第10回.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)
Rangeの指定で、あらゆるセルおよびセル範囲は指定できるのですが、
マクロで使う場合は、ちょっと使いづらい場合があります。
もっと、プログラムっぽい(笑)指定方法があります。
Cells、Rows、Columns
これらを使います。
Cells(行番号, 列番号)
行番号は、縦方向の行位置で、1行目は1、10行目は10です。
列番号は、横方向の列位置で、A列は1、J列は10です。
列記号 | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J |
列番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
行 番 号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
これは、A1セルになります。
これは、C5セルになります。
最初は勘違いをしてしまう場合もでるかもしれませんが、ここは慣れることが必要です。
Cellsでは、行番号が先に来ます。

Rows(行番号)
行番号は、縦方向の行位置で、1行目は1、10行目は10です。
行 番 号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
これで、5行目の行全体になります。
"(ダブルクォーテーション)を使わずに数値をそのまま書きます。
このように指定すれば、1~5行の5行分全体の範囲になります。
"(ダブルクォーテーション)で囲みます。
複数行の場合は、:(コロン)で区切り"(ダブルクォーテーション)で囲みます。
Columns(列番号)
列番号は、横方向の列位置で、A列は1、J列は10です。
列記号 | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J |
列番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
これで、3列目、つまりC列の全体になります。
"(ダブルクォーテーション)を使わずに数値をそのまま書きます。
数値指定の場合は複数列の指定はできません。
Columns("C")
このように、列記号でも指定できます。
Columns("A:C")
これで、A列~C列の3列の指定になります。
複数列の場合は、:(コロン)で区切り"(ダブルクォーテーション)で囲みます。
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