第55回.Worksheetオブジェクト
Worksheetオブジェクトは、ワークシートそのものです。
エクセルのマクロVBAですから、ワークシートはしっかりと扱えなければなりません。
つまり、
WorkSheetオブジェクトは、WorkSheetsコレクションのメンバーだということです。
WorkSheetオブジェクトの指定方法
※Activesheetは、正確にはワークシートオブジェクトではありません、詳細は後述。
Worksheetオブジェクトデータ型
つまり、
Dim 変数 As Worksheet
のように使います。
Worksheets
ではないと言う事です。
Worksheetsは、Worksheetの集まりで、コレクションと言います。
コレクションについては、後々説明いたします。
WorkSheetのプロパティとメソッド
WorkSheetのプロパティ、メソッド、イベントの一覧
プロパティ | Name | 名前 |
Names | 名前定義 | |
Cells | Rangeオブジェクト | |
Range | Rangeオブジェクト | |
Columns | Rangeオブジェクト | |
Rows | Rangeオブジェクト | |
FilterMode | フィルタ モード | |
Hyperlinks | ハイパーリンク | |
PageSetup | ページ設定 | |
ScrollArea | スクロールが可能な領域 | |
Shapes | すべての図形 | |
Visible | 表示するかどうか | |
メソッド | Activate | アクティブ |
Select | 選択 | |
Copy | コピー | |
Move | 移動 | |
Paste | 貼り付け | |
PasteSpecial | 形式を選択して貼り付け | |
AutoFilter | フィルター | |
PivotTables | ピボットテーブル | |
PrintOut | 印刷 | |
PrintPreview | 印刷プレビュー | |
Protect | 保護 | |
Unprotect | 保護解除 |
今までに出てきたのは、Activate、Select、Range関連くらいです。
個々のプロパティ・メソッドの使い方については、今後少しづつ紹介します。
Worksheetオブジェクトの使用方法
Dim ws As Worksheet
Set ws = Worksheets("Sheet1")
MsgBox
ws.Name
メッセージボックスには、「Sheet1」と表示されます。
Worksheetの集まりWorksheetsの中から、"Sheet1"を指定し、
その参照を、オブジェクト変数のwsに入れています。
Activesheet、Sheetsコレクションについて
Sheetsコレクションには、そのブックの全てのシートが入っています。
ですから、Activesheetもワークシートとは限りません。
シートには、ワークシート・グラフ等々の種類があります。

Activesheetも、ワークシート以外のシートの事もあります。
従って、例えばグラフシートが存在するブックでは、
Sheets.CountとWorksheets.Countの数は一致しません。
グラフシートを使う事はあまりないと思いますので、
WorkSheetsとSheetsの違いを取り立てて意識する必要はほとんどありません。
まずは、WorksheetとWorkSheetsの使い方について慣れれば良いでしょう。
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