VBA入門
Windowsオブジェクト

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2021-09-15

第54回.Windowsオブジェクト


Windowオブジェクトは、ブックやシートの見方を変えることのできるもので、
エクセルで「ウィンドウ」と表現されているものをマクロVBAで扱う時のオブジェクトになります。


エクセルのリボンでは「新しいウィンドウ」や「ウィンドウ枠」といった言葉で表現されているものです。
手操作ではなんとなく理解して使っていても、その実態はかなり理解しづらいものとなっています。
スクロールバー、枠線などの多くのワークシート関連の見た目は、実際にはウィンドウのプロパティです。

Windowオブジェクトの集まりが、 Windowsコレクションであり、WindowオブジェクトはWindowsコレクションのメンバーです。
Windowオブジェクトについて少し詳しく見てみましょう。


Windowの指定方法

Windows("ウィンドウ名")
ウィンドウ名で指定されるウィンドウ

Windows(インデックス)
インデックス(ウィンドウの順番)で指定されるウィンドウ

ActiveWindow
アクティブ ウィンドウ

ウィンドウ名は、ワークブックに1つだけウィンドウが存在している場合は、
ウィンドウ名 = ワークブック名
複数ウィンドウが存在している場合は、
ウィンドウ名 = ワークブック名:ウィンドウ番号
このように指定します。


Windowオブジェクトデータ型

Window
つまり、
Dim 変数 As Window
このように使います。
ただし、
Windowオブジェクトを変数に入れて使うようなマクロVBAを書くことはあまりないでしょう。


Windowオブジェクトのプロパティとメソッド

Windowオブジェクトに含まれるプロパティ・メソッドは、非常にたくさんあります。
Windowのプロパティ、メソッドの一覧
エクセルの基本である、Windowオブジェクトのプロパティ、メソッドの一覧です。覚えるというより、必要に応じて調べて使うものになります。Windowオブジェクトのプロパティ一覧 Windowオブジェクトのメソッド一覧 名前 説明 Activate ウィンドウをZオーダーの前面に移動します。
Windowオブジェクトの、プロパティとメソッドの、ごく一部で良く使うものを紹介します。

プロパティ DisplayGridlines 枠線を表示
DisplayHeadings 行と列の両方の見出しを表示
DisplayHorizontalScrollBar 水平スクロール バー
DisplayVerticalScrollBar 垂直スクロール バー
DisplayWorkbookTabs シート見出しを表示
FreezePanes 分割ウィンドウ枠を固定します
Zoom 表示サイズを、パーセント単位
メソッド Activate アクティブにする
Close 閉じる
SmallScroll 行または列数分だけウィンドウをスクロールします
LargeScroll ページ数分だけウィンドウをスクロールします
NewWindow 新しいウィンドウ、またはウィンドウのコピーを作成

今までに出てきたのは、Activateくらいです。


Windowオブジェクトの解説

恐らく、WorkbookオブジェクトやWorkSheetオブジェクトとの違いに戸惑うのではないかと思われます。
これは、エクセルの基本操作で、複数ウィンドウを使う事が少ない事とも関係していると思います。
上で紹介した、プロパティ・メソッドは、Windowオブジェクトのメンバーであり、
WorkbookオブジェクトやWorkSheetオブジェクトには存在していません。

つまり、スクロールバーや枠線は、ブックやシートに設定するものではなく、
Windowオブジェクトに設定するものだということです。

例えば
DisplayGridlines ・・・ 枠線を表示

これは、ワークシートでもなければ、ワークブックの情報でもないのです。
従って、「新しいウィンドウを開く」では、その情報は引き継がれません。

部屋があり、その窓(ウィンドウ)から部屋を見ていると考えて下さい。
部屋の上の方を見ているとか、窓に目盛をつけて見易くしているとか、
それらは、部屋の中には一切関係していないのです。
部屋の中は、実際には何も変化していないのです。
別の窓から覗けば、部屋の中は同じでも、別の見え方になるということです。


マクロVBAでは、Windowのメソッドを使う事はほとんどないと思います。
プロパティについては、
VBAで新規ブックや新規シートを作成した時に設定する必要になる事もあるでしょう。


Windowオブジェクトの使用例

Dim wd As Window
Set wd = ActiveWindow
With wd
  .DisplayGridlines = False '枠線を非表示
  .DisplayHeadings = False '行と列の両方の見出しを非表示
  .DisplayHorizontalScrollBar = False '水平スクロールバーを非表示
  .DisplayVerticalScrollBar = False '垂直スクロール バーを非表示
  .DisplayWorkbookTabs = False 'シート見出しを表示
  .FreezePanes = False '分割ウィンドウ枠を固定解除
  Range("C3").Select
  .FreezePanes = True 'C3セルでウィンドウ枠を固定
  .Zoom = 75 '表示サイズを75%
End With

Windowオブジェクトは少々理解しづらいのですが、使用する場面も限られていますので、
ここで紹介したプロパティが使えれば問題ないでしょう。


アクティブシート以外のWindowの設定

枠線や行列見出しは、どのVBAサンプルを見ても大抵はActiveWindowに対して設定しているはずです。
これは、ActiveWindowのActiveSheetに対して設定していることになります。
では、ActiveSheet以外のシートにこれらを設定する方法は無いのでしょうか。
以下では、シートをアクティブにすることなく表示(Window)に関する設定を行う方法と、設定可能なプロパィを紹介しています。

アクティブシート以外の表示(Window)に関する設定
VBAの中でも非常に分かりづらいオブジェクトにWindowオブジェクトがあります。Windowオブジェクトは、ブックやシートの見方を変えることのできるものです。Windowオブジェクトの集まりがWindowsコレクションです。




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