その後№1、CSV出力を追加
エクセルで顧客管理を作ろう、
一旦終了しましたが、その後に機能追加していることについて、有益な部分をここで紹介します、
説明は簡潔にしています、おそらくこれを読む人は、それなりにVBAをしっている方だとの判断です。
今回はCSVの出力です。
2通りの方法を紹介します。
まずは、エクセルの機能をそのまま利用します。
Sub CSV出力(ByVal sht As Worksheet, Optional ByVal rngStart As Range =
Nothing)
Dim varFile As Variant
varFile =
Application.GetSaveAsFilename(InitialFileName:=sht.Name & ".csv",
_
FileFilter:="CSVファイル(*.csv),*.csv",
_
FilterIndex:=1,
_
Title:="保存ファイルの指定")
If varFile = False
Then
Exit Sub
End If
sht.Select
sht.Copy
'不要な先頭の行列を削除します。
If Not rngStart Is Nothing Then
If
rngStart.Row > 1 Then
Range(Rows(1), Rows(rngStart.Row -
1)).Delete
End If
If rngStart.Column > 1
Then
Range(Columns(1), Columns(rngStart.Column - 1)).Delete
End
If
End If
ActiveWorkbook.SaveAs Filename:=varFile,
FileFormat:=xlCSV, CreateBackup:=False
ActiveWindow.Close
MsgBox
("CSV出力しました。" & vbLf & vbLf & varFile)
End
Sub
引数で、ワークシートと開始セルを指定できるようにしています。
これにより、どのシートからも使えるようになります。
Application.GetSaveAsFilename
保存ファイルを選択するダイアログを表示します。
シート名+「.csv」を初期のファイル名にしています。
拡張子は、csvのみ指定しています。
開始セルより上の行、左の列は削除して、CSVに出力されないようにしています。
処理の流れは、
保存ファイルの選択
↓
シートの新規ブックへのコピー
↓
不要な行列の削除
↓
名前を付けて保存
これは簡単です。
しかし、これでは、いろいろ不都合な場合があります。
他システム、特にDB等へアップロードする場合には、このままでは出来ない事があるのです。
例えば、日付は、表示形式のままの文字列で出力されてしまいます。
また数値もカンマ付の場合は、"12,345"のように、文字列として出力されます。
CSV出力前に、当該シートの書式を全て直してから行えばよいのですが、
書式の変更も面倒なら、また元に戻す必要があり、何かと不都合です。
このような場合は、直接CSVを出力するようにします。
Sub CSV出力(ByVal sht As Worksheet, Optional ByVal rngStart As Range =
Nothing)
Dim varFile As Variant
Dim FSO As New
FileSystemObject
Dim TS As TextStream
Dim lngRowMin As Long, lngRowMax
As Long
Dim lngColMin As Long, lngColMax As Long
Dim i As Long
varFile = Application.GetSaveAsFilename(InitialFileName:=sht.Name
& ".csv", _
FileFilter:="CSVファイル(*.csv),*.csv",
_
FilterIndex:=1,
_
Title:="保存ファイルの指定")
If varFile = False
Then
Exit Sub
End If
'開始行列、終了行列を取得
If rngStart Is
Nothing Then
lngRowMin = 1
lngColMin =
1
Else
lngRowMin = rngStart.Row
lngColMin =
rngStart.Column
End If
lngRowMax = 最終行取得(sht)
lngColMax =
最終列取得(sht)
Set TS = FSO.CreateTextFile(Filename:=varFile,
Overwrite:=True)
For i = lngRowMin To lngRowMax
TS.WriteLine
CSV_EditRec(sht, i, lngColMin, lngColMax)
Next
TS.Close
Set
TS = Nothing
Set FSO = Nothing
MsgBox ("CSV出力しました。" & vbLf & vbLf & varFile)
End
Sub
Private Function CSV_EditRec(ByVal sht As Worksheet, _
i
As Long, _
lngColMin As Long, _
lngColMax
As Long) As String
Dim strRec As String
Dim strCol As String
Dim
j As Long
strRec = ""
For j = lngColMin To lngColMax
Select Case
True
Case IsNumeric(sht.Cells(i, j))
strCol =
CStr(CDbl(sht.Cells(i, j)))
Case IsDate(sht.Cells(i, j))
If
InStr(sht.Cells(i, j), "-") Then
strCol = sht.Cells(i,
j)
Else
strCol = Format(sht.Cells(i, j),
"yyyy/mm/dd")
End If
Case InStr(sht.Cells(i, j), ","),
InStr(sht.Cells(i, j), """")
strCol = """" & sht.Cells(i, j)
& """"
Case Else
strCol = sht.Cells(i, j)
End
Select
If strRec = "" Then
strRec =
strCol
Else
strRec = strRec & "," & strCol
End
If
Next
CSV_EditRec = strRec
End
Function
Function 最終行取得(ByVal sht As Worksheet) As Long
Dim ary As
Variant
Dim i As Long, j As Long
ary = sht.Range(sht.Cells(1, 1),
sht.Cells.SpecialCells(xlLastCell))
Do
For i = UBound(ary, 1) To
LBound(ary, 1) Step -1
j = 1
For j = LBound(ary, 2) To
UBound(ary, 2)
If ary(i, j) <> "" Then
最終行取得 =
i
Exit Function
End If
Next j
Next
i
Loop
End Function
Function 最終列取得(ByVal sht As Worksheet) As Long
Dim ary As
Variant
Dim i As Long, j As Long
ary = sht.Range(sht.Cells(1, 1),
sht.Cells.SpecialCells(xlLastCell))
Do
For i = UBound(ary, 2) To
LBound(ary, 2) Step -1
j = 1
For j = LBound(ary, 1) To
UBound(ary, 1)
If ary(j, i) <> "" Then
最終列取得 =
i
Exit Function
End If
Next j
Next
i
Loop
End Function
かなり長いですが、
「最終行取得」、「最終列取得」は以前に作成済のモジュールです。
行列がでこぼこに入力されている場合でも、正しく最終判定をする為に使用しています。
通常の一覧なら、End(xlUp)等でも良いでしょう。
FileSystemObjectを使用していますが、昔からある、
Open ファイル For Output As #1
でも良いです。
処理内容は単純です。
要は、
Function CSV_EditRec
の内容だけでしょう。
セルの値を判定し、データ内容によって、編集処理を分けています。
ここでは、数値、日付、「"」や「,」を含む文字列、その他、の4通りです。
日付の場合は、「-」の入った電話番号が日付判定される場合があるので、除外しています。
「CSV_EditRec」での編集は、CSVの使い道により、変更を加える必要があります。
例えば、日付は、「#2011/05/17#」のようにする必要がある場合もでてくるでしょう。
いずれにせよ、上記モジュールはかなり汎用的に作成してありますので、
コピペで、いろいろ使い回しが可能です。
今回は、CSVの出力を作成したところ、共有出来そうなプログラムだったので、紹介をしました。
今後も、追加情報があれば、プログで紹介していきます。
同じテーマ「エクセル顧客管理」の記事
第28回.納品書データをデータベース化(1)
第29回.納品書データをデータベース化(2)
第30回.配列の使い方について
第31回.売上一覧(伝票合計の一覧)を作成(1)
第32回.売上一覧(伝票合計の一覧)を作成(2)
第33回.売上一覧より納品書を作成
第34回.伝票番号の自動採番機能を追加
第35回.メニューを作成
第36回.最終回
その後№1、CSV出力を追加
その後№2、ベクター掲載
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.条件分岐(Select Case)|VBA入門
10.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。