複数シートの印刷(PrintOut)
複数シートをVBAで印刷する方法です。
そのような場合に、指定のワークシートのみ印刷する場合です。
Preview:=True
これでプレピュー表示にしています。
直接印刷する場合は、この指定を消してください。
印刷についての基本は以下を参照してください。
第71回.印刷(PrintOut)
・PrintOutメソッド ・PrintOutメソッドの使用例 ・印刷時にプリンターを選択したい場合 ・印刷総ページ数の取得 ・間違った印刷を大量に行わないわない為には
第72回.印刷プレビュー(PrintPreview)・PrintPreviewメソッド ・PrintOutメソッドの使用 ・PrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドの使い分け
マクロの記録と同じようにArrayに固定文字で
まずは、マクロの記録と同じように、Array関数に固定シート名を指定する場合。
非表示シートが含まれているとこのVBAはエラーとなります。
シート名がわかっていれば、これで良いですが、シート名が不明な場合は困ります。
Sub sample1()
Sheets(Array("Sheet1", "Sheet2", "Sheet3")).PrintOut
Preview:=True
End Sub
非表示シートが含まれているとこのVBAはエラーとなります。
シートを順次印刷していく
Sub sample2()
Dim i As Integer
Dim ws As Worksheet
For Each ws In ActiveWorkbook.Worksheets
If ws.Visible = xlSheetVisible Then
ws.PrintOut Preview:=True
End If
Next
End Sub
Worksheetsコレクションを使用しているので、グラフシート等のワークシート以外は対象外になります。
また、
If ws.Visible = xlSheetVisible Then
これで、表示シートだけを対象にしています。
共有プリンターで印刷する場合は、他の人の印刷と混ざってしまう可能性があります。
シート名の配列を作成して一括で印刷する
1つのスプールで印刷する場合です。
配列の使い方はいろいろあります。
mySht(1 To ・・・)として、1から使用するのも良いでしょう。
mySht(UBound(mySht)) = Worksheets(i).Name
↓
mySht(UBound(mySht)) = Worksheets(i).Index
このように変更して名前の代わりにIndexを入れても良いです。
Sheets(mySht).PrintOut
ここはSheetsでなければなりません、Worksheetsではエラーとなります。
一応、ワークシートが無かった時の判定も入れていますが、普通は不要だと思います。
Sub sample3()
Dim mySht As Variant
Dim i As Long
For i = 1 To Worksheets.Count
If Worksheets(i).Visible = xlSheetVisible Then
If IsEmpty(mySht) Then
ReDim mySht(0)
Else
ReDim Preserve mySht(UBound(mySht) + 1)
End If
mySht(UBound(mySht)) = Worksheets(i).Name
End If
Next i
If Not IsEmpty(mySht) Then
Sheets(mySht).PrintOut Preview:=True
End If
End Sub
配列の使い方はいろいろあります。
mySht(1 To ・・・)として、1から使用するのも良いでしょう。
↓
mySht(UBound(mySht)) = Worksheets(i).Index
このように変更して名前の代わりにIndexを入れても良いです。
ここはSheetsでなければなりません、Worksheetsではエラーとなります。
Worksheet.Selectメソッド
配列を使用せずに、Selectメソッドを使う方法もあります。
Sub sample4()
Dim mySht As Worksheet
Dim FirstFlg As Boolean
FirstFlg = True
For Each mySht In ActiveWorkbook.Worksheets
If mySht.Visible = xlSheetVisible Then
If FirstFlg Then
mySht.Select
FirstFlg = False
Else
mySht.Select False
End If
End If
Next
If FirstFlg = False Then
ActiveWindow.SelectedSheets.PrintOut Preview:=True
End If
End Sub
Select False を使用しています。
Falseを指定することで、それまでの選択を有効に残して拡張選択しています。
サンプルとして、2通りを例示しているにすぎませんので、承知おき下さい。
全てのシートを印刷するなら
Sub sample5()
ActiveWorkbook.PrintOut Preview:=True
End
Sub
全シートを印刷するなら、これだけで良いですね。
ただし、非表示シートが含まれているとこのVBAはエラーとなります。
上記VBAを使うには、事前に全シートを表示するようにする必要があります。
Sub sample6()
Dim sht As Variant
For Each sht In ActiveWorkbook.Sheets
sht.Visible = xlSheetVisible
Next
ActiveWorkbook.PrintOut Preview:=True
End Sub
シートはワークシート以外(グラフシート等)もありえるので、 shtはVariantにしています。
そして、ActiveWorkbook.Sheets、これで全シートを対象としています。
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