ExcelマクロVBA入門 | 第52回.オブジェクト変数とSetステートメント | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2018-03-12

第52回.オブジェクト変数とSetステートメント


変数のデータ型の説明において、

Object ・・・ オブジェクト型

というのがあった事を覚えているでしょうか。

数値や文字ではなく、オブジェクトを入れる変数がオブジェクト変数です。



オブジェクトと言っても、いろいろなものがあります。

ブックもシートもセルも、これらは全てオブジェクトです。

Object型は、これらオブジェクトなら何でも入れられるデータ型になります。

総称オブジェクト型とも言います。

しかし、さらに固有のオブジェクトに対応した、データ型もあります。

Workbook
Worksheet
Range

これらは、それぞれ、

Workbookオブジェクト
Worksheetオブジェクト
Rangeオブジェクト


のデータ型です。

これら以外にも、

Font

これは、Fontオブジェクトのデータ型になります。

このようにオブジェクト型は、沢山ありますが、良く使うものはそんなに多くありません。

とりあえず、Workbook、Worksheet、Range、この3つを覚えれば良いでしょう。

データ型については、

Variant(バリアント型) > Object(総称オブジェクト型) > 固有オブジェクト型

になります、つまり、

Variantなら、何でも入る
Objectなら、オブジェクトなら何でも入る
個別のオブジェクト型なら、そのオブジェクトのみ

私としては、個別のオブジェクト型を使用して欲しいとは思いますが、

使い型が難しければObjectでも、まあ、Variantでも良いとは思います。

ただし、
上記の3つ(Workbook、Worksheet、Range)、これくらいは、正しく指定するようにして下さい。


注意).

個有のオブジェクト型という言い方は、正式な言い方なのかははっきりしません。

Microsoftのサイトでは、
「固有のデータ型を使用してオブジェクト変数を宣言」
このような文章がほとんどです。

しかし、一般的な呼び方として定着しているので、ここでも使用しています。

さらに難しい事を書けば、オブジェクトのクラス名になるのですが、これはまだ知る必要が無いでしょう。



オブジェクト変数を使うには、Setステートメントが必要になります


Setステートメント

オブジェクトへの参照を、変数に代入します。

この参照を変数に代入というのが解りづらいのでしょう。

オブジェクトの参照、つまり、アドレスを変数にいれるのですが、

そんな事より、こう書けば、こう動くと、まずは、そのまま覚えてしまいましょう。

Set オブジェクト変数 = オブジェクト



使用例

Dim ws As Worksheet
Set ws = Worksheets("シート名")
ws.Cells(1, 1) = 1

これは、

Worksheets("シート名").Cells(1, 1) = 1

これと同じ事になります。

つまり、

Set ws = Worksheets("シート名")

これ以降は、

Worksheets("シート名")別名として、wsを使えると考えてもらって結構です。


Range("A1").Font.Bold = True
Range("A1").Font.Color = vbRed
Range("A1").Font.Size = 12


これは、

Dim MyRange as Range

Set MyRange = Range("A1")

MyRange.Font.Bold = True
MyRange.Font.Color = vbRed
MyRange.Font.Size = 12


このように書き直す事が出来ます。



使い方としては、Withステートメントと似ています

どちらも、記述の簡略化になります、

そして、なにより、処理速度も速くなるのです。

ワークシートは、プロシージャーの先頭でオブジェクト変数に入れてから使う事をお勧めします。

さらに、Withをと組み合わせることで、可読性・保守性の高いマクロにします。


実践的な使い方

Dim ws1 As Worksheet, ws2 As Worksheet, ws3 As Worksheet
Set ws1 = Worksheets("Sheet1")
Set ws2 = Worksheets("Sheet2")

Set ws3 = Worksheets("Sheet3")

With ws1
  .Cells(1, 1) = ws2.Cells(1, 1)
  ・・・

  .Cells(1, 2) = ws3.Cells(1, 1)
  ・・・
End With


上記の考え方は、

扱うワークシートは、とりあえず全て変数に入れる

主なワークシートは、Withにする

この辺の使い方は、人により個性が出るところでしょう。



オブジェクト変数とSetステートメント、そしてWithステートメントを上手く組み合わせることで、

マクロVBAの記述が書きやすく、そして読みやすくなります。

Worksheets("シート名")

この記述は、プロシージャー内では、何度も同じ事を書かないようにします。

シート名が変更になった時にも、変更が大変ですから。




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