ExcelマクロVBA入門 | 第20回.条件分岐(IF) | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2019-01-27

第20回.条件分岐(IF)


ある条件の時だけ処理したい事もあれば、条件によって処理内容を変更したい事もあります、

条件により処理を分岐させたい場合に使うのが、Ifステートメントです。

「こういう場合は○○する、それ以外の場合は△△する」
これをVBAで書くときに使うのがIfステートメントになります。


VBAマクロで自動化する場合の多くは、
条件により処理を変えつつ一定回数繰り返すという事です。

プログラムにおいて、最も重要なステートメントがIfステートメントと言えるものです。


Ifステートメント

If 条件式 Then 真の処理 [Else 偽の処理]

または

If 条件式 Then
  真の処理
[Else
  偽の処理]
End If

[]は省略可能です。

真とは、条件式を満たした場合
偽とは、条件式を満たさない場合

条件式 必ず指定します。
真(True)か偽(False)を評価する数式または文字列式を指定します。
真の処理 Else節を含まない単一行形式の場合は、必ず指定します。
条件式が真(True)のとき、実行されます。
偽の処理 省略可能です。
Else以前に定義されている条件式がどれも真(True)でないときに実行される一連のステートメントを指定します。

・点数が70以上なら「合格」、70未満の場合は「不合格」
条件は単純化して整理して考えます。
70以上が合格で、70未満が不合格
これは、
70以上を合格にし、それ以外は不合格ということです。
そして、これをVBAで書くと、以下のようになります。

If 点数が70以上 Then
  合格
Else
  不合格
End If


条件式

真(True)か偽(False)を評価する数式または文字列式を指定します。

数式とは、数値と比較演算子・論理演算子の組み合わせ、
文字列式とは、文字列と比較演算子・論理演算子の組み合わせです。

比較演算子 意味
= 等しい
<> 等しくない
> より大きい
>= 以上
< より小さい
<= 以下

論理演算子 意味
And 論理積
Or 論理和
Xor 排他論理和
Eqv 論理等価
Imp 論理包含
Not 論理否定

And、Or、Not以外の論理演算子は使用しないようにしましょう。



例文1.

If Cells(1, 1) >= 100 Then Cells(1, 2) = "○"


A1セルが100以上の場合、B1セルに"○"


例文2.

If Cells(1, 1) > 100 Then
  Cells(1, 2) = "○"
End If


例文1.と同じです。

特に事情(1行で書く事でプログラムの可読性を高めたい等の場合)が無い限り、こちらを使いましよう。


例文3.

If Cells(1, 1) > 100 Then
  Cells(1, 2) = "○"
Else
  Cells(1, 2) = "×"
End If


A1セルが100以上の場合、B1セルに"○"
A1セルが100未満の場合、B1セルに"×"


例文4.

If Cells(1, 1) > 100 Then Cells(1, 2) = "○" Else Cells(1, 2) = "×"


これは、例文3.と同じですが、この使い方はしない方がよいです。
プログラムが見づらくなりますので、行数を短くしたい特殊な理由がある場合以外は使用を控えましょう。



Ifのネスト(入れ子)


Ifステートメントをネストすることで、より複雑な条件分岐が可能です。

If Cells(1, 1) >= 100 Then
  If Cells(1, 1) >= 200 Then
    Cells(1, 2) = "A"    '>= 200
  Else
    Cells(1, 2) = "B"    '>=100 AND < 200
  End If
Else
  If Cells(1, 1) >= 50 Then
    Cells(1, 2) = "C"    '< 100 AND >= 50
  Else
    Cells(1, 2) = "D"    '< 50
  End If
End If


A1セルが
>= 200の場合、B1セルに"A"
>=100 AND < 200の場合、B1セルに"B"
< 100 AND >= 50の場合、B1セルに"C"
< 50の場合、B1セルに"D"

ネストのレベルに特に制限はありませんが、概ね3段階までにしましょう。
それ以上になる場合は、条件式を工夫してみましょう。

ほとんどの場合、より単純な条件式に集約する事が可能です。



続けて次に進んでください。



以下の記事も是非ご参考にお読みください。


Ifステートメントがサクッと書けるかどうかでVBAスキルのレベルを判断できると言っても良いでしょう。
Ifの文法を理解しても、なかなかサクッとは書けないものです。
ここは、じっくりと繰り返し練習し習得していってください。




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