VBA入門
コレクション処理(For Each)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2021-09-20

第59回.コレクション処理(For Each)


For Each は、コレクションの各要素に対して繰り返し処理を実行します。


コレクションはオブジェクトの集まりですので、
For Each は、
コレクションの中から、個々のオブジェクトを取り出して処理する場合に使用します。
コレクションの全ての要素に対しての処理が終わるとループは終了します。

※For Eachでは配列も扱えますが、ここではコレクションについてのみ説明します。


For Each の構文

For Each element In group
  [statements]
  [Exit For]
  [statements]

Next [element]

element 必ず指定します。
コレクションの各要素を繰り返す変数を指定します。
引数 element にはバリアント型変数、総称オブジェクト型変数、または固有オブジェクト型のオブジェクト変数を指定できます。
group 必ず指定します。
オブジェクト コレクション名または配列名を指定します。
statements 省略可能です。
引数 group の各メンバに対して実行するステートメントを指定します。

elementのデータ型について
elementに指定するオブジェクトについては、「第52回.オブジェクト変数」で説明した、
Variant(バリアント型) > Object(総称オブジェクト型) > 固有オブジェクト型
ということになります。

固有オブジェクト型が不明な場合は、総称オブジェクト型やバリアント型でも良いのですが、
そもそも、コレクション名は解っている訳ですから、
コレクション名の最後のsを取れば、通常はそれで固有オブジェクト型になります。

Dim 変数 As ○○○
For Each 変数 In ○○○s
 ・・・
Next 変数

○○○がオブジェクト、○○○sがコレクションです。

ただし、
※全てのオブジェクト・コレクションについてこの規則が当てはまるわけではありません。
  あくまで、このような命名規則が多いというこです。


Exit For

コレクションの全ての要素に対し処理が終了する前に、ループを抜けます。

For Each 変数 In コレクション
  ・・・
  If 終了すべき条件 Then
    Exit For
  End If
  ・・・
Next

このような使い方になります。


For Each の使用例

Dim ws As Worksheet
For Each ws In Worksheets
  ws.PrintPreview
Next ws

これで、全シートが印刷プレビューされます。
(印刷プレビューについては、後々説明します。)

これは、For Eachを使わずに書くと、

Dim i As Integer
For i = 1 To Worksheets.Count
  Worksheets(i).PrintPreview
Next i

このようになります。
.Countはコレクションの要素数です。


Dim ws As Worksheet
For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
  Debug.Print ws.Name
Next

マクロの書かれているブックのすべてのワークシートをイミィディエイト ウインドウに出力しています。


RangeオブジェクトのFor Each

RangeをFor Eachで処理する場合、少々注意が必要です。

Dim MyRange As Range
Dim i As Long
i = 1
For Each MyRange In Range("A1:B5")
  MyRange = i
  i = i + 1
Next

これを実行してみれば解りますが、
A1,B1,A2,B2,・・・
このような順に処理されます。
列→行
この順で取得されます。

RangeのFor Eachは処理順に注意が必要です。
例えば、とりあえず列→行の順で問題なかったとしても、
その後に、行→列の順に変更する必要が出てきたときに困る事になります。
従って、このような処理順を気にする必要がないときにのみ使用してください。


For Each サイト内の参考ページ

練習問題17(ブック・シートの操作の練習)
・マクロVBA練習問題 ・シンキングタイム ・マクロVBA練習問題解答へ
複数シートの印刷(PrintOut)|VBAサンプル集
・マクロの記録と同じようにArrayに固定文字で ・シートを順次印刷していく ・シート名の配列を作成して一括で印刷する ・Worksheet.Selectメソッド ・全てのシートを印刷するなら
名前定義の一覧(Name)|ExcelマクロVBAサンプル集
・名前定義の一覧を取得し、シートに書き出すマクロVBA ・非表示の名前定義を表示 ・サイト内の関連ページ




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第62回.「On Error Resume Next」とErrオブジェクト
第63回.ブックを開く(Open,Add)
第64回.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)
第65回.シートの挿入、名前の変更(Add,Name)
第66回.シートのコピー・移動・削除(Copy,Move,Delete)


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