実は奥が深いIfステートメント
プログラムと言うものは、
条件により処理を分ける。
これにつきます。
そして、その記述をするものが、
Ifステートメントになります。
IFステートメントの基本
If 条件式 Then
'条件式が真(True)の場合の処理
Else
'条件式が偽(False)の場合の処理
End If
条件式は、 真(True)か偽(False)を評価する数式または文字列式を指定します。
例えば、
If A = B Then
'A = B の場合の処理
Else
'A <> B の場合の処理
End If
ここでの、A = Bは、真(True)か偽(False)を返します。
その結果が、
TrueならThen以下を処理します。
FalseならElse以下を処理します。
IFステートメントのいろいろな書き方
Dim A As Boolean
'・・・
If A = True Then
A = True の場合の処理
Else
A = False の場合の処理
End If
特に問題はなさそうですが、
If A = True Then
実はこれは、無駄な記述とも言えます。
もっと省略して書くことができます。
AはTrueかFalseな訳ですから、
If A Then
これだけでも良いのです。
例えば、よくあるのは
If IsNumeric(A) = True Then
IsNumericは、True/Falseを返す関数です。
つまり、IsNumeric(A)は真(True)か偽(False)しか返しませんので、
If IsNumeric(A) Then
これだけで良い事になります。
もちろん、 = True を書いても問題ないですし、
むしろ、初心者には= True を書いた方が解り易いかもしれません。
If IsNumeric(A) <> True Then
これでも良いのですが、
<> True
これは
= False
ですね。
If IsNumeric(A) = False Then
Not演算子 を使って、
If Not IsNumeric(A) Then
このように書いた方が、英文っぽくて格好よくいかもしれません(笑)
上記の場合は、どちらを書いても良いと思います。
むしろ無理に否定形にしないで、
If IsNumeric(A) Then
Else
'・・・
End If
このようにElseに記述した方が理解しやすい場合も多いです。
例えば、
条件式が複雑な場合に無理に否定形を作ろうとして、かえって間違った条件式にしてしまう事もありえます。
では、どのような書き方が良いかというと、
解り易い
そして、読みやすい・解り易い 、これは人により違ってきますし、
何より、単純にVBA記述だけでは何が良いかは断定できない場合も多いものです。
その条件が出てきた背景や、VBAを共有する人たちの共通認識等々、これらによって変わってくるものです。
つまり、読みやすい・解り易い 、これらは時と場合によって変わってきます。
そして次には、VBAを共有する人たちにとって、読みやすい・解り易い、そのようなVBAを書くようにしていきましょう。
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