第60回.エラー処理(On Error)
マクロを実行していると、エラーメッセージが表示されマクロ実行が停止してしまう事があります。
マクロがエラー停止しては自動化の目的が達成されませんので、エラー停止しないようにしなければなりません。
そして、エラーを回避する方法が存在しない場合もVBAにはありますし、エラーを上手く利用する事もVBAでは必須技術になります。
マクロVBAのエラー発生例

まあ、大抵は意味不明な日本語ですね(笑)
これは、マクロの記述の中に、実行不能な事が書かれていて、エラーが発生しているのです。
しかし、時にはエラーが発生しても処理を続けたいとか、
エラー発生したら、それに対応する為の処理をしたいとか、
そのような事が必要な場合もVBAでは結構あるものです。
エラー処理のステートメント
On Error Resume Next
On Error GoTo 0
On Error GoTo 行ラベル
On Error Resume Next
オブジェクトを操作する場合は、On Error GoTo ステートメントではなく、このステートメントを使ってください。
On Error GoTo 0
On Error GoTo 0 ステートメントを指定していない場合、プロシージャの終了時に自動的に無効になります。
On Error の有効範囲
と
On Error Resume Next
これらは、このステートメント以降、
On Error GoTo 0が出てくるか、プロシージャが終了するまでが有効範囲となります。
エラー処理は難解な部分も多く、その挙動をしっかり理解しないとなかなか使いこなせないものです。
On Error GoTo 行ラベルとOn Error Resume Nextについては、
次回以降で詳細を説明していきます。
実行時エラー関連記事
同じテーマ「マクロVBA入門」の記事
第57回.Applicationのプロパティ(マクロ高速化と警告停止等)
第58回.コレクションとは(Collection)
第59回.コレクション処理(For Each)
第60回.エラー処理(On Error)
第61回.「On Error GoTo」と「Exit Sub」
第62回.「On Error Resume Next」とErrオブジェクト
第63回.ブックを開く(Open,Add)
第64回.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)
第65回.シートの挿入、名前の変更(Add,Name)
第66回.シートのコピー・移動・削除(Copy,Move,Delete)
第67回.総合練習問題7
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
VBA100本ノック 61本目:「ふりがな」の取得と設定|VBA練習問題(1月6日)
VBA100本ノック 60本目:「株式会社」の表記ゆれ置換|VBA練習問題(1月5日)
VBA100本ノック 59本目:12ヶ月分のシートを四半期で分割|VBA練習問題(1月4日)
Select Caseでの短絡評価(ショートサーキット)の使い方|VBA技術解説(1月3日)
VBA100本ノック 迷宮編:巡回セル問題|VBA練習問題(12月31日)
VBA100本ノック 58本目:番号リストを簡潔にした文字列で返す|VBA練習問題(12月30日)
VBA100本ノック 57本目:ファイルの更新日時|VBA練習問題(12月29日)
VBA100本ノック 56本目:数式内の自身のシート名を消す|VBA練習問題(12月28日)
VBA100本ノック 55本目:他ブックのマクロを起動|VBA練習問題(12月26日)
VBA100本ノック 54本目:シートのChangeイベント|VBA練習問題(12月25日)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.マクロって何?VBAって何?|VBA入門
5.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
6.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
7.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
8.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門
9.とにかく書いてみよう(Sub,End Sub)|VBA入門
10.繰り返し処理(Do Loop)|VBA入門
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。