ExcelマクロVBA入門 | 第56回.Rangeオブジェクト | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2018-01-24

第56回.Rangeオブジェクト


エクセルの根幹はセルです、つまりRangeオブジェクトになります、

この理解なくして、マクロは理解できません。

マクロVBAの上達の試金石として、Rangeオブジェクトの理解があると言っても過言ではありません。



以下は、Rangeオブジェクトを参照するためのプロパティです。

つまり、Rangeオブジェクトを参照するということは、

Rangeオブジェクトを返すプロパティを参照するということです。

Rangeオブジェクトを参照するためのプロパティ

オブジェクト プロパティ 説明
Worksheet Range セルまたはセル範囲を表す
Cells セルを表す
Rows 行を表す
Columns 列を表す
Range Range セルまたはセル範囲を表す
Cells セルを表す
Rows 行を表す
Columns 列を表す
EntireRow セル範囲を含む 1 行または複数の行全体
EntireColumn セル範囲を含む 1 列または複数の列全体
Offset オフセットの範囲
Resize サイズを変更
End 領域の終端のセル。Ctrl+方向キーに相当
SpecialCells 指定された条件を満たしているすべてのセル
MergeArea 結合セル範囲を表す
Next 次のセルを表す

Rangeオブジェクトに、Rangeプロパティがあるあたりが、

ちょっと理解しづらいかもしれません。



Worksheet.Range

これは、WorksheetのRangeプロパティであり、

そのRangeプロパティを通して、Rangeオブジェクトを参照しています。

そして、Rangeオブジェクトにも、Rangeプロパティがあり、

同じく、Rangeオブジェクトを参照できるのです。

ここは、少々難しいと感じるかもしれませんが、

Rangeプロパティを介してRangeオブジェクトを参照しているのだと、

そのまま受け入れて下さい。


また、Offset、Resize等、まだ説明していないプロパティについては、

今後少しづつ説明していきます。


データ型

Range

つまり、

Dim 変数 As Range

このように使います。

使用例

Dim MyRange As Range
Set MyRange = Worksheets(1).Range("B2:C10")
MyRange.Value = "文字列"

これは、

Worksheets(1).Range("B2:C10").Value = "文字列"

と同じことになります。

また、Rangeオブジェクトには、Cellsプロパティがあるので、

MyRange.Cells(2,2)は、C3セルになります。

つまり、Rangeオブジェクトの先頭位置が、Cells(1, 1)になります。

※Cells(1, 1)がB2セルになるので、そこから1つ下1つ右のセル



Cellsに引数を指定しない場合

Worksheets(1).Cells

このように、Cellsに引数を指定しない場合は、

WorksheetオブジェクトのCellsは、シートの全セルを指すことになります。

RangeオブジェクトのCellsは、そのRangeオブジェクト内の全セルを指しているのです。



VBEの自動メンバ表示

VBE(Visual Basic Editot)では、自動メンバ表示されます。

Range("A1").

と、「.」を打った時点で、メンバが自動表示されます。

しかし、

Cells(1, 1).

では表示されません。

このような場合は、

Cells.

と、引数の()を省略すると、メンバが自動表示されるようになります。



Rangeオブジェクトのプロパティとメソッド

とても多くのプロパティとメソッドが存在します。

上の表では、Rangeオブジェクトを返すプロパティのみ記載したわけですが、

全プロパティとメソッドについては、以下を参照して下さい。

Rangeオブジェクトのプロパティ一覧

Rangeオブジェクトのメソッド一覧

これらの一覧を全て覚える必要はないのですが、

一度くらいは、どんなプロパティがあるかだけでも、目を通しておくと良いでしょう。

最低限必要なプロパティ・メソッドは、このブログで、一度は説明いたします。



Rangeオブジェクトは、とても奥深く、難しいのです。

いきなり全てを理解することは困難です。

マクロを書くときは、常にRangeオブジェクトを意識して書くようにして下さい。

そうすることで、少しづつ理解が深まっていきます。


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