VBAにおけるピリオドとカンマとスペースの使い方
VBAの文法の中で、初心者が戸惑うことが多いのが、

ピリオドは「の中の」と訳せます。
VBAを読む時は、短く「の」と訳して読めば良いでしょう。
ペットボトルのキャップの色 = 緑
オブジェクの中の、プロパティやメソッドを指定する時に、オブジェクトとプロパティの間に記述します。
親オブジェクト.子オブジェクト.メソッド 引数名:=値
親オブジェクトの子オブジェクトのメソッド 引数名:=値
ピリオドは、ドット演算子とも呼ばれますが、
演算子なので、2つのものに対して何らかの機能を与えるものです。
ピリオドはくっつけるもの
と理解しておけば良いでしょう。
カンマは「と」と訳せます。
野菜.みじん切り 材料:=玉ねぎ, 道具1:=まな板, 道具2:=包丁
野菜のみじん切り 材料:=玉ねぎと 道具1:=まな板と 道具2:=包丁
引数が複数ある場合に、カンマで区切ります。
親オブジェクト.子オブジェクト.メソッド 引数名1:=引数1, 引数名2:=引数2
親オブジェクトの子オブジェクトのメソッド 引数名1:=引数1と 引数名2:=引数2
カンマは区切るもの
と理解しておけば良いでしょう。
普通の英文でも、
I love excel.
このように、単語の間にはスペースをおきます。
これは当然で、全部つながっていたら読めませんよね。
さすがに、
dim i as long
これを
dimiaslong
とは書かないでしょし、これは気が付きますから単語の区切りとしての機能は問題ないでしょう。
VBAにある記号の前後に、
書かなければならない時と、書いてはいけない時があることです。
カンマ: ,
括弧: ( )
算術演算子: + - * / \ ^
比較演算子: = < <= > >= <>
文字列結合: &
引数名: :=
文字列定数: "
コメント: '
文字列定数の"は、一応記号なので掲載しましたが、さすがに今回の話とは無縁です。
上記の記号を使う時に、
スペースを入れるか入れないかで迷ってしまうのでしょう。
&以外は、前後にスペースを入れない事です。
改行した時に、自動的に見やすくスペースが入ります。
ついついスペースを入れてしまい、
結果として入れてはいけないところにまでスペースを入れてしまうという事です。
2文字記号の間(<= >= <> := これらは2文字つながって1つの記号です)
これはダメですが、
オブジェクト. プロパティ
これはOKです。
スペースを入れなければいけない場所
つまり、文字や数値の前後につなげると、型宣言文字や16進8進と混同されてしまうという事です。
結果として、文字列結合としての&ではなくなってしまう為に赤字のエラーとなってしまいます。
細かい話をすると、
= "文字"&"文字"
このように、前後が"であれば型宣言等とは見なされないのでOKということです。
以下のように、ざっくりと覚えてしまいましょう。
カンマは、引数と引数を区切るもの
スペースは単語の区切り、&以外の記号の前後には打たない
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