第54回.Windowsオブジェクト
Windowオブジェクトは、ブックやシートの見方を変えることのできるもので、
エクセルで「ウィンドウ」と表現されているものをマクロVBAで扱う時のオブジェクトになります。
手操作ではなんとなく理解して使っていても、その実態はかなり理解しづらいものとなっています。
スクロールバー、枠線などの多くのワークシート関連の見た目は、実際にはウィンドウのプロパティです。
Windowオブジェクトについて少し詳しく見てみましょう。
Windowの指定方法
ウィンドウ名 = ワークブック名
複数ウィンドウが存在している場合は、
ウィンドウ名 = ワークブック名:ウィンドウ番号
このように指定します。
Windowオブジェクトデータ型
つまり、
Dim 変数 As Window
このように使います。
ただし、
Windowオブジェクトを変数に入れて使うようなマクロVBAを書くことはあまりないでしょう。
Windowオブジェクトのプロパティとメソッド
Windowのプロパティ、メソッドの一覧
| プロパティ | DisplayGridlines | 枠線を表示 |
| DisplayHeadings | 行と列の両方の見出しを表示 | |
| DisplayHorizontalScrollBar | 水平スクロール バー | |
| DisplayVerticalScrollBar | 垂直スクロール バー | |
| DisplayWorkbookTabs | シート見出しを表示 | |
| FreezePanes | 分割ウィンドウ枠を固定します | |
| Zoom | 表示サイズを、パーセント単位 | |
| メソッド | Activate | アクティブにする |
| Close | 閉じる | |
| SmallScroll | 行または列数分だけウィンドウをスクロールします | |
| LargeScroll | ページ数分だけウィンドウをスクロールします | |
| NewWindow | 新しいウィンドウ、またはウィンドウのコピーを作成 |
今までに出てきたのは、Activateくらいです。
Windowオブジェクトの解説
これは、エクセルの基本操作で、複数ウィンドウを使う事が少ない事とも関係していると思います。
上で紹介した、プロパティ・メソッドは、Windowオブジェクトのメンバーであり、
WorkbookオブジェクトやWorkSheetオブジェクトには存在していません。
Windowオブジェクトに設定するものだということです。
従って、「新しいウィンドウを開く」では、その情報は引き継がれません。
部屋の上の方を見ているとか、窓に目盛をつけて見易くしているとか、
それらは、部屋の中には一切関係していないのです。
部屋の中は、実際には何も変化していないのです。
別の窓から覗けば、部屋の中は同じでも、別の見え方になるということです。
プロパティについては、
VBAで新規ブックや新規シートを作成した時に設定する必要になる事もあるでしょう。
Windowオブジェクトの使用例
Dim wd As Window
Set wd = ActiveWindow
With wd
.DisplayGridlines = False '枠線を非表示
.DisplayHeadings = False '行と列の両方の見出しを非表示
.DisplayHorizontalScrollBar = False '水平スクロールバーを非表示
.DisplayVerticalScrollBar = False '垂直スクロール バーを非表示
.DisplayWorkbookTabs = False 'シート見出しを表示
.FreezePanes = False '分割ウィンドウ枠を固定解除
Range("C3").Select
.FreezePanes = True 'C3セルでウィンドウ枠を固定
.Zoom = 75 '表示サイズを75%
End With
Windowオブジェクトは少々理解しづらいのですが、使用する場面も限られていますので、
ここで紹介したプロパティが使えれば問題ないでしょう。
アクティブシート以外のWindowの設定
これは、ActiveWindowのActiveSheetに対して設定していることになります。
では、ActiveSheet以外のシートにこれらを設定する方法は無いのでしょうか。
以下では、シートをアクティブにすることなく表示(Window)に関する設定を行う方法と、設定可能なプロパィを紹介しています。
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