SQL入門
SQL基礎問題6:成績表から教科ごとの点数ベスト3を抽出

SQLの初心者向け入門解説、VBAからデータベースを扱うためのSQLを解説
公開日:2025-11-02 最終更新日:2025-11-03

SQL基礎問題6:成績表から教科ごとの点数ベスト3を抽出


成績表テーブルから各教科ごとの点数ベスト3を抽出。


SQLの練習用になるべく単純なSQLで済む問題を出します。
SQLの練習として取り組んで見てください。

問題

成績表から教科ごとの点数ベスト3を抽出
※画像はExcelです。
生徒ID 生徒名 教科名 点数 教科名 生徒名 点数
1 佐藤 健太 国語 43 国語 高橋 悠人 98
1 佐藤 健太 数学 66 国語 中村 美咲 91
1 佐藤 健太 英語 61 国語 伊藤 大輔 77
2 中村 美咲 国語 91 数学 渡辺 花音 98
2 中村 美咲 数学 88 数学 中村 美咲 88
2 中村 美咲 英語 55 数学 山本 彩香 73
3 高橋 悠人 国語 98 数学 伊藤 大輔 73
3 高橋 悠人 数学 37 英語 高橋 悠人 96
3 高橋 悠人 英語 96 英語 渡辺 花音 96
4 山本 彩香 国語 68 英語 山本 彩香 79
4 山本 彩香 数学 73
4 山本 彩香 英語 79
5 伊藤 大輔 国語 77
5 伊藤 大輔 数学 73
5 伊藤 大輔 英語 47
6 渡辺 花音 国語 50
6 渡辺 花音 数学 98
6 渡辺 花音 英語 96

【SQL問題】※難易度は🤔
TBL成績:画像参照
・各教科ごとに、点数順位が3位以内のデータを抽出する。
・同点は同順位(RANK.EQ 相当)とし、2位や3位が複数いる場合は該当者全員を出力。
・出力順は、教科名を昇順、点数を降順とする。
※同順位の扱いが難しい場合は、まずは上位3名のみでもよい。


解答SQL

SQLite3
相関サブクエリ
SELECT T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
 FROM TBL成績 AS T1
 WHERE
   (SELECT COUNT(*)
    FROM TBL成績 AS T2
    WHERE T2.教科名 = T1.教科名 AND T2.点数 > T1.点数
   ) + 1 <= 3
 ORDER BY T1.教科名, T1.点数 DESC
自己結合+HAVING
SELECT T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
 FROM TBL成績 AS T1
 LEFT JOIN TBL成績 AS T2 ON T1.教科名 = T2.教科名 AND T1.点数 < T2.点数
 GROUP BY T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
 HAVING COUNT(T2.点数) <= 2
 ORDER BY T1.教科名,T1.点数 DESC
WINDOW関数
SELECT T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
 FROM
   (SELECT T2.教科名,T2.生徒名,T2.点数,
    RANK() OVER (PARTITION BY T2.教科名 ORDER BY T2.点数 DESC) AS rank_num
    FROM TBL成績 AS T2
   ) AS T1
 WHERE rank_num <= 3
 ORDER BY T1.教科名,T1.点数 DESC

SQLの解説
手法(SQLテクニック) 特徴
相関サブクエリ 外部クエリの各行に対してサブクエリが実行され、その結果(順位)に基づいてフィルタリングします。
自己結合+HAVING 同じテーブルを結合し、自分より点数が高いレコードの数をカウントしてフィルタリングします。
WINDOW関数 SQL標準の関数を用いて、パーティション(教科名)ごとに順位を付けてフィルタリングします。

  1. 相関サブクエリ
    特徴考え方: 自分の点数よりも高い点数のレコードがいくつあるか(=自分より上位の人数)を、メインクエリの行ごとにサブクエリで数えます。
    抽出条件: 「自分より上位の人数 + 1(自分自身) <= 3」でフィルタリングします。
    懸念点: 行ごとにサブクエリが実行されるため、処理速度が遅くなりがちです。

  2. 自己結合+HAVING
    特徴考え方: テーブル自身と、「同じ教科で自分より点数が高いレコード」をLEFT JOINで結合し、GROUP BYで集約します。
    抽出条件: HAVING COUNT(高い点数のレコード) <= 2」でフィルタリングします。
    懸念点: 結合処理が複雑で、SQLの可読性が低くなりがちです。

  3. WINDOW関数
    特徴考え方: RANK()関数を用いて、PARTITION BY(教科ごと)に点数順で順位を計算し、一時的に列として付与します。
    抽出条件: 付与された順位の列(rank_num)が「<= 3」でフィルタリングします。
    推奨度: 最も効率的で、可読性も高く、現代的なSQLで推奨される手法です。

Excel
相関サブクエリ
=LET(sql,
"SELECT T.教科名,T.生徒名,T.点数
 FROM ?TBL AS T
 WHERE
   (SELECT COUNT(*)
    FROM ?TBL AS S
    WHERE S.教科名 = T.教科名 AND S.点数 > T.点数
   ) + 1 <= 3
 ORDER BY 教科名, 点数 DESC",
QUERY(SUBSTITUTE(sql,"?TBL","[TBL成績$A2:D20]")))
自己結合+HAVING
=LET(sql,
"SELECT T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
 FROM ?TBL AS T1
 LEFT JOIN ?TBL AS T2 ON T1.教科名 = T2.教科名 AND T1.点数 < T2.点数
 GROUP BY T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
 HAVING COUNT(T2.点数) <= 2
 ORDER BY T1.教科名,T1.点数 DESC",
QUERY(SUBSTITUTE(sql,"?TBL","[TBL成績$A2:D20]")))

SQLの解説
全体としてはSQLiteと同じですので、解説は省略します。


※SQLの作成及び解説には生成AIの助けを借りています。特に解説文においてはAI出力を多く使用しています。





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