス内で別のクラスを扱う方法や、Dictionaryにクラスのインスタンスを入れて使う時の参考にしてください。
標準モジュールのプロシージャーとVBAクラスの緩衝材として別のクラス使っていますので、このような方法についても参考になるものと思います。

オートフィルタ退避回復クラスを複数シート対応させるVBAクラスのコード

クラス名:clsAutoFilters ・・・ 複数形のsを付けています。



Option Explicit

'シートごとにclsAutoFilterを格納
Private pDicClass As Dictionary

'Dictionaryのシートを公開
Public Property Get Worksheets() As Variant
  Worksheets = pDicClass.Keys
End Property

'クラス初期処理
Private Sub Class_Initialize()
  Set pDicClass = New Dictionary
End Sub

'クラス終了処理
Private Sub Class_Terminate()
  Set pDicClass = Nothing
End Sub

'オートフィルタ退避:エラー時はFalseを返す
Public Function StoreAutoFilter(ByVal ws As Worksheet) As Boolean
  Call getDicItem(ws).StoreAutoFilter(ws)
End Function

'オートフィルタ復元:エラー時はFalseを返す
Public Function ReStoreAutoFilter(ByVal ws As Worksheet, _
                 Optional ByVal isAutoFilter As Boolean = False) _
                 As Boolean
  Call getDicItem(ws).ReStoreAutoFilter
End Function

'ディクショナリーのItemからclsAutoFilterを取り出す
Private Function getDicItem(ByVal ws As Worksheet) As clsAutoFilter
  If pDicClass.Exists(ws.Name) Then
    Set getDicItem = pDicClass.Item(ws.Name)
  Else
    Set getDicItem = New clsAutoFilter
    Call pDicClass.Add(ws.Name, getDicItem)
  End If
End Function

「Microsoft Scripting Runtime」を参照設定しています。
参照設定しない場合は、
Object型にして、CreateObject("Scripting.Dictionary")としてください。

クラスclsAutoFilterのVBAコードは、
オートフィルタを退避回復するVBAクラス
シートにオートフィルターが適用されていて、かつ絞り込みされている場合は、マクロVBAでは、何かと注意が必要になります。このような場合、オートフィルターを解除するか、フィルター絞り込みをクリアして対応している事が多くなります。しかし、オートフィルターを解除したり、フィルターをクリアしてしまうと、それまでの絞り込み条件が…

こちらを参照してください。

クラスを利用する標準モジュールのVBAコード

標準モジュール



Public Sub SampleAutoFilters()
  Dim cAutoFilters As New clsAutoFilters
  
  Dim ws As Worksheet
  'ブックの全シートをStore
  For Each ws In Worksheets
    Call cAutoFilters.StoreAutoFilter(ws)
  Next
  '・・・
  'Storeした全シートをReStore
  Dim sName
  For Each sName In cAutoFilters.Worksheets
    Call cAutoFilters.ReStoreAutoFilter(Worksheets(sName))
  Next
  
  Set cAutoFilters = Nothing
End Sub

最後に

実務で使うのは、少々疑問があります。
フィルターされている場合の現実的な対応としては、

・オートフィルタを解除
・フィルタ絞り込みをクリア
・フィルターされていても良いマクロVBAを書く

上記のいずれかにしたほうが良いだろうと思うからです。
従って、前作の、
オートフィルタを退避回復するVBAクラス
シートにオートフィルターが適用されていて、かつ絞り込みされている場合は、マクロVBAでは、何かと注意が必要になります。このような場合、オートフィルターを解除するか、フィルター絞り込みをクリアして対応している事が多くなります。しかし、オートフィルターを解除したり、フィルターをクリアしてしまうと、それまでの絞り込み条件が…

こちらと合わせて、
オートフィルタ、条件付き書式、そしてVBAクラス、さらにDictionary等の学習素材としてお考えいただいたほうが良いと思います。



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