SQL基礎問題6:成績表から教科ごとの点数ベスト3を抽出
成績表テーブルから各教科ごとの点数ベスト3を抽出。
SQLの練習として取り組んで見てください。
問題

※画像はExcelです。
| 生徒ID | 生徒名 | 教科名 | 点数 | 教科名 | 生徒名 | 点数 | |
| 1 | 佐藤 健太 | 国語 | 43 | 国語 | 高橋 悠人 | 98 | |
| 1 | 佐藤 健太 | 数学 | 66 | 国語 | 中村 美咲 | 91 | |
| 1 | 佐藤 健太 | 英語 | 61 | 国語 | 伊藤 大輔 | 77 | |
| 2 | 中村 美咲 | 国語 | 91 | 数学 | 渡辺 花音 | 98 | |
| 2 | 中村 美咲 | 数学 | 88 | 数学 | 中村 美咲 | 88 | |
| 2 | 中村 美咲 | 英語 | 55 | 数学 | 山本 彩香 | 73 | |
| 3 | 高橋 悠人 | 国語 | 98 | 数学 | 伊藤 大輔 | 73 | |
| 3 | 高橋 悠人 | 数学 | 37 | 英語 | 高橋 悠人 | 96 | |
| 3 | 高橋 悠人 | 英語 | 96 | 英語 | 渡辺 花音 | 96 | |
| 4 | 山本 彩香 | 国語 | 68 | 英語 | 山本 彩香 | 79 | |
| 4 | 山本 彩香 | 数学 | 73 | ||||
| 4 | 山本 彩香 | 英語 | 79 | ||||
| 5 | 伊藤 大輔 | 国語 | 77 | ||||
| 5 | 伊藤 大輔 | 数学 | 73 | ||||
| 5 | 伊藤 大輔 | 英語 | 47 | ||||
| 6 | 渡辺 花音 | 国語 | 50 | ||||
| 6 | 渡辺 花音 | 数学 | 98 | ||||
| 6 | 渡辺 花音 | 英語 | 96 |
TBL成績:画像参照
・各教科ごとに、点数順位が3位以内のデータを抽出する。
・同点は同順位(RANK.EQ 相当)とし、2位や3位が複数いる場合は該当者全員を出力。
・出力順は、教科名を昇順、点数を降順とする。
※同順位の扱いが難しい場合は、まずは上位3名のみでもよい。
解答SQL
SELECT T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
FROM TBL成績 AS T1
WHERE
(SELECT COUNT(*)
FROM TBL成績 AS T2
WHERE T2.教科名 = T1.教科名 AND T2.点数 > T1.点数
) + 1 <= 3
ORDER BY T1.教科名, T1.点数 DESCSELECT T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
FROM TBL成績 AS T1
LEFT JOIN TBL成績 AS T2 ON T1.教科名 = T2.教科名 AND T1.点数 < T2.点数
GROUP BY T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
HAVING COUNT(T2.点数) <= 2
ORDER BY T1.教科名,T1.点数 DESC
SELECT T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
FROM
(SELECT T2.教科名,T2.生徒名,T2.点数,
RANK() OVER (PARTITION BY T2.教科名 ORDER BY T2.点数 DESC) AS rank_num
FROM TBL成績 AS T2
) AS T1
WHERE rank_num <= 3
ORDER BY T1.教科名,T1.点数 DESCSQLの解説
| 手法(SQLテクニック) | 特徴 |
| 相関サブクエリ | 外部クエリの各行に対してサブクエリが実行され、その結果(順位)に基づいてフィルタリングします。 |
| 自己結合+HAVING | 同じテーブルを結合し、自分より点数が高いレコードの数をカウントしてフィルタリングします。 |
| WINDOW関数 | SQL標準の関数を用いて、パーティション(教科名)ごとに順位を付けてフィルタリングします。 |
- 相関サブクエリ
特徴考え方: 自分の点数よりも高い点数のレコードがいくつあるか(=自分より上位の人数)を、メインクエリの行ごとにサブクエリで数えます。
抽出条件: 「自分より上位の人数 + 1(自分自身) <= 3」でフィルタリングします。
懸念点: 行ごとにサブクエリが実行されるため、処理速度が遅くなりがちです。 - 自己結合+HAVING
特徴考え方: テーブル自身と、「同じ教科で自分より点数が高いレコード」をLEFT JOINで結合し、GROUP BYで集約します。
抽出条件: HAVING COUNT(高い点数のレコード) <= 2」でフィルタリングします。
懸念点: 結合処理が複雑で、SQLの可読性が低くなりがちです。 - WINDOW関数
特徴考え方: RANK()関数を用いて、PARTITION BY(教科ごと)に点数順で順位を計算し、一時的に列として付与します。
抽出条件: 付与された順位の列(rank_num)が「<= 3」でフィルタリングします。
推奨度: 最も効率的で、可読性も高く、現代的なSQLで推奨される手法です。
=LET(sql,
"SELECT T.教科名,T.生徒名,T.点数
FROM ?TBL AS T
WHERE
(SELECT COUNT(*)
FROM ?TBL AS S
WHERE S.教科名 = T.教科名 AND S.点数 > T.点数
) + 1 <= 3
ORDER BY 教科名, 点数 DESC",
QUERY(SUBSTITUTE(sql,"?TBL","[TBL成績$A2:D20]")))=LET(sql,
"SELECT T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
FROM ?TBL AS T1
LEFT JOIN ?TBL AS T2 ON T1.教科名 = T2.教科名 AND T1.点数 < T2.点数
GROUP BY T1.教科名,T1.生徒名,T1.点数
HAVING COUNT(T2.点数) <= 2
ORDER BY T1.教科名,T1.点数 DESC",
QUERY(SUBSTITUTE(sql,"?TBL","[TBL成績$A2:D20]")))
SQLの解説
※SQLの作成及び解説には生成AIの助けを借りています。特に解説文においてはAI出力を多く使用しています。
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