ExcelマクロVBA技術解説
VBAにおけるピリオドとカンマとスペースの使い方

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、エクセルVBAの技術的解説
最終更新日:2018-02-07

VBAにおけるピリオドとカンマとスペースの使い方


VBAの文法の中で、初心者が戸惑うことが多いのが、


ピリオド、カンマ、スペース

これらの使い方のようです。

使い方を間違って、ピリオドを打つべきところにカンマを打ってしまうと、

VBAコードが真っ赤になってしまいます。


VBA マクロ 画像

こうなるとビックリしてしまい、冷静に見直すことが出来なくなってしまったりします。

落ち着いて、ゆっくり見れば間違いには気づけるでしょう。

しかし、そもそも間違わないように、その違いをしっかりと認識しておきましょう。

もっとも、ピリオドとカンマはキーボードが隣なので、単なるタイプミスは仕方ありません。


ここでは、専門用語はは極力使わずに、平易な言葉で説明するようにします。

まずは、順にそれぞれの役割を確認しましょう。


ピリオド

物体に含まれる部品を指す場合に、ピリオドでつなげて書きます。
ピリオドは「の中の」と訳せます。
VBAを読む時は、短く「の」と訳して読めば良いでしょう。

身近な物に例えるなら、

ペットボトル.キャップ.色 = 緑
ペットボトルキャップ色 = 緑

VBAの用語で言うと、
オブジェクの中の、プロパティやメソッドを指定する時に、オブジェクトとプロパティの間に記述します。

親オブジェクト.子オブジェクト.プロパティ = 値
親オブジェクト.子オブジェクト.メソッド 引数名:=値

親オブジェクト子オブジェクトプロパティ = 値
親オブジェクト子オブジェクトメソッド 引数名:=値

※引数名:=は省略できます。

ピリオドは、この場合以外では使いません。

このようなオブジェクトの書き方を、オブジェクト式と呼びます。
オブジェクトは、objectであり、物・物体のことです、VBAで何か操作をしようとする対象となるものがオブシェクトです、オブジェクト式とは、オブジェクトを操作しようとしたときに、オブジェクトを特定するための書き方です。ただし「オブジェクト式」という言い方自体は使う事が少ないです。
また、
ピリオドは、ドット演算子とも呼ばれますが、
演算子なので、2つのものに対して何らかの機能を与えるものです。

一言で言うなら、
ピリオドはくっつけるもの
と理解しておけば良いでしょう。



カンマ

何かを指示する時に、指示する内容が複数ある場合に、カンマで区切ります。
カンマは「と」と訳せます。

身近なもので例えるなら、
野菜.みじん切り 材料:=玉ねぎ, 道具1:=まな板, 道具2:=包丁
野菜みじん切り 材料:=玉ねぎ 道具1:=まな板 道具2:=包丁

VBAの用語で言うと、
引数が複数ある場合に、カンマで区切ります。

親オブジェクト.子オブジェクト.プロパティ(引数1, 引数2) = 値
親オブジェクト.子オブジェクト.メソッド 引数名1:=引数1, 引数名2:=引数2

親オブジェクト子オブジェクトプロパティ(引数1 引数2) = 値
親オブジェクト子オブジェクトメソッド 引数名1:=引数1 引数名2:=引数2

※引数名:=は省略できます。

カンマは、同列のものを列挙する時の区切り文字として使います。


一言で言うなら、
カンマは区切るもの
と理解しておけば良いでしょう。



スペース

単語を区切るものです。
普通の英文でも、
I love excel.
このように、単語の間にはスペースをおきます。
これは当然で、全部つながっていたら読めませんよね。

VBAでも基本的には、単語を区切るものです。
さすがに、
dim i as long
これを
dimiaslong
とは書かないでしょし、これは気が付きますから単語の区切りとしての機能は問題ないでしょう。

ただし、VBAを書いていてスペースの使い方で悩んでしまうのは、
VBAにある記号の前後に、
書かなければならない時と、書いてはいけない時があることです。

VBAで使用される記号
ピリオド: .
カンマ: ,
括弧: ( )
算術演算子: + - * / \ ^
比較演算子: = < <= > >= <>
文字列結合: &
引数名: :=
文字列定数: "
コメント: '

※記号以外の演算子は省いています。
 文字列定数の"は、一応記号なので掲載しましたが、さすがに今回の話とは無縁です。

上記の記号を使う時に、
スペースを入れるか入れないかで迷ってしまうのでしょう。

結論から言えば、
&以外は、前後にスペースを入れない事です。

入れても良いものもありますが、スペースを入れずに打てば、
改行した時に、自動的に見やすくスペースが入ります。

要は、この改行後の整形されたVBAをサンプルとして見ていることで、
ついついスペースを入れてしまい、
結果として入れてはいけないところにまでスペースを入れてしまうという事です。

細かい事を言えば、

スペースを入れてはいけない場所
ピリオドの前(後ろは入れても自動で詰まる)
2文字記号の間(<= >= <> := これらは2文字つながって1つの記号です)

オブジェクト .プロパティ
これはダメですが、
オブジェクト. プロパティ
これはOKです。

スペースを入れなければいけない場所
&の前後

&は、型宣言文字、16進定数、8進定数の記号でもあります。
前回は、変数を説明しましたが、変数があれば、当然のように定数もあります、つまり、変数は値が変わるもの、定数は値が変わらないものです。定数とは、数値や文字列の代わりに使用される、意味を持たせた名前のことです。VBAプログラムの中で同じ値を何度も使うことがあります。

つまり、文字や数値の前後につなげると、型宣言文字や16進8進と混同されてしまうという事です。
結果として、文字列結合としての&ではなくなってしまう為に赤字のエラーとなってしまいます。
細かい話をすると、
= "文字"&"文字"
このように、前後が"であれば型宣言等とは見なされないのでOKということです。



詳しく見ていくと、結果としていろいろ細かい規則はありますが、
以下のように、ざっくりと覚えてしまいましょう。

ピリオドは、オブジェクトとプロパティやメソッドをくっつけるもの
カンマは、引数と引数を区切るもの
スペースは単語の区切り、&以外の記号の前後には打たない


関連するものとして、
VBAにおける括弧()の使い方
メソッドやSubやFunctionを呼ぶときに引数を括弧()で囲うのか囲わないのか・・・初心者が赤い文法エラーがでて悩むことの一つです。まず基本系から オブジェクト.メソッド引数1,引数2,引数3 Callオブジェクト.メソッド(引数1,引数2,引数3) Set変数=オブジェクト.メソッド(引数1,
こちらも読んでおいてください。




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