VBA技術解説
If条件式のいろいろな書き方:TrueとFalseの判定とは

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2018-01-28

If条件式のいろいろな書き方:TrueとFalseの判定とは

If条件式の書き方で、VBAプログラムは大きく様相が変わってきます、


VBAを習い始めは、
比較演算子で比較した結果が
正しければTrue、
間違っていればFalse
という事で理解するはずです。

しかし、いろいろなサンプルコードを見ていると、
「あれっ」比較演算子が無い・・・
というようなIfステートメントやSelect Caseに出くわします。

IfやSelect Caseにおける、True判定、False判定について、もう少し詳しく解説します。


まず、VBAにおけるTrueの正体は何か、
論理値として書かれたTrue,Falseを数値変換してみましょう。
これには、CLng関数CInt関数、もしくは計算します。

MsgBox CLng(True)
MsgBox CInt(True)
MsgBox True + 0

上記のいずれでも同じですが、メッセージボックスには、
-1
と表示されます。
ではFalseは、



MsgBox CLng(False)
MsgBox CInt(False)
MsgBox False + 0

こちらは、
0
と表示されます。
つまり、True,Falseの正体は、-1,0という事になります。
※ちなみに、Excelシート上では、True=1,False=0です。


しかし、上記のTrueとFalseの値は、論理値として書かれたTrue,Falseの値であり、
IfやSelect Caseでの、True判定とは違うものです。
Ifの条件式が成立する場合の結果を見てみましょう。

Dim a
Dim b
a = 1
b = 1
MsgBox CLng(a = b)

結果は、
-1
と表示されます。
論理値Trueと同じです。
では、条件が成立しない場合は、

Dim a
Dim b
a = 1
b = 2
MsgBox CLng(a = b)

結果は、
0
と表示されます。
論理値Falseと同じです。


では逆の事をしてみましょう。
数値を論理値に変換してみます。
これには、CBool関数を使います。

CBool関数は、引数をBoolean型(True,False)に変換します、式がゼロの値に評価される場合Falseを返し、それ以外の場合はTrueを返します。CBool関数 CBool(expression) 引数expressionには任意の文字列式または数式を指定します。
Dim a
Dim b
a = -1
b = 0
MsgBox CBool(a)
MsgBox CBool(b)

順に、
True
False

と表示されます。
論理値を数値変換した時の反対になっていますので、当然納得です。


では、今度は、全く別の数値で、CBool関数を使ってみましょう。

CBool関数は、引数をBoolean型(True,False)に変換します、式がゼロの値に評価される場合Falseを返し、それ以外の場合はTrueを返します。CBool関数 CBool(expression) 引数expressionには任意の文字列式または数式を指定します。


Dim a
Dim b
a = -2
b = 2
MsgBox CBool(a)
MsgBox CBool(b)

順に、
True
True

と表示されます。
Trueは-1なはずなのに、-2も2もTrueと変換されました。


ここまで進むと、
変数に入っている数値をIf判定できるのではないかと気づきます。

Dim a
a = 0
If a Then
  MsgBox "True判定"
Else
  MsgBox "False判定"
End If

結果は、
False判定
と表示されます。
これは、False=0なので納得です。
それでは、

Dim a
a = 2
If a Then
  MsgBox "True判定"
Else
  MsgBox "False判定"
End If

結果は、
True判定
と表示されます。
つまり、
CBool(2)はTrueなので、True判定になるということです。


結論としては、
数値であれば、そのままIfの条件式とすることが出来るという事です。
その時の判定は、
0ならFalse
0以外はTrue

になるという事です。

ここまで理解すると、以下のような書き方が出来ます。

Dim a
On Error Resume Next
a = 1 / 0
If Err Then
  MsgBox "エラー"
End If

結果は、
エラー
と表示されます。
Errオブジェクトの既定のプロパティはNumberで、エラーが無い場合はNumberは0が返されます。
ここではErr.Numberは11となりますので、11を論理値として判定すればTrueになるという事です。
つまり、エラーが無ければ0が返されるのでFalse、エラーがあれば0以外が返されるのでTrue判定となるという事です。
もちろん、
Err.Number <> 0
と書くのが省略しない正しい書き方です。
でも、Errと書けば、なんとなくErrだったらと直感的にわかり易いということです、


以下のような使い方もできます。

Dim a
a = "Excel2013"
If InStr(a, "ce") Then
  MsgBox "文字列は含まれます"
End If

結果は、
文字列は含まれます
と表示されます。
Instr関数は、文字列が含まれていなければ0を、含まれていればその位置を数値で返します。

Instr関数は、VBAでは頻繁に使われる必須関数で、シート関数のFIND関数と同様機能のVBA関数になります。文字列の中から指定した文字列を先頭から検索し、最初に見つかった文字位置を返す文字列処理関数で、検索文字が見つからなかった場合は0を返します。
上記では、InStr(a, "ce")は3を返しますので、True判定となります。
こちらももちろん、
InStr(a, "ce") > 0
と書くのが省略しない正しい書き方になります。
Errと同様に、InStrだけで、文字が含まれていればと直感的に理解できるものです。

これは、Excelを作った人が意図したものかどうかは知る由もありませんが、
関数やオブジェクト等の戻り値は、
正しい時は0、エラーや見つからない時は0以外を返すようになっています。
これを理解すれば、条件式を簡略化した書き方が出来るようになります。

これは、自分でFunctionを作った時にも使えます。
戻り値の型をBooleanにするだけでなく、
エラーコードを返すようなFunctionを作った時には、
正しければ0を、間違っている場合は0以外を返すように作れば、
条件式が書きやすくなるという事です。

ここまで理解できれば、IFやSelect Caseの書き方の幅も大分広がると思います。
ですが、以下のような使い方は、やめた方がよいでしょう。

c = a = b

このような書き方を見かけることがありますが、これはいかがなものか
これは、以下の書き方を、極端に短く書いてしまったものです。

If a = b Then
  c = True
Else
  c = False
End If

VBAコードは短ければ良いというものではありません。
わかり易さというものも、極めて重要な要素です。
ただし、そのわかり易さというのは人それぞれで、その人のVBAスキルに依存するものです。
まずは自分にとってわかり易いVBAコードを書くようにして下さい。
そしてその先では、VBAコードを共有する人たちにとってわかり易いコードを書くようにして下さい。




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